SCRAPの『STREET NAZO ART』のプレイが終了しました!
本作はMystery for you(2026年3月号)に収録されている3作目です。
第3作目となる本作も、物語要素を含んだ謎解き作品です。バンクシーを思わせるストリートアート風のビジュアルが印象的で、アートと謎解きが一体化した独特の作りになっています。物語面も予想に反して用意されており、上司と部下の軽快な掛け合いに加え、意外性のある展開も楽しめる内容でした。
謎解きの難易度は中級者向けで、ジャンルとしては「物語系」。ただし内容はかなり特徴的で、アートを軸にした構成のため、テキスト情報は最小限。図形やビジュアルから手がかりを読み取り、直感的なひらめきで解いていくタイプの謎が中心です。構成としては、序盤に小謎を解き進め、終盤で大謎に取り組む流れで、各ステップごとに小謎→大謎を繰り返す形式ではありません。情報量が絞られている分、シンプルながらも発想力が問われる場面が多く、これまでの経験やパターン認識が活きる設計になっています。
そのため、初心者にはやや難しく感じられる一方で、謎解きに慣れてきた中級者にとっては、ひらめきの楽しさをしっかり味わえる作品と言えるでしょう。
026年3月2日、月曜日。
春の気配は感じるものの、まだ空気は冷たい朝だった。駅から市役所へ向かう途中、古びた壁に見慣れないストリートアートが描かれている。
「Ready to think?」――そんな一文が、妙に印象に残った。先週末にはなかったはずのものだ。橋元市役所の観光課に出勤すると、後輩の丸尾が興奮気味に話しかけてくる。
「先輩、見ました? あの謎のストリートアート! もしかしてバンクシーだったりして…!」軽く受け流しつつも、その反応は無理もない。
話題に乏しいこの街にとって、ああした出来事は数少ない“変化”なのだから。とはいえ、現実はそう甘くない。
あの絵もきっと、注目されることなく消されていく――そう思っていた。いつもと変わらない一日が、始まるはずだった。
※本記事のストーリー紹介は、製品付属テキストの内容に基づき、筆者の表現で再構成しています。
さて、”実際のプレイデータ“、評価”、そして”プレイの感想”を共有したいと思います!

ぼどわん(当サイトの運営者)
- 一般企業勤めの20代後半
- 協力系ボードゲーム、謎解き大好き!
- 負けず嫌いなので対戦系はほどほどに…(笑)
- 100種類以上のアナログゲームを保有、順次紹介!
Contents
実際のプレイデータと評価
本作品はSCRAP社から提供される「mystery for you」の2026年3月号に収録される謎解きになります。
本作はウェブを使用して謎解きの解答を行います。
また、本作はキットの切断や折り曲げ等を必要とせず、非破壊でプレイ可能です。
そんな『STREET NAZO ART』をクリアしたので共有します!
| メーカー | SCRAP |
| 作品名 | STREET NAZO ART |
| ジャンル | オフライン謎解き、キット |
| 発売日 | 2026年3月 |
| 価格 | 1,200円(2026/3現在) |
| 推奨人数 | 1人~ |
| 目安時間 | 約2時間 |
| 商品リンク | ー |
プレイデータ(人数、時間)
今回の謎解きはSCRAP謎解き経験者2人でプレイしました!
(私:謎解き中級者レベル、相方:謎解き中級者レベル)
本作品の目安時間は記載なしでしたが、98分でクリアしました!
プレイ詳細
- プレイ人数:2人
- プレイ時間:98分(1時間38分)
封筒①:8分
封筒②:22分
おまけ:3分
封筒③:15分
封筒④:25分
最終謎:25分 - 場所:自宅(オフライン)
本作品の個人的評価
本作品の評価は以下の通りになります!
謎解きの評価
| 難易度 | :3 | 普通 |
| 時間制限 | :1 | 時間制限なし |
| 面白さ | :4 | |
| ボリューム | :3 | 謎解き約20問 |
| 価格 | :4 | |
| おすすめ度 | :3 |
本作の謎解き難易度は「普通」で、中級者向けの作品です。構成としては、後半まではアートを活用した直感的な小謎が中心で、終盤に大謎が用意されている流れ。全体的に情報量が少なくシンプルな問題が多い分、解き方の糸口を見つけるまでにやや時間がかかる場面もありました。
問題数は約20問で標準的なボリューム。アートのビジュアルは新鮮さがあり、物語性も『Mystery for you』シリーズの中では中程度にしっかり用意されています。上司と部下の掛け合いも軽快で、全体の雰囲気づくりに一役買っていました。
【おすすめ度:3】とした理由は大きく2点あります。まず良い点として、謎解き主体でありながら物語要素も適度に組み込まれており、「謎解き×物語」のバランスが取れている点。シリーズとしてのマンネリを感じさせない工夫が見られました。一方で気になった点は、アート要素の扱いです。ビジュアルとしての新鮮さはあるものの、謎解きとして見ると最終的には「図形や絵を用いた問題」に収まっている印象があり、コンセプトの広がりという意味ではやや物足りなさも感じました。
総合的には、安定したクオリティで楽しめる一作ですが、突出した個性というよりは“堅実にまとまった作品”という位置づけでした。
本作品は…
・中級者向け謎解き
・バンクシー様のアートが新鮮
・部下と上司の掛け合いが楽しめる謎解き
プレイの感想
さて、プレイ感想に移ります!
基本的に謎解きはネタバレNGなので、大雑把な感覚を共有できればと思います!

秘密を抱える上司と部下を待ち構える展開

2026年3月号の3作品目となる本作は、バンクシーを思わせるストリートアートが印象的な一作。外観からも“アート×謎解き”というコンセプトが直感的に伝わり、そのイメージ通りの体験が展開されていきます。
物語は、市役所に勤める上司・梶本と部下・丸尾の掛け合いを軸に進行。舞台となる橋元市は、特別な出来事もなく平穏な日常が続く街ですが、ある日突如として、市内にバンクシーのようなストリートアートが出現し、大きな話題となります。
観光課に所属する2人はこの出来事に対して対照的なスタンスを取り、静観する梶本と、街の活性化に活かそうと積極的に動く丸尾という構図が印象的。そのやり取りを覗き見るような形で、プレイヤーは謎解きを進めていくことになります。
物語は軽快な掛け合いをベースにしつつ、終盤に向けて徐々に核心へ。2人の関係性や背景が明らかになるにつれ、展開は予想外の方向へと進んでいきます。この意外性とドラマ性が、本作の物語パートの大きな魅力でした。
アート×謎解きが印象的
謎解き要素について触れます。
本作の謎解き難易度は「普通」で中級者向けの作品です。
ジャンルとしては「物語系」に分類され、問題数は約20問と標準的なボリュームとなっています。
内容としては、アートを軸にした謎解きが全編を通して展開されます。特殊なギミックはなく、形式としてはスタンダード寄りですが、テキストに頼らず絵や図形から手がかりを読み取る“直感型”の問題が中心です。
進行は物語と連動しており、各所で“事件”として提示されるアート謎を解いていく構成。前半は一枚紙系の小謎を連続して解いていくシンプルな流れで、いわゆる「小謎→まとめ謎」を各章で繰り返すタイプではありません。後半に入ってから、ようやく解き直し要素を含む大謎へとつながっていきます。
全体を通してアート型というコンセプトが一貫しているため、解き方の感覚が大きく変わることはなく、大謎も同じ延長線上で取り組める設計です。難易度としては緩やかに上昇はするものの、序盤から情報量が少なく直感に頼る場面が多いため、体感としては最初から一定の難しさがあり、急激に難しくなる印象はありませんでした。
その分、ひらめきがハマればテンポよく進みますが、引き出しが少ないと糸口をつかむまでに時間がかかりやすい構成でもあります。こうした点からも、総合的には中級者向けの内容と言えるでしょう。
ヒントを使用して完全敗北
さて、ここからは実際のプレイ感について触れていきます。
2026年3月号は他の作品も物語付きだったため、本作は純粋な謎解き勝負の作品かと思いきや、こちらもまさかの物語あり。これまでプレイしてきた中では、1つの号にすべて物語付き作品が揃うことはなかったので、ストーリー性のある謎解きが好きな身としては嬉しい誤算でした。
封筒の外観はバンクシーを思わせるアートが前面に押し出されており、「アート×謎解き」であることは一目瞭然。こうしたビジュアル主体の作品は、どちらかというとパズル寄りで物語性が薄い印象を持っていたのですが、その予想はいい意味で裏切られました。
実際に開封すると、しっかりとした導入ストーリーが用意されており、物語に沿って封筒を順に開けていく形式。中身は一枚紙系のアート謎が中心で、やはり直感的なひらめきが求められる内容でした。この手の問題は個人的にやや苦手なのですが、これまでの経験を頼りに少しずつ突破。とはいえ、途中で“見たことはあるのに思い出せない”タイプの小謎に引っかかり、少し手が止まる場面もありました。
封筒③以降は物語との結びつきが強まり、単なるアート謎から一歩踏み込んだ構成に変化します。情報量も増えるため、体感としてはむしろ解きやすくなった印象もありました。続く封筒④では解き直し要素も登場。構造自体はオーソドックスですが、アートを介することで糸口が見えにくくなっており、少し工夫が必要です。とはいえ、複雑に考えすぎず、シンプルに捉え直すことで見えてくるタイプの問題でもありました。
全体を通して感じたのは、「こうした直感型のシンプルな謎こそ経験が活きる」という点。リアル脱出ゲームなどでは、この手の問題で詰まると一気に時間を持っていかれることもあるため、場数を踏む意味でも良いトレーニングになる内容だと思います。中級者であっても未経験のパターンに当たれば苦戦する可能性は十分あり、ひらめきの重要性を再認識させられる作品でした。
物語×アート×謎解きという組み合わせとしての完成度も一定水準にあり、全体としてしっかり楽しめる一作。最終的なクリアタイムは98分と、比較的スムーズに進行できました。
