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【評価/感想】イーオンズエンド(無印):リアルタイムデッキ構築バトル!

第一弾の基本セットである『イーオンズエンド(無印)』をプレイが終了しました!
本ボドゲの売りである特殊なデッキ構築に対して巡らせる知略、そしてデッキが整った後の圧倒的火力による大逆転は非常に気持ちが良かったです!(笑)

この記事では、”実際のプレイデータ“評価”、そして”プレイの感想”を共有したいと思います!

ぼどわん

ぼどわん(当サイトの運営者)

  • 一般企業勤めの20代後半
  • 協力系ボードゲーム、謎解き大好き!
  • 負けず嫌いなので対戦系はほどほどに…(笑)
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イーオンズエンドの紹介記事遊び方に関してはコチラから!

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実際のプレイデータと評価

まずは、実際のプレイデータと評価を記載していきますね!

通常・熟練者モードの計2周で全13回プレイ

二人プレイでイーオンズエンドのプレイ終了までには以下の通りになりました!

プレイデータ

  • プレイ人数 : 2人
  • プレイ時間 : 9時間45分(1プレイ45分程度)
  • プレイ回数 : 13回
  • プレイ期間 : 約7ヶ月(9月17日~4月28日)

他のボードゲームと並列してプレイしていたので、プレイ開始から終了まで約半年掛かるという大変長い道のりでした。
敵と難易度を変えて遊ぶ繰り返すボドゲになりますが、リプレイ性が高いので飽きもせずに何度も楽しむことが出来ました。

さて、本ボドゲには“初心者”、“通常”、“熟練者”、“自殺志願者”の4種の難易度がありますが、私は通常と熟練者でプレイしました。
そして第一弾の無印にはネメシス(ボスキャラ)が4種存在するので、計8条件のバトルを繰り広げました。
8回の討伐成功と5回の敗北の末、熟練者モードまでを達成し、一旦の区切りとしました~。

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自殺志願者級はできる気がしないかも(笑)

運要素少なめの知略ゲー好きにはオススメ!

実際にプレイしてみて、『イーオンズエンド(無印)』の評価はコチラの通りになります!

プレイ評価

盛り上がり:4
難易度:4
知略4
運要素:2
コスパ(ボリューム/時間):4
おすすめ度:3

個人的に、運要素が大きめのボドゲよりも知略が重要なボドゲが好きなので、イーオンズエンドはかなり楽しめました!

知略要素はやはりデッキ構築部分でしょう。
ネメシスに応じて効果的なカードが変わるので、デッキ構築から皆で考えて…考えて…と楽しめる作品となっております。

一番盛り上がるのはプレイ後半!
終盤になると、徐々に戦闘が熾烈になっていき、大逆転が起きるので最後まで勝負の行方が分からない!というところが良かったですね~!

プレイの感想(ネタバレなし)

さて、本ゲームのプレイ感想に移ります。

知略巡らすユニークなデッキ構築システム

『イーオンズエンド』には、ゲームを象徴する特異なデッキ構築システムが搭載されています。

デッキ構築システム

(プレイ前)カードセット選択
→ プレイ中に獲得できるカード種を遺物、宝石、呪文の中から各2種、3種、4種を選択する
(プレイ中)獲得カード選択
→ 宝石を使用し獲得できるエーテルと引き換えに、カードセットの中からカードを獲得する。
(プレイ中)ノーシャッフルシステム
→ カード獲得を行いながらデッキを構築し、山札が尽きたら捨て札をそのままの順番で山札にする。

簡単に言うと、今回の戦闘で使用するカードを選べる、戦闘中にカード獲得しデッキ構築する、デッキの順番に細工できる、ですね。
デッキ構築するカード種だけでなく、どの順番でカードをプレイして捨て札にするかまで考慮して山札にまで細工を加えることができます。

なので、知略を巡らすことができる幅がとても広い!
運要素がかなり低減できているので理不尽な敗北というのがあまりありません。

THE協力ゲー!役割分担が重要!

『イーオンズエンド』の魅力の2つ目は、協力プレーの戦術ですね。

例えば、『イーオンズエンド(無印)』には使用できるキャラクターが8種存在します。
この8種は各々、“攻撃向け”、“防衛向け”、“支援向け”の固有スキルを保有しています。
当然、呪文カードを獲得すれば全キャラが攻撃は可能なのですが、呪文による攻撃以外にも宝石・遺物カードの獲得、スキルへのチャージなどサポートに回る選択肢も存在するので、敵に応じた役割分担が非常に面白いです。

そのため、勝利条件を満たす方法も「複数人で火力ゴリ押し」や「1人を最強に仕立て上げる」、「敵の攻撃を無効化して耐久」など様々

協力系ボードゲームの魅力が味わえるのに加えて、役割や戦術を変更することによるリプレイ性が高いのもGOODですね!

バトル終盤の大逆転劇があつい!

『イーオンズエンド』の魅力の3つ目は、バトル終盤の面白さですね!

本ボドゲのユニークなデッキ構築システムの仕様上、序盤はデッキ構築にターンを費やすことになります。
そして、終盤にかけて徐々にデッキが強化されていきます。
これは敵も同様で、終盤にかけて絶望的な攻撃アクションが飛んできます。
つまり、戦闘終盤は熾烈を極めた争いが繰り広げられます(笑)

そのため、終盤にはプレイヤーも敵も高火力のぶつけあいが起こるので、最後までバトルの行方が読めません。
時にはボロ負け、時には大逆転劇が発生し、最後まで状況がコロコロ変わるドキドキ感が楽しめました!

プレイの感想(ネタバレあり)

次はネタバレありで、プレイ感想を述べていきます。

キャラクター

イーオンズエンドはデッキ戦略や戦闘中の判断も大きく影響しますが、キャラクター選択も非常に大事になります。「通常モード」と「熟練者モード」のみプレイしており、最難関の「自殺志願者モード」をプレイしていないのでまだ浅い部分はあるかもしれません。ただ、プレイした中では以下の「ジアン」と「ブラマ」の組み合わせが非常に安定していました(二人プレイ)。本作品ではキャラクターの強さに結構差があるように感じます。

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これ弱くない…?みたいな人もいるよね!

まず「ジアン」ですが、能力は「呪文を2度キャストできる」というもの。イーオンズエンドは終盤戦で高火力のぶつけあいになります。ジアンの能力はその終盤戦で圧倒的な強さを誇り、一瞬でネメシスのHPを消し飛ばすことが可能です。ネメシスのHPが約70であるのに対して、強力な呪文のダメージが8になるので、能力を使用して攻撃すれば16ダメージ、約1/4も削り取ることができます。この能力がチャージ4で使えるのも非常に強力。
こんな強い「ジアン」ですが、見た目は美男子っぽいですけど「女の子」なんです。

次に「ブラマ」です。能力は「体力4回復する」というもの。本作において「回復能力」はかなり貴重で、プレイヤー体力が安定することで取れる選択肢がかなり増えます。地味ですが、圧倒的火力を誇るジアンと組み合わせることで盤石な陣営になります。年の功ですね。

上述の二人が安定しすぎていて、他のキャラクターはあまり試せなかった…のが実情ですが、次点で紹介したいのがこの2人。

まず「ラッシュ」です。ラッシュの能力は「ターン順カードを1枚戻せる」というもの。簡単に言うと、タイミングを選べばずっと俺のターン状態で、プレイヤーターンを継続し続けることができます。どちらかが強力な呪文をセットしたタイミングや敵のパワーカード、ミニオンカードを処理したい場合など、ピンチを回避したり一気に決着をつけたりすることが可能になります。ただ使うタイミングを選ぶため、チャージがたまっているので使いたいときに使えなかったりするのが難点です。

次に「アーデルハイム」能力は「ネメシスのカードを無効化できる」というもの。ネメシスのアタックカード、パワーカードの中には明らかに強烈なカードも含まれているので、それを無効化できるのはシンプルですが超強力です。ただし、チャージ5つ必要とするのが案外重いです…。

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他にもキャラクターは4人いるので、是非プレイしてみて欲しいな!

カードセット

次にカードセットについて触れます。

まずは「呪文」について。

呪文は全14種存在しますが、上記4種が非常に強力でした。

デッキ構築系の基本は「デッキ圧縮」です。弱いカードをデッキから排除して、強いカードの存在率を高めることで毎ターン強力な行動を起こせるようになります。その中で、「スペクトル残響」と「エッセンス強奪」は「デッキ圧縮」が可能なカードとなります。ダメージを与えながらデッキ圧縮できるのは非常に強力です。また「エッセンス強奪」は貴重な回復ソースでもあります。回復能力を持つ「ブラマ」を使用しない場合には必須級の呪文となります。

また、呪文の本質は「ダメージ」ですよね。中でも「カオス・アーク」が凶悪です。カオス・アークの両隣の破孔に呪文がセットされていれば7ダメージまで強化されるカード。エーテル6コストの呪文で大抵4~5ダメージが多い中で、それほど条件の縛りが難しくなく7ダメージは群を抜いて強力な呪文です。

「熾火の鞭」は即効性のある呪文で、セットしたターンにキャストできるようになります。あと一歩のダメ押しや、ミニオンの処理が急務な時に役立つ呪文になります。

次に「宝石」です。宝石の役割は「エーテルの獲得」です。デッキを強化するにしても能力を使用するにしても「エーテルを消費」するので、デッキの中で宝石の回りを良くするのは序盤、中盤において大事となります。

「群生ダイヤモンド」は呪文の中で最も強力だと感じたカードになります。エーテルの獲得は多ければ多い方が良いのですが、群生ダイヤモンドをデッキに2枚仕込んでおけば、1枚は4コスト4エーテルの最効率の宝石になります。

次に「変化の真珠」です。3コスト2エーテルと及第点の性能を持ちながら、疑似デッキ圧縮が可能な強力な能力を持っています。序盤のエーテル稼ぎと終盤まで腐りにくい圧縮効果で優秀だと思います。

最後に「遺物」です。

「遺物」はサポート能力的な立ち位置で、ユニークな効果が付与されています。中でも繰り返し強力な効果が使える「強化オーブ」と「魔術師の護符」は重宝しました。遺物の性質上、早くデッキに仕込めば仕込むほど得をしますが、呪文が仕込めないので序盤の戦いが苦しくなるので最後までどのタイミングで入れるべきかは迷いながら遺物は使ってました。ただ序盤に仕込んで後半戦一気にまくるのが強い気がします。

「強化オーブ」はプレイヤーの破孔を強化できます。呪文をセットするのに破孔の強化、解放は必須です。強化、解放にはコスト2~必要なので2回も使えばお得になります。でも序盤で仕込めば4回は使える上に、強化、解放のコストは徐々に上がっていくのでかなりお得。そして案外大切なのが破壊することでグレイヴホールドは体力3回復できます。使用するだけ使用したら破壊して圧縮+後半には結構瀕死になるグレイヴホールドを救うことができますので、遺物の中で最も優秀です!

次に「魔術師の護符」です。議論の余地はあるかもしれませんが、両プレイヤーのチャージを繰り返し行える護符も強力でした。コチラも能力のチャージに2コスト必要なことを考えれば2回使用するだけでペイできます。また、エーテルが余った時にしか能力のチャージは行いづらいので、護符があることで能力の使用が安定して行えるようになるので優秀でした。

ネメシス

最後にネメシスの紹介です。

本作ではネメシスは4種収録されています。ネメシスの難易度は10段階で、②④⑤⑤の難易度が収録されています。上記の「暴食の公子」は難易度⑤です。正直、「熟練者モード」まではカードセットとキャラ選びが大事で、どのネメシスも終盤戦の圧倒的火力で葬り去ることが可能でした。ただし、「暴食の公子」の能力は地味に厄介でかつ頭を使わせられた、という点で一番難しかったと思います。

能力は「サプライの破壊」です。つまり、選択したカードセットを物凄い勢いで破壊していきます。なので、カードを購入したいときに購入できない場合は、カード不足になることを避けて「食われしものの山」から最善ではないカード購入を行う必要が生じます。今までの戦略がこの能力のおかげで修正しなければなりませんでした。

そして、「ミニオン」の紹介をします。先ほど「ネメシス」の紹介をしましたが、固有のネメシスカードや能力よりも「厄介」だったのはこの2枚。これらミニオンは階層1のカードなので、場合によってはネメシスの1ターン目に出現します。プレイヤーの1ターン目は呪文のセットから始まるので攻撃できない上に、まず宝石を購入してデッキ構築の速度を高めるのが安パイなので、序盤のミニオン処理は非常に困難です。それなのに1ターン目からこれらのミニオンがでたが最後、グレイヴホールドが終盤まで持たずに崩壊、暴走アシストされすぎて序盤から状況が苦しくなりすぎる、なんて展開になります。1ターン目で登場されたときの対処は最後までできなかった印象があります…。

まとめ

個人的にTGC等のカードゲームは好きですし、ハマってきたので本作品は刺さりましたね!

特に、終盤にかけての展開の不透明感は良かったです!
序盤上手くいったと思っても敵のアクション次第で大きく変化しますし、序盤上手くいかなくても後半の戦略次第で上手く取り返せることも多かったです。
また、イーオンズエンドシリーズは拡張、独立拡張、レガシーと種類が豊富
まだ第一弾をプレイしたのみに留まるので、関連作品も期待します!

是非、カードゲーム好きならプレイしてみてはいかがでしょうか!

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