Group SNEから販売されている『EXIT脱出:荒れはてた小屋』のプレイが終了しました。
本作品は“EXIT脱出”シリーズの第1弾で、公式難易度は「中級」の謎解き型ボードゲームとなります。密室の様子が描かれた冊子、小道具、謎カード、暗号解読盤“デコーダー”を使用して密室からの脱出を行う本格的な脱出ゲームです。密室の探索を行い、数々の鍵付き収納を解錠し、情報/アイテムを入手して、外に繋がる最後の扉を開けて脱出するという正統派の脱出ゲームの流れを汲み、ボードゲームに落とし込んだ作品になります。
本作はドイツ年間ボードゲーム大賞のエキスパート部門受賞作品でもあるため、世界に認められた脱出ゲームです。また、BGGの評価でも約3万作品近く存在する中でレーティング7.0越えの403位(2026.1現在)という殿堂入り級。この第1弾“荒れはてた小屋”は難易度が中級作品の中でも控え目で万人受けすることに加え、現在発売されている15作品の中でもダントツでギミックが面白いです。EXIT脱出シリーズは多く販売されていますが、まずは本作をプレイすることをお勧めしますよ!
あなたはバカンスに向かおうとドライブしていたところ、乗っていた車が森の中でパンクしてしまいます。電話が通じないため森を抜けたが今度は大雨に遭遇。不運続きで心身弱ってしまったところ、あなたは森の中に一つの小屋を発見します。これ幸いと一夜を過ごさせてもらうことにしました。
しかし翌朝、小屋入り口のドアがダイヤル錠でロックされており、外に出られません。それだけではなく窓という窓には鉄格子が!眠っている間に誰かが仕掛けたのか…。そして、机の上には本と奇妙な円盤が!
この記事では、”実際のプレイデータ“、評価”、そして”プレイの感想”を共有したいと思います!

ぼどわん(当サイトの運営者)
- 一般企業勤めの20代後半
- 協力系ボードゲーム、謎解き大好き!
- 負けず嫌いなので対戦系はほどほどに…(笑)
- 100種類以上のアナログゲームを保有、順次紹介!
「EXIT脱出」の紹介記事、遊び方に関してはコチラから!
-
-
【ボドゲ紹介】「EXIT脱出」シリーズ徹底解説
今回紹介するゲームはGroup SNEから登場している【EXIT脱出】シリーズです! 本シリーズはボードゲーム型の謎解き脱出ゲームです。第1作目はドイツ年間ゲーム大賞エキスパート部門受賞作であり、まさ ...
-
-
【遊び方】EXIT脱出シリーズのプレイ方法解説(画像/動画付き)
ここでは、ボードゲーム『EXIT脱出シリーズ』の遊び方を動画、画像付きで紹介します。 Contents1 ゲーム概要2 プレイ解説動画3 プレイ解説画像3.1 ①盤面の用意3.2 ②物語の確認3.3 ...
Contents
実際のプレイデータと評価


まずは、実際のプレイデータと評価を記載していきますね!
| 作品名 | EXIT脱出:荒れはてた小屋 |
| プレイ人数 | 1~6人 |
| プレイ時間 | 45−90分/1プレイ |
| ジャンル | 謎解き型 |
| プレイ方式 | 一度きりの体験 |
| 価格 | 3,080円(2026/01) |
| 関連作品 | 16作品 |
| おすすめ度(個人的) | |
| BGG ranking | Rate 7.086:rank:403位/29836 (2026.1) |
| ひとこと | 本格的な謎解きボードゲーム、謎解き力が測られる |
謎解きジャンルなので1回のみプレイ
本作品を二人協力プレイで進め、プレイデータは以下の通り。
プレイデータ
- プレイ人数 : 2人
- プレイ時間 : 55分
謎1:2分
謎2:3分
謎3:7分
謎4:10分
謎5:1分
謎6:7分
謎7:4分
謎8:12分
謎9:1分
謎10:4分
謎11:4分 - プレイ回数 : 1回
- プレイ期間 : 1日(1月2日)
本作品はボードゲームのため、謎解きにウェブ利用等は必要とせず、本作品単体で完結します。
また、不可逆的な破壊は伴わず再利用可能作品となります。
打ち抜きパーツはありますが、キットの切断等は無しです。書き込みすると謎解きはしやすくなるので、再利用したい場合には写真アプリ等を使い分けてください。
EXIT脱出:秘密の実験室のプレイ評価
実際にプレイしてみて、『EXIT脱出:荒れはてた小屋』の評価はコチラの通りになります!
プレイ評価
| 盛り上がり | :4 | 凝った謎解きギミック |
| 難易度 | :2 | やや簡単 |
| 知略 | :5 | 謎解きなので知略5 |
| 運要素 | :1 | 運要素はゼロ |
| コスパ(ボリューム/時間) | :1 | (謎解き作品では通常クラス) |
| おすすめ度 | :5 |
EXIT脱出シリーズの本作“荒れはてた小屋”は、作品全体をフルに使った工夫と驚きの仕掛けが随所に盛り込まれており、プレイ中も自然と盛り上がれる構成になっています。単に謎を解くだけでなく、「脱出ゲームを体験している感覚」をしっかり味わえるのが魅力ですね。
謎解き作品としての難易度は「やや簡単」。EXITシリーズの中では「中級」扱いですが、その中でも初級寄りの位置付けだと感じました。10段階評価で表すなら難易度は【4/10】といったところでしょう。
価格面のパフォーマンスについては、ボードゲームとして見るか、謎解き作品として見るかで評価が分かれます。ボードゲームとして捉えるとややコスパは低めですが、謎解き作品として見ると意外にも標準的な価格設定です。本レビューでは一応「ボードゲーム」として評価していますが、殿堂入り級と呼べる完成度の謎解き作品であることは間違いなく、ぜひ一度はプレイしてほしい一作ですね。
プレイの感想(ネタバレなし)

さて、本ゲームのプレイ感想に移ります。
EXIT脱出シリーズ第1弾となる「荒れはてた小屋」。本作はこの作品で2017年ドイツ年間ボードゲーム大賞エキスパート部門を受賞しており、数あるEXITシリーズの中でも特に期待値の高い1作としてプレイしました。
“謎解き型ボードゲーム”というジャンルにおいては殿堂入り級の立ち位置にある本作品ですが……やはり評判通り、素直に面白かったですね。シリーズの他作品もいくつかプレイしていますが、プレイヤーを驚かせる仕掛けや、うまく手玉に取ってくる引っ掛け謎など、謎解きのキレと展開の良さは随一だと感じました。
EXITシリーズは、ヒントを使用しなければ誤回答によるペナルティはありません。ただ、その分「これは合っているはず」と思って解答カードをめくり、何度も不正解を引かされることになります。そのたびに「えっ、なんで!?」となるわけですが、実際にはまだ情報が出揃っておらず、別の謎の方が先に解けてしまう――そんな制作者の掌の上で転がされる展開に何度もハマりましたね。
公式難易度は中級ですが、個人的な体感難易度は「やや簡単」レベル。EXITシリーズの中級作品の中でも、比較的優しめな部類だと思います。ただし常に2~3種類の暗号に対する情報やアイテムを同時に持っている状態になるため、どの暗号にアプローチすべきかで迷う場面は多かったですね。とはいえ、間違っても減点はないので、1つの解き方に固執せず、広い視野で試行錯誤する姿勢が重要だと感じました。
プレイ中、特に時間を要したのは「砂時計の謎」と「星の謎」。どちらも引っ掛けポイントとしてもギミックとしても非常に秀逸で、本作の見どころと言える謎でした。クリアタイムは55分、ヒント使用なしで評価は☆10。最上位評価を獲得できたのも嬉しかったですね。
若干のネタバレ要素に触れる前に、まずは本シリーズの良かった点、悪かった点をまとめます。
■ 良かった点
・脱出ゲーム作品としての本格さ
・ボードゲームと謎解きの融合
■ 悪かった点
・ボードゲームプレイヤーからすると1プレイ3,080円はコスパが悪い
〇脱出ゲーム作品としての本格さ

普段からボードゲームだけでなく謎解き作品にも触れていますが、本作をプレイして改めて感じたのは、日本製の謎解きとはやはり毛色が違うという点でした。海外製ならではの“本格さ”というか、空気感そのものが異なっていて、その違いがとても印象的でしたね。
日本製の謎解きは、物語性を重視していたり、謎解きの展開が美しく整理されていて、仕掛けに対して「なるほど」「感動した」と思わせてくれる作品が多い印象です。一方で、各謎に明確な指示文があったり、次に何をすればいいかが推測しやすい構造になっていることも多く、そこがやや親切すぎると感じる場面もあります。
それに対して【EXIT脱出シリーズ】は共通して、“密室からの脱出”というテーマの解像度が非常に高く、終始どこか不気味で、先が見えない不安さがしっかりと体現されています。謎解きとして不要な説明は極力排され、意味ありげな暗号やシンボル、小道具がただそこに存在しているだけ。何が重要で、どこから手を付ければいいのかすら分からない状態から、情報を集め、謎解きの入口そのものを探し出すところから始まる感覚がとても新鮮でした。
「解かせてもらう謎解き」ではなく、「脱出するために必死に状況を読み解く謎解き」。この体験こそが、海外製謎解きならではの魅力であり、本シリーズが今なお高く評価されている理由なのだと思います。
〇ボードゲームと謎解きが融和

本作品は“謎解き型”のボードゲームです。ボードゲームであるがゆえに、日本製の謎解き作品にありがちな、ウェブサイトやLINEといったオンライン要素を利用する形式ではなく、完全オフラインで本作単体で完結します。ネット環境を必要とせず、箱の中に入っているものだけで最後まで遊べる――この強いアナログ感こそ、ボードゲームならではの魅力の1つですね。
また本作は、単なる「謎解き体験」に留まらず、“ゲーム”としての側面が非常に強く意識されています。目標は脱出ですが、それだけでは終わらず、クリアタイムやヒント使用数に応じてプレイヤーのスキル評価が算出される仕組みになっています。そのため、各プレイヤーがそれぞれ挑戦し、所要時間や評価ランクを競い合う遊び方も可能です。
もちろん、一般的な謎解き作品と同様に、複数人で協力しながら相談し合い、「脱出成功」を目指す楽しみ方もできます。競技性と協力性のどちらにも対応している点は、本作が“謎解き”でありながら、しっかりと“ボードゲーム”として設計されていることの証だと感じました。
×ボードゲームとしてはコスパが悪い

欠点を挙げるとするならば、“ボードゲームとしての”コスパが悪いことです。
謎解き作品として見れば、コスパは決して悪くない――むしろ標準的な部類だと思います。ただし、「1度きりのボードゲーム」として捉えると比較的高い部類です。同価格帯でリプレイ性の高いボードゲームはいくらでも存在しますし、同じワンプレイ前提でも複数シナリオを収録している作品もありますから、その点で物足りなさを感じる人がいるのも納得ですね。
私自身も、謎解き作品でもボードゲームでも「楽しい」と感じたものには素直にお金を出すタイプなので、普段はそこまでコスパを気にしません。ただ、それでも「同じ価格でもっと長く遊べる作品があるなら、そっちを優先したい」という感覚は多くの人が持っていると思います。とはいえ、本作は5,000円〜10,000円クラスというわけでもなく、ボドゲでは購入のハードルはかなり低め。気になったら手を出しやすい価格帯ではありますよね。
擁護ポイントを挙げるなら、「プレイ後に売ってしまえばいい」という選択肢。
本作品は、ボードゲーム層にも謎解き層にも需要があり、リセール面は比較的優秀です。本作は切断といった不可逆な破壊要素もなく、使い捨て前提でもないため、美品のまま手放しやすいのも強みですね。そう考えると、実質的な出費はかなり抑えられますし、価格面のデメリットもそこまで気にならなくなるかもしれません。
「体験にお金を払う」と割り切れる人、あるいはリセール前提で考えられる人にとっては、十分に納得感のある作品だと思います。
プレイの感想(ネタバレあり)
ここからは、コンテンツにもう少し足を突っ込んだ感想を記載していきます!
全謎解き要素の感想
本作の個人的難易度は【:4/10】です。公式難易度は「中級」ですね。
脱出までの解答順
突破すべき暗号は全11種
【L→菱形→四角→砂時計→三角→丸→月→星→十字→Y→六角形】
L、菱形の謎解き
L字の謎解きは“青線”を見つけて、折るだけ、ですね。一瞬でした。
菱形の謎解きは手元の情報だけで解けるのか、文章が意味不明すぎて疑心暗鬼な状態。EXITシリーズのいやらしい所ですね。見たことのある文字列だったので、一応当てはめると解けちゃったパターンでしたね。「とりあえず試してみる」が謎解きでは重要ですね。
四角、砂時計の謎解き
四角形の謎解きは少し苦戦しました。表示の絵の個数を利用するのはすぐに理解できました。一方で冊子中の数字表を利用する所まで頭が回りませんでしたね。謎カードの意味ありげなスペースが雑で、閃きづらかったです。
砂時計の謎解きは難易度は低めですが、このパートで随分時間を要しましたね。その理由は後述する三角形の謎解きが先に解けること。EXIT脱出は暗号の解答と併せて解錠する対象も必要になりますが、三角形の謎解きでは解答は分かるのに対象がない状態なんですよね。先に“砂時計の謎”を解く、という発想になかなか至りませんでした。エラッタすら確認して三角形の謎が解ける!という頭に…。砂時計の謎は本作の見所の1つですね。仕掛けが非常に面白いです。
三角、丸の謎解き
三角の謎解きは砂時計の謎を突破した後に、待ち望んだ三角形のシンボルを持つ解錠対象が出てきますので、サクッとクリア。
丸の謎解きは3つの問題が1セットの謎解き。1つ1つの問題に対して各情報1つで突破できます。個人的には単純ですが“アインシュタインの問題”にハメられました。ず、ずるい…。
月、星の謎解き
月の謎解きは日本製謎解きでも良く見るパターンの謎解きでしたね。ただ数え間違いには要注意!EXIT脱出シリーズではどの暗号を先に説くかまで解明する必要がありますが、数え間違い等で解答カードで「×」判定を受けると、「この解き方じゃないのか」や「これは先に解けない暗号か」など疑心暗鬼になるので…。
何度も経験済みだね(笑)
星の謎解きは個人的に一番の難所でした。また面白ギミックの2つ目でもあります。迷う理由の1つとして、この段階で十字の謎も解ける気がするんですよね。ただ、どんなに頑張っても誤解答判定で、情報が足りないわけです。一方で星の謎が情報1枚のみで解ける、という思考にはなかなかなりませんでした。また、この謎解き自体も難しく、文字列の組み合わせパターンが非常に多いこと、長音符をひらがな表記されていることが相当難易度を高めています。
十字、Y、六角形の謎解き
十字の謎解きは、星の謎解き終了後に欲しかった情報を得ることができるため、あっさり解けますね。
Yの謎解きは待望の小道具を活用した謎解き。本作では唯一の小道具謎解きですね。ここまでの謎解きで意味ありげに1つずつ獲得できた赤、青、緑のパーツですが、ようやく3つ揃って謎解きに使用できます。この時点で、最後の六角形謎の情報も保有しており、どちらに使用するアイテムなのかを迷いますね。指示文もなぞなぞっぽくなっており、アイテムの配置方法も4パターン存在するので、迷いますね。
最後は六角形の謎解き。ここは順に辿るだけでクリアできます。本来なら謎カードを切断するようですが、切断せずとも解けます。
「脱出成功!」
まとめ
世界で遊ばれている殿堂入り作品のEXIT脱出シリーズ。面白かったですね!






