GP Games『ロビンフッドの冒険』のプレイが終了しました!
200ページに渡るゲームブックに沿って様々なイベントに遭遇しながら物語を体験できる新感覚の協力型RPGボードゲームになります。最大の特徴は重量級のボードゲームにも関わらずインスト(ルールの覚え込み)が非常に楽でシンプルであり、かつユニークな点が多く搭載されており新鮮さと面白さを兼ね備えた良作でした!
かの有名な「アンドールの伝説」のゲームデザイナー、ミヒャエル・メンツェル作が分かる納得の出来だったね!
この記事では、”実際のプレイデータ“、評価”、そして”プレイの感想”を共有したいと思います!

ぼどわん(当サイトの運営者)
- 一般企業勤めの20代後半
- 協力系ボードゲーム、謎解き大好き!
- 負けず嫌いなので対戦系はほどほどに…(笑)
- 100種類以上のアナログゲームを保有、順次紹介!
ロビンフッドの冒険の紹介記事、遊び方に関してはコチラから!
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【ボドゲ紹介】「ロビンフッドの冒険」徹底解説
今回紹介するゲームは【ロビンフッドの冒険】です! ロビンフッドの冒険は「協力型RPGボードゲーム」になります。ボドゲの中でも有名な「アンドールの伝説」のゲームデザイナーであるミヒャエル・メンツェルの作 ...
Contents
実際のプレイデータと評価
まずは、実際のプレイデータと評価を記載していきますね!
全7章×2種ルートの物語完遂で計16回プレイ
2人プレイでロビンフッドの冒険を進め、全7章×2種ルート完遂までは以下の通りになりました!
プレイデータ
- プレイ人数 : 2人
- プレイ時間 : 17時間36分(1プレイ66分程度)
- プレイ回数 : 16回
- プレイ期間 : 約2ヶ月(7月27日~9月28日)
ロビンフッドの冒険は1プレイ約1時間掛かる中量級~重量級のボードゲームになりますが、プレイ時間が同等の他作品に比べても最初のセットアップが楽なボードゲームです。加えて、小難しいルールもなく、シンプルなアクションで構成されているため、疲労感があまりなく、社会人でも平日プレイがしやすいボードゲームでしたね。
本作は全7章×2種ルートがあるので、最低でも計14回の冒険を行うことでコンプリートとなります。実際のプレイでは1周目も2周目も“第6章“で失敗し、計16回遊んで本作を完遂しました。
2周目では物語の視点が変わることに加え、難易度UPのルール追加や、目的達成の道筋が変わるギミックが搭載されているので、マンネリ化することなく楽しむことができました。本作は“超有名”作品ではないですが、それでも個人的には刺さる優良作品でしたね。
物語重視のRPG好きにオススメ!特にNPCとの会話が楽しめる方!
実際にプレイしてみて、『ロビンフッドの冒険』の評価はコチラの通りになります!
プレイ評価
| 盛り上がり | :3 | |
| 難易度 | :2 | |
| 知略 | :3 | |
| 運要素 | :2 | |
| コスパ(ボリューム/時間) | :4 | |
| おすすめ度 | :4 |
ロビンフッドの冒険では“ロビンフッドの伝説”の物語を忠実にボードゲームの中でトレースする形で進むので、単純に読み物としても面白いです。また、協力が必須のゲームになるので個人技では打破できません。そのため、“協力プレイ”により確実に盛り上がれる1作となってます。
一方、本作の難易度はさほど高くなく、よほど運が悪くなければそれほど作戦を張り巡らせなくともクリアすることができます。ただ、毎ラウンドの手順は運により決定しますし、目的を達成するための情報収集にも運が介在します。また、敵との戦闘にも運要素が入ってきます。こう聞くと運要素が強いように感じますが、なるべく運要素を減らすように立ち回ることが十分に可能で、これが成功のカギとなってきます。
本作は定価9,900円(税込)とやや高めのボードゲームではありますが、少なくとも2周はマンネリ感なく楽しめるため、プレイ時間を考えるとコスパ的にはそんなに悪くありません。むしろスタンドアロン型(同じゲームを繰り返し遊ぶことが前提のゲーム)を数プレイで飽きるよりははるかにコスパは良いでしょう。
個人的には、非常にシンプルかつ楽しめる良作だったと感じますね!
プレイの感想(ネタバレなし)
さて、本ゲームのプレイ感想に移ります。
本作品では主人公“ロビンフッド”とその仲間を操り、王政の正常化に向けた各章ごとの目的の達成を目指します。
基本的に取るべき選択は会話による情報収集/敵殲滅による希望の回復とアイテム装備集めになります。砂時計という実質的な制限時間が決まっているので、上述のアクションを効率的に進めるためには、特に広大なマップ上の移動ルートの効率化および移動コマの上手な活用が重要になってきます。

難易度的にはさほど難しくない作品ではありましたが、プレイ開始時にある程度戦略を練って、効率的に物事を進めていかなければ、制限時間が厳しく失敗になることもあり得ます。また、一部の章では強敵との戦闘が待ち受けていますが、戦闘の勝利条件は運も絡むため、極力運要素を低減するために、雑魚敵との戦闘や移動コマの省略により、袋内に収納されているキューブ量をコントロールする必要があります。
中量級~重量級のボードゲームとしては非常にシンプルですが、その割には奥深さがある良作品でした。
ここからは、本作品の個人的に感じた良い点と悪い点を挙げていきます。
・ルールがシンプルでインストがかなり楽
・周回用のマンネリ化防止のギミックが搭載されている。
・ボードゲームの劣化が早い
〇:ルールがシンプルでインストがかなり楽!
本作品は1回のプレイ時間が1時間を超え、十数回プレイでようやくコンプリートする中量級~重量級に該当するボードゲームです。そういったボードゲームには大抵、面倒な膨大のルール覚えの作業が付きまとうことや、遊び始める前の準備作業が大変など、深い楽しみが味わえる一方でとても煩雑であることがデメリットとなります。
本作の良い点の1つとしては、中~重量級ボドゲでありながら、その煩雑であるという大きなデメリットが無いことが挙げられます。
このゲームは、
・プレイヤーコマを袋の中から取りターン順を決定する
・プレイヤーは移動コマを用いて移動する
・プレイヤーは移動後に調べる/攻撃するのいずれかのアクションを行う
・「調べる」の結果はストーリーブックを参照、「攻撃する」の結果は袋から取ったキューブにより決定。
最後までほぼこれだけで解決するシンプルなルールとなっており、インスト作業(ルールの覚え込み)はほぼありません。また、第1章がチュートリアルに該当し、この章をプレイするだけでほぼ覚える作業は完了するという優れたシステムになっています。
ゲームがシンプルだと面白さが付いてこない…という心配は勿論あるのですが、そこは膨大なページで構成されたストーリーブックが上手く補完していること、移動アクションの柔軟さが非常にユニークであることで、シンプルかつ面白いを実現しています。
〇:周回用のマンネリ化防止のギミックが搭載されている
本作2つ目の良い点は「周回用のギミックが搭載されている」ということです。
周回用ギミックの内容としては、2種のシナリオ、紋章、プラスモードがあります。
2種のシナリオ

本作はキャンペーン型のボードゲームであり、各章で異なる初期設定/目標を備えたプレイを行います。本作では全7章×2種ルートが存在し、第1章~第7章までクリアすることで1つの物語を完遂することができるほか、途中の視点や状況が異なるアナザーのルートも用意されています。
そのため、“1周だけで終わり”ではなく、最低でも2周は新鮮さを感じながら楽しめます。単純にボリュームも倍ですし、周回時のマンネリ感もありません。この際に使用していないキャラクターの組み合わせなどを試すと良いですね!
紋章

次に「紋章システム」についてです。
「紋章システム」は物語の失敗時や周回時用のマンネリ化防止のシステムになっており、結果の変化をもたらすギミックになっています。
このボードゲームでは、自身のコマの移動後に盤上の人/物が触れた場合に“調べる”のアクションを行うことができます。“調べる”を行った結果は、盤上の人/物に固有のNo.とストーリーブックのページが紐づいており、当該ページを確認することで判明します。対象が人であれば会話と併せて“調べる”の結果が、対象が物であればそのものの詳細と併せて“調べる”の結果が確認できます。
ここで、プレイした章を失敗し、再度やり直す場合を想定してみましょう。
既に盤上の人/物に対して“調べる”のアクションを行っていれば、次プレイ時にはアクションによる結果を知っているため難易度が大きく下がり、ネタバレによりつまらぬものとなってしまいます。
それを防止するため、ストーリーブックには複数のパターン(“調べる”の結果)が用意されており、失敗時や周回時の再プレイ時には「紋章」を変更することでストーリーブック中で参照する場所を変更するギミックが搭載されています。つまり、例えば前回プレイ時に村人Aと会話し協力的であったとしても、次プレイ時には非協力的になっている可能性もあるということです。
このように、同じ章をプレイしたとしても、違う体験が得られましたね!
プラスモード

最後に「プラスモード」です。
こちらは周回用のシステムで、難易度を高める効果があります。
前述の「紋章」をころころ変化させ、狙いのイベントが起きないようなランダム要素を加えるほか、戦闘や目的を不利にする設定の導入、敵の追尾を加速させるなど様々な要素を追加して、難易度が向上します。
2周目はシステムに慣れてくるので、プラスモードを使用せずに行うと基本的にかなり簡単になります。そのため、このプラスモードの導入が良い感じに難易度を上げてくれたので、楽しむことができましたね!
×:ボードゲームの劣化が早い

本作品の唯一目立った悪い点は「ボードゲームの劣化が早いこと」です。
このボドゲでは、盤上に埋め込まれたタイルを反転させることで、マップ上から人や物が登場したり消えたりするギミックが搭載されています。ただし、ボドゲは基本的に厚紙など劣化する材料で構成されており、本作も同様です。そのため、盤上のタイルを何度も反転していると、徐々に印刷が剥がれ白かけが目立ってきます。さらに使用していると厚紙も脆くなり破断していきます。
周回用のギミックが備わっており、新鮮な感覚で何度も遊べるリピート性の高いゲームに仕上げている一方で、そもそもボードゲーム自身が耐えうる設計になっていないのがツラいとこです(笑)
プレイ後の中古品を手放すことを考えているならオススメしないかも!
プレイの感想(ネタバレあり)
ここからは、ボドゲのコンテンツにより触れた内容を共有していきます!
ネタバレが入るので、見たくない方は先に進まないように!
ロビンフッドとその仲間たち

まずは本作で選択可能なキャラクターについてになります。
本作では主人公の“ロビンフッド”を筆頭に、その仲間の“リトルジョン”、“マリアン”、“ウィルスカーレット”の全4種の中から選択してプレイを開始します。物語の中心に主人公は必須のため、“ロビンフッド”は必ず選択しなければならないので、残り3種の中から選ぶ形になります。
後に、選択したキャラクターは固有の特殊能力を発現するため、このキャラクター選択は成功可否に多少影響することになります。
選択可能なキャラクター
・ロビンフッド:弓矢で攻撃するときにキューブを5個引ける
・リトルジョン:体力温存した場合、弓矢以外の攻撃ならキューブを4個引ける
・ウィルスカーレット:紫キューブ2個入れることで、移動コマを追加
・マリアン:体力温存した場合、白キューブ入れる代わりに衛兵を無効化
強制的に選択するロビンフッドは戦闘面で有利な能力を有しており、衛兵の処理が非常に楽になる上、キューブを5つまで引くことができるので、最終戦に向けたキューブのコントロールが楽になります。強制選択でなくともファーストチョイスレベルでしょう。
自由選択の3種の中ではウィルスカーレットが有能でしたね。
本作では情報収集を効率的に行えなければそもそも攻略の糸口すら見出すことができません。ロビンフッドが戦闘向きのキャラクターなので、その相方には移動を加速することができるウィルスカーレットが相補的で良いペアでした。ウィルスカーレットは能力の発動に紫キューブを2個追加するデメリットがありますが、ロビンフッドは弓矢攻撃でキューブ5つを処理できるので、デメリットを割と打ち消すことができましたね。
リトルジョンについては、条件のわりに得られる効果が小さいため、あまり能力発動を前提に立ち回ることは少なかったです。
マリアンについても、能力が微妙でしたね。衛兵の無効化の方法は通常の場合は戦闘によるものです。戦闘で衛兵に勝利した場合、一定時間その衛兵はマップ上に現れない仕組みとなっています。また衛兵を倒すことで希望ゲージが回復する効果もあるので、基本的には情報収集の合間を見て衛兵を積極的に倒していくことになります。マリアンは衛兵を戦闘せずとも無効化できますが、戦闘による恩恵は大きいので、戦闘しないで済む能力の使い勝手が案外悪かった…という感じですね。体力温存しないと発動できないので、情報収集の速度も落ちます。
印象に残ったシナリオ
本作のプレイで失敗したのは、各ルートの「第6章:狩り」と「第6章:誓いの13人」でした。
第6章:狩り

1周目で初敗北を喫したのが「第6章:狩り」です。
コチラのルートは暗躍するジョン王子の目をかいくぐり、義賊であるロビンフッドに協力してくれた鍛冶屋を見捨て、王政に起こる真相を求めるルートになります。
この章では、2つの目的があり、まずはインクと羊皮紙を情報収集を行いながら見つけ、状況を伝達する必要があります。インクと羊皮紙のありかを知るために、マップ上に偏在する人に会話を積極的に行う必要があります。ただ、今回は運悪く、ほとんどすべての人の声をかけた後でようやくインクと羊皮紙のありかを知ることができたため、この時点でかなり時間を消費しており、砂時計が尽きたため失敗しました。
一応、ストーリーブックには「インクと羊皮紙のありかを知っていそうなのは…?」的なヒントは記載されているのですが、正直さっぱり参考にならなかったです(笑)
こんな運要素も介在するため、やはり最初から戦略的に移動ルートを練るべきでしたね。ここを怠らなければ運が悪くとも成功できる難易度の作品かと思います。
第6章:誓いの13人

2周目に本作品2度目の敗北を喫したのが「第6章:誓いの13人」になります。
奇しくも同じ第6章での失敗ということで、難易度が高い章なのかな、と思います。
コチラは上述のルートとは異なり、協力してくれた鍛冶屋を助けるために奮闘するルートになります。
この章では、最初の目的として馬車の襲撃を行う必要があります。この馬車の出現は、袋の中から馬車出現の封蝋を引き当てることで達成できます。しかしながら、コチラも運要素が絡むため、封蝋による馬車出現を期待しましたが、永遠に裏切られ続け、砂時計がかなり減ったところで馬車が出現…しても時すでに遅しということで敗北しました。
全体を通じて
基本的に本作では、最後は戦闘で勝利してクリア!となる章が大半ですが、肝となるのは戦闘よりも情報収集です。戦闘の運要素は上手にキューブの数をコントロールすることで運要素を減らすことができますが、情報収集は開けてみるまで分からないパンドラの箱ですので、効率的なルートを考えるぐらいしか対策がありません。
ただし、難易度自体はさほど高くはないため、全てが運要素で決まる理不尽は感じませんでしたし、運要素がありつつも「どうにかできる」面白さは常にありました。またキャラクター選択もそうですが、クリアに向けては様々な立ち回りが考えられ、攻略の自由度もそれなりにあります。
やはりシンプルなルールで導入が楽であるのに、ここまで楽しめる中量級~重量級ボドゲという点で、非常にユニークさを感じましたね。
まとめ
ゲーム性だけでなく、物語によるシンプルに読み物としての面白さも兼ね備えているボドゲでした。
関連商品はないため、本作品で全てが完結します。
中量級、重量級のボドゲは好きだけど、重すぎて疲れてしまう…そんな方には刺さるボードゲームでしたね!