リアル脱出ゲームを全国に展開するSCRAPの謎解きキット『Message in a Bottle』のプレイが終了しました!
珍しく【ネタバレOK作品】ということで、最後にネタバレを交えて感想を共有します!
SCRAPのオンライン謎等は数々プレイしてきましたが、物品を謎解きキットとした作品は未プレイ。なので、本作品を見かけたときには強烈に興味が惹かれていました。本作品はロフト等で取り扱っており、ガラス製の瓶にコルクという惹かれる謎解きキットを何度か目にかけていました。とうとう購入してプレイすることにしました。

作品名から推測できる通り、本作品は物語重視の謎解きでしたね。一方で、想像と異なった点は謎解きのシステムです。一般に想像する謎解きは一部でしか出現せず、基本的には“検索”をメインシステムとした謎解きでした。本作は物語重視ということもあり、“事の真相を解き明かす”ことに注力した謎解きとなっていましたね!全10章に渡る、感動的な短編小説を読みながら並行して行う謎解き作品を是非プレイしてみてくださいね!
とある日の夕暮れ。
海辺を散歩していたあなたの足にコツンと何かがあたる。
足元に目をやると、そこには砂にまみれたガラスボトルが転がっていた。
そのボトルを拾いあげたあなたの目がとある言葉に釘付けになる。
「Please help me.」
さて、”実際のプレイデータ“、評価”、そして”プレイの感想”を共有したいと思います!

ぼどわん(当サイトの運営者)
- 一般企業勤めの20代後半
- 協力系ボードゲーム、謎解き大好き!
- 負けず嫌いなので対戦系はほどほどに…(笑)
- 100種類以上のアナログゲームを保有、順次紹介!
Contents
実際のプレイデータと評価

本作品はSCRAPの“ボトル謎”『Message in a Bottle』という謎解きキットになります。

本作では基本ウェブメインの謎解きとなります。手元のキットおよび専用サイトのシステムを駆使しながら、ウェブにて物語の閲覧と回答の正誤判定を行う形で進めていきます。切り取り/折り曲げはありませんが、キットの破壊を伴う箇所があります。ただ、破壊せずともプレイは可能なので、転用を考える場合には非破壊でのプレイ推奨です。
そんな『Message in a Bottle』をクリアしたので、共有します!
| メーカー | SCRAP |
| 作品名 | Message in a Bottle |
| ジャンル | オンライン謎解き、キット |
| 発売日 | 2023年5月13日 |
| 価格 | 2,980円 |
| 推奨人数 | 1-2人 |
| 目安時間 | 約150分(公式) |
| ひとこと | 1本のボトルから始まるあなたの物語 |
プレイデータ(人数、時間)
今回の謎解きはSCRAP謎解き経験者2人でプレイしました!
(私:謎解き初心者卒業レベル、相方:謎解き中級者レベル)
本作の目安時間は約150分でしたが、大幅に超過し253分でクリアしましたよ!
まったくコツが分からなかったね!
プレイ詳細
- プレイ人数:2人
- プレイ時間:253分(計4時間13分)
第1章:16分
第2章:18分
第3章:18分
第4章:22分
第5章:7分
第6章:43分
第7章:15分
第8章:4分
第9章:65分
第10章:41分
エピローグ:4分 - 場所 :自宅(オフライン)
本作品の個人的評価
本作品の評価は以下の通りになります!
謎解きの評価
| 難易度 | :4 | やや難しい |
| 時間制限 | :1 | 時間制限なし |
| 面白さ | :1 | システムが単調 |
| ボリューム | :3 | 約15問 |
| 価格 | :3 | ちょい高め |
| おすすめ度 | :1 | 物語好きなら |
本作品の謎解き難易度は「やや難しい」です!
本作は謎解きのジャンルが異なり、皆さんが恐らく想像する謎解きは物語上では3問のみになり、その他は本作のユニークな部分である“検索”を活用した謎解きになります。これが個人的には難しく、ある種結果を予測して連想ワードを見出す能力が必要になりますね。
謎解きのボリュームは約15問とやや少なめですが、物語重視でもあるのでそこで補完し、作品としては中程度です。価格も標準的と言えます。
本作の個人的なおすすめ度を星1とした理由は、“検索”システムオンリーでシステムが単調すぎることです。詳細については後述しますが、一般的な謎解きは序盤に登場した数問のみで、残り全てを検索システムで突き進んでいます。全10章に渡る物語のほぼすべてが検索で終わるのはリアルさを追求した故でしょうが、謎解き作品としては刺さりませんでした。
本作品は…
・初心者~上級者まで汎用性の高い謎解き
・“検索”システムによる謎解き
・心温まるストーリー重視の謎解き
プレイの感想(ネタバレ抜き)
まずは本作品の非ネタバレ部分の感想を述べます。ネタバレ部分については物語とゲームシステムについて後述しますよ!
惹かれる外観、惹かれるコンセプト

本作品は「ボトルメール」を主コンセプトにした謎解き作品です。
リアルさを徹底的に追求しており、謎解きキットでありながら透明な瓶の中に2枚の用紙が封入され、コルクで栓がされた非常におしゃれな作りになっています。ロフトなどのパーティーゲームコーナーで販売されているのを何度も見かけており、その目を引く外観から以前から気になっていた謎解きのひとつでした。
そして本作は、外見通り「単なる謎解き作品」には留まりません。
手元に届いた一本のメッセージボトルをきっかけに物語が展開していき、ストーリーがしっかりと作り込まれています。序盤の展開には思わず驚かされ、中盤から終盤にかけては切なさや悲しみを感じさせつつ、最後には心が温かくなる結末へと辿り着きます。
謎を解き進めながら物語を追体験する感覚は、まるで一冊の小説を読み終えた後のような余韻が残る作品でした。
リアルなボトルメールと心温まる物語がGOOD
“検索システム”に大苦戦、目安時間を大幅超過!
次に本作品のプレイについてです。
本作品の謎解き難易度は「やや難しい」です。
今回の謎解きは少々毛色が違いますが、最序盤で唯一出現した“謎解き”3問については「簡単」でした。一部“検索システム”を交えた謎解きにもなっていますが、それについてもすぐに気が付くことができます。また、物語上は不要ですが、一応記載の全10問全て解くことができます。
本作品の謎解きで「やや難しい」のは“検索システム”の部分になります。
“検索システム”
①主人公は掲示板への書き込みが不可
②掲示板の検索は“2つのタグ/キーワード”を設定し、書き込みを検索
②クローズされた掲示板であり、最新3件の書き込みしか閲覧できない
結構このシステムが曲者で、1つ目のキーワードで正解に絡む書き込みが抽出できていたとしても、最新3件しか表示されず埋もれて確認できない可能性があるということになります。そのため2つ目のキーワードを上手に設定して、情報源となる書き込みを閲覧する、というのが“検索”システムの肝になります。また、中盤以降は2つ目のキーワードがある種、連想ゲーム的なノリになっていて、保有している情報を単に言葉にするだけでは確実に情報へ行き着けないようになっています。
言葉の転換や、今まで解き明かした情報から推測できる状況、物語を考慮して、掲示板の検索を試行錯誤していくプロセスがなかなかに大変でしたね!
結局、“パズル謎”同様に苦手分野が発掘された結果となり、本作品の目安時間150分に対して、大幅超過の253分掛けてクリアしました!

プレイの感想(ネタバレあり)
ここから本作品のネタバレも交えて、物語とゲームシステムについて触れます。
ネタバレを見たくない方はブラウザバックしてくださいね!
Massage in a Bottleの物語要約と感想

偶然に海に漂うメッセージボトルを拾ったところから、主人公は1つの物語の真相を知ることになっていきます。物語を要約すると下記のようになります。
主人公は海辺で一本のメッセージボトルを拾う。
そのボトルは、かつて自警団として活動していた組織「ブラッズ」の創設者、オリバー・ダブリンが海に流したものだった。
ブラッズは元々、腐敗した警察に代わる正義の組織としてオリバーが立ち上げた。しかし彼が引退した後、組織は暴走し、麻薬を流通させる犯罪集団へと変貌してしまう。その薬物によって娘を失ったウィリアム・スミスは、復讐のため、メッセージボトルを拾った人物をSNSで探し出し、主人公に協力を依頼する。
主人公は探偵のように掲示板やネット上の断片的な情報を手掛かりに、ブラッズと事件の真相を追っていく。その過程で、麻薬流通はオリバー自身の意思ではなく、引退後に起きたものであることを知る。
やがて主人公は、オリバーがボトルに託した本当の想いに辿り着く。
オリバーは、遺伝性の病で亡くなった妻ジェニーと、その娘シャーロットと共に生きていた。シャーロットもいずれ同じ病を発症する可能性があり、さらにオリバー自身も不治の病に侵され、先が長くないと悟っていた。
一人残されるシャーロットが、希望を失わず病と向き合えるように――。
そして、妻ジェニーの夢だった海外旅行を叶えるために。
オリバーはその願いと未来への想いを、一本のメッセージボトルに込めて海へと流したのだった。


本作品は非常に感動的な物語が展開される謎解き作品でした。
謎解きを進めるごとに少しずつ真相が明らかになっていく構成は、まるで一編の短編小説を読み進めているような感覚があります。
物語と謎解きがうまく噛み合っており、「解くために読む」のではなく「読み進めるために解く」体験ができた点は、本作の大きな魅力だと感じました。この点については、非常に満足度の高い仕上がりだったと思います。
感動的な物語の真相が、“謎解き”により徐々に解禁されていく様がGOOD
終始“検索システム”を活用した謎解き

次は本作品のコンセプトと物語上、肝である“検索システム”についてです。
上述の物語の真相を明らかにするため、まるで“探偵”かのように、ネット上に転がる膨大な情報の中から“検索”を利用して真実を追求していく…この流れが本作品のゲームシステムになります。
本作品における“謎解き”は、一般的に想像する“謎解きを解く”のではなく“真相の謎を明らかにする”ことになります。実際、本作品上で“謎解きを解く”必要性があるのは3問の簡単な小謎のみとなります。それ以外は全て“検索”のシステムを利用した謎の追及です。
上述の通り、個人的に本作品は【おすすめ度1】とした理由が本ゲームシステムになります。第1章から第10章に及ぶボリュームの物語の中で、序盤から終盤まで終始、プレイヤーのすることは“検索”システム一辺倒です。中盤まではシステムに対して新鮮さを持って取り組むことができましたが、物語の完成度以上にゲームシステムへのマンネリを感じてしまいました。“検索”を活用する意味では、SCRAP製品なら「SEARCH ACCOUNT」などがありますが、“検索”システムの他、種々の謎解きを織り交ぜ、マルチエンディングに…など工夫がありました。対して本作は終始“検索”頼り…というのが個人的には残念でした。
勿論、1つのメッセージボトルから始まり、現在ツールを活用し情報の海から真相に繋がるピースを見つけ、物語を紐解いていく…このプロセスの中に余計な成分を介入させたくない、という製作者の意図は理解できます。メッセージボトルという惹かれるコンセプトを立てるため、なるべく綺麗に…とする反面、いちプレイヤーとしては作業感を感じてしまいましたね。ゲームシステムの作業感が気にならないほどに没入できなかった、とも言えます。
“検索システム”一辺倒で、マンネリ、作業感を感じた
おまけ:コルクの白い粉は取り出さなくても問題なし!
道具を使った今回の謎解きキットで一番驚いた仕掛けはコチラでしたね!
破壊するのが勿体なさ過ぎて非破壊プレイしました…。
中身を取り出さなくても、問題なく最後までプレイできますよ!

本作品のポイント
- 初心者~上級者まで汎用性の高い謎解き
- “検索”システムによる謎解き
- 心温まるストーリー重視の謎解き