謎解き書籍

【評価/感想】ルネと不思議な箱(SCRAP)

リアル脱出ゲームを展開するSCRAP出版の『ルネと不思議な箱』のプレイが終了しました!

SCRAPはリアル脱出ゲームだけでなく、謎解きキットや謎解き書籍など、さまざまな形態の謎解き作品を手がけています。本作はその中でも、謎解き書籍として展開されているリアル脱出ゲームブックシリーズの第一弾にあたる作品です。

物語は、主人公ルネが父親を探して旅をするストーリーを軸に進みます。読者はその物語を追いながら、別の視点から出来事を追うプレイヤーとして謎解きに挑み、事件の真相へと迫っていきます。物語の進行と謎解きが絡み合い、複数の視点から真実を解き明かしていくゲームブックとなっています。

謎解き自体は全体的に比較的やさしめの難易度で構成されていますが、最後に待ち受ける大謎は一気に難易度が上がり、それまでの感覚のまま進めると行き詰まる場面もありました。各章の謎は一枚紙の問題のような小謎が中心で、テンポよく解き進めることができます。

謎解きと物語の比重はおよそ半々で、ストーリーを楽しみながら謎を解きたい人や、ゲーム性のある読書体験を求める人におすすめできる作品です。

生き別れになった父を探し、旅をしている少女ルネ。父の消息を知る手がかりは、蓋の開かない小箱だけ。そんなルネが偶然立ち寄った町は、「過去に戻れる伝説」のある場所だった。フクロウ使いの少年、学者、紳士など、個性豊かな町の人々と知り合ったルネは、果たして父に会うことができるのか?そして小箱の中身とは――。謎が謎を呼ぶ旅。すべてを解き明かした後、衝撃のラストが待ち構えている。

ルネと不思議な箱 リアル脱出ゲームブックvol.1 SCRAP出版

さて、”実際のプレイデータ“評価”、そして”プレイの感想”を共有したいと思います!

ぼどわん

ぼどわん(当サイトの運営者)

  • 一般企業勤めの20代後半
  • 協力系ボードゲーム、謎解き大好き!
  • 負けず嫌いなので対戦系はほどほどに…(笑)
  • 100種類以上のアナログゲームを保有、順次紹介!

実際のプレイデータと評価

本作品はSCRAP出版の『ルネと不思議な箱』という謎解き書籍になります。

本作は殆どが書籍と付録キットで謎解きを進めますが、ヒントの閲覧および最終謎の解答についてはウェブ上で行う方式となっています。
書籍からのキットの切り離し、書き込み、折り曲げを必要とするため非破壊プレイは困難です。

そんな『ルネと不思議な箱』をクリアしたので、共有します!

メーカー SCRAP出版
作品名 ルネと不思議な箱
ジャンル オフライン謎解き、書籍
発売日 2016年10月
メーカー価格 1,980円(2026/3現在)
推奨人数 指定なし
目安時間 約7時間(非公式)
商品リンク Amazonリンク

プレイデータ(人数、時間)

今回の謎解きは謎解き経験者2人でプレイしました!
(私:謎解き中級者レベル、相方:謎解き中級者レベル)

本作の公式目安時間は記載なしのため不明ですが、計447分でクリアしましたよ!各章1時間前後で突破できるように設計されてましたね!

プレイ詳細

  • プレイ人数:2人
  • プレイ時間:447分(7時間27分)
    第一章:70分
    第二章:61分
    第三章:60分
    第四章:62分
    第五章:74分
    第六章:60分
    最終謎:60分
  • 場所   :自宅(オフライン)

本作品の個人的評価

本作品の評価は以下の通りになります!

謎解きの評価

難易度:2やや簡単:最終謎除く
時間制限:1時間制限なし
面白さ:3選択式の物語
ボリューム:5謎解き約40問
価格:4比較的安め
おすすめ度:3
物語×謎解きが好きなら!

本作の謎解き難易度は「やや簡単」です。各章で登場するのは基本的に小謎が中心で、序盤から終盤まで比較的テンポよく解き進めることができます。一方で、最後に待ち受ける大謎だけは難易度がやや高く、それまでの感覚のまま進めると苦戦する場面もあるでしょう。

問題数は約40問とボリュームがあり、さらに簡易的な小説といえる程度の文章量も用意されています。そのため体感としては、かなりコンテンツ量の多い作品に感じられます。

【おすすめ度:3】とした理由は、読み手の選択によって分岐するストーリー形式がユニークである点と、全体のコンテンツ量の多さを評価したためです。一方で、選択肢そのものの意義がやや薄く、それによって読み進める際に煩雑さを感じる部分がある点は欠点だと感じました(詳細は後述します)。

本作品は…
・初心者向け謎解き
・ゲームブック系謎解き
・物語×謎解き

プレイの感想

さて、プレイ感想に移ります!
基本的に謎解きはネタバレNGなので、大雑把な感覚を共有できればと思います!

SCRAP初のゲームブックシリーズ第一弾

本作は、SCRAPが展開するゲームブックシリーズの第一弾となる作品です。

ゲームブックとは、本文が数百に及ぶパラグラフで構成されており、プレイヤーの選択によって物語が分岐していく仕組みを持つ本のことです。各パラグラフには選択肢が用意されており、物語の状況に応じてプレイヤーが選んだ選択肢に対応するパラグラフへと移動することで、物語が進行していきます。

本作では、このスタンダードなゲームブックの仕組みに加えて謎解き要素が組み込まれています。謎を解くことで得られた答えが、次に進むべきパラグラフ番号を示す形になっており、通常の選択肢による分岐に加えて、謎解きによる進行が組み合わされています

選択肢による分岐は基本的に物語の辻褄が合うように設計されていますが、謎解きで不正解を導いた場合は想定されていないパラグラフへ進むことになり、物語の流れに違和感が生じることで誤りに気づく仕組みになっています。

「5分間リアル脱出ゲーム」シリーズでも感じられることですが、こうした異なるシステムの中に謎解きを巧みに組み込み、作品として成立させている点は、さすがSCRAPだと感じましたね!

ルネの父親探しの旅はとんでもない展開に

ゲームブック形式の作品であるため、謎解きだけでなく物語の分量も比較的多めです。本作では主人公のルネが父親を探す旅に出て、車のトラブルをきっかけにたまたま立ち寄った街で思いがけない事件に巻き込まれます。そしてその出来事が、やがて父親失踪の真相へとつながっていく物語になっています。

サブタイトルにもある「不思議な箱」は物語の終盤まであまり表に出てこず、ほとんどの時間は影を潜めています。しかし終盤になると一気に存在感を示し、物語の核心に関わる重要な要素として登場します。

物語の中ではさまざまな人物が○○する展開が用意されており、プレイヤーの選択次第では主人公であるルネですら○○してしまうルートもあります。展開としてはかなり思い切ったものも多く、単純にストーリーとして読んでも十分に楽しめました。

とはいえゲームブックなので、読み手の選択によって物語は大きく変化します。選択肢を変えるだけで別の世界線に移ったかのように展開が変わるため、どのルートも気になってしまいます。物語自体が面白いことに加え、攻略の観点からも気になる部分が多く、最終的にはすべての選択肢の行方を確認してしまいました。

パラグラフ216は印象的、最終問題(パラグラフ385)は別格!

本作の謎解き要素について触れておきます。

本作の謎解き難易度は「やや簡単」で、立ち位置としては初心者向けに該当するかなという感覚でした。
ジャンルは“ゲームブック系”、広義では“物語系”であり、書籍でもあるためストーリーの比重は大きいですが、謎解きも約40問ほど存在し、コンテンツはハイボリュームです。

全6章に渡り物語は展開されますが、基本的に各章で存在する謎は一枚紙的な小謎であり、各章7問前後の謎解きが存在します。一部、大謎的なものも存在しますが、小謎を活用というよりはゲームブックを活かした周遊的な要素がありましたね。

小謎自体の難易度は章を経てもさほど変化せず、基本的には比較的簡単な謎解きがずっと続くことになり、初心者向けの設計でした。でも、物語と併せて楽しめるので中級者以上でも面白いですね。

個人的に印象的だったポイントは「第五章:パラグラフ216」と「第六章:パラグラフ385(最終問題)」でしたね。

第五章:パラグラフ216

地図と調査書を重ね、探索して調査書にがれきの位置を書き込み、矢印の先を読むという指示がある問題でした。

小謎は一枚紙的な謎解きが多めではありましたが、所々複合的な小謎も登場します。この謎解きもそれに該当します。まずガレキって…?となるところからスタートしますよね(笑)

ゲームブックならではの謎解きで好印象でしたね!でも、難易度はさほど高くないですね。謎解きだけに着目してると気づきにくいかも!

第六章:パラグラフ385(最終問題)

こちらは最終問題。冊子中のQRコードからWebページへ飛び、最終解答の入力を指示されます。今までヒントは太文字で記載されていたのに、今回はひっそり書かれています。「鳥が夢見る景色を繋げ」ですね!

最終問題はここから!

いやあ、この最終問題は随一の難関ポイントでしたね。最終問題は今まで通りの感覚で解こうとすると詰みます。急に難易度は高くなり、ここだけ比較的難しい謎解きとなっており、中級者でも頭を悩ませる展開となるでしょう。大きくは三段階の構成となっており、それぞれ糸口を探すところから始める必要があるので、最後に立ち塞がる謎解きとして文句ない出来でしたね。素晴らしい仕掛けでした。

ぼどわん

冊子中の意味深なヒントだけは唐突感あったかな!

プレイ感をレビュー!

続いて、実際のプレイ感についてです。

ゲームブック形式の謎解き作品を遊ぶのは今回が初めてでしたが、体感としては謎解きよりも読み物としての要素がやや強い印象でした。そのため、純粋に謎解きだけを楽しみたい人には少し合わないかもしれません。一方で、私も含めストーリー性のある謎解きが好きな人にとっては好印象の作品だと思います。

物語面では、第2章でゲームオーバー展開が登場し、第4章では○○展開も含まれるなど、序盤の印象からは想像しにくい方向へと物語が広がっていきます。特に後半に入る第4章以降は事件の真相に迫る展開が続くため、「早く続きが読みたい」と思いながら進めていました。

一方で、個人的には面白い仕組みだと感じる反面、気になる点もありました。それは選択肢の意義がやや薄いと感じたことです。ゲームブック自体が初体験なので他作品との比較は難しいのですが、最終的には正解のルートに戻る必要があるため、結果としてほとんどの選択肢を確認する流れになります。つまり分岐しているように見えても、不正解の展開を確認してから戻り、別の選択肢を選び直す場面が多く、やや煩雑で作業感を覚える部分もありました。

そのためプレイの途中からは、最初からすべての選択肢を確認する前提で進めたり、特定のアイテムが必要になるパラグラフをメモしてすぐ戻れるようにしたりと、効率重視で攻略する形になっていました。物語を楽しみながら読み進められる一方で、「最短で正解にたどり着く」作業感が出てしまう点は少し惜しく感じました。もう少しプレイヤーの選択に依存した分岐があると、よりゲームブックらしい体験になったのではないかと思います。

謎解き自体は比較的スムーズに進み、最終謎に至るまでの小謎はテンポよく解いていくことができました。各章はおよそ1時間前後で進められるボリュームです。

最大の山場はやはり最後の大謎でした。物語のクライマックスに合わせて配置されており、それまでの小謎とは比べものにならないほど難易度が上がります。構成としては大きく三段階になっており、最初はやや曖昧な手がかりからスタートするため、どこから手をつければよいのかを探る試行錯誤が続きました。私は特に二段階目で詰まり、模様の要素に気づくまでかなり時間がかかりました。最終的には本の仕掛けをすべて使いながら謎を解き切り、物語の結末へとたどり着きました。最終謎だけでも約1時間ほどかかりましたね。

第一章から第六章までをすべてクリアし、プレイ時間は合計447分。読み物としても楽しめる内容だったので、機会があれば他の作品もプレイしてみたいと思います!

まとめ

本作品のポイント

  • 初心者向け謎解き
  • シリーズ第一弾、ゲームブック系謎解き
  • 物語×謎解き

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二人協力ゲーム専門のレビューブログ
年齢:20代後半
職業:普通の会社員×2
好物:ジャンル問わず協力型
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