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【ボドゲ紹介】「イーオンズエンド」シリーズ徹底解説

今回紹介するゲームは【イーオンズエンド】です!
イーオンズエンドはデッキ構築型の協力ゲームで、カード選択、獲得、プレイの仕方で全てが分岐する戦略型のボードゲームです!

プレイヤーは魔術師となり、人類最後の拠点である「グレイブホールド」を守るため、敵である「メネシス」と戦います。
複数種の独自スキルを持つ魔術師を選択し、様々なギミックを有するネメシスを攻略するゲームとなります。本設定どおり、プレイヤーは自身の体力とは別にグレイブホールドと呼ばれる拠点の耐久力も存在するので、常に優先度を考えながら戦闘を行うことになります!

今回はそんなイーオンズエンドシリーズに関する概要を紹介します。

ぼどわん

ぼどわん(当サイトの運営者)

  • 一般企業勤めの20代後半
  • 協力系ボードゲーム、謎解き大好き!
  • 負けず嫌いなので対戦系はほどほどに…(笑)
  • 100種類以上のアナログゲームを保有、順次紹介!

イーオンズエンドってどんなゲーム?

ドイツゲーム賞2021の5位に入賞した「イーオンズエンド」。BGGでも評価が非常に高く、約3万のゲームの中でも94位と高評価のデッキ構築型協力ボードゲームです。

作品名 イーオンズエンド
プレイ人数 1~4人
プレイ時間 60分/1プレイ
ジャンル 討伐型:カード構築、協力ゲーム
プレイ方式 3弾以降キャンペーン、レガシー型
関連作品 7作品
おすすめ度(個人的)
BGG ranking Rate 7.6:rank:94位/28341 (2025.4)
ひとこと デッキ構築が楽しい!敵に応じた戦略巡らす知略ゲー

イーオンズエンドの世界観

これは世界の終りの物語ではない。終りは既に到来しているのだから。人類最後の拠点グレイヴホールドも、そして「名無きもの」
ー私たちが見逃した残り物、私たちの肺に残った空気、私たちの目に宿った小さな光さえも奪おうとする怪物たちーも、その残滓にすぎない。
 我々は、何世代にもわたってこの古く呪われた場所グレイヴホールドに隠れ住んでいる。本来の目的など何千年も前に忘れ去られ、空虚だったこの地下洞窟は今、大脱出を行った我々が落とす陰で埋め尽くされているのだ。そしてこの闇の中、われらは光の下に帰還する道を探している。
 その目的のために、破孔魔術師たちが黒魔術を磨き上げるためには、永劫とも思われる時間が必要だった。だが、ついにその恐るべき力の準備は完了した。「名無きもの」の移動手段である「破孔」が、我々の武器になったのだ。
 破孔魔術師たちは、諦めることを許されない目的のためにこの力を使う。生き残るために。かつての世界を取り戻すために。われらが故郷を護るために。                           
                                    ーグレイヴホールドの生存者ネルヴァ

イーオンズエンドのゲーム性

「イーオンズエンド」はデッキ構築型の協力ゲームとなります。

このゲームのユニークポイントを挙げるとすれば、「独自のデッキ構築システム」「状況判断」ですね!

〇デッキ構築システム

デッキ構築システム

(プレイ前)カードセット選択
→ プレイ中に獲得できるカード種を遺物、宝石、呪文の中から各2種、3種、4種を選択する
(プレイ中)獲得カード選択
→ 宝石を使用し獲得できるエーテルと引き換えに、カードセットの中からカードを獲得する。
(プレイ中)ノーシャッフルシステム
→ カード獲得を行いながらデッキを構築し、山札が尽きたら捨て札をそのままの順番で山札にする。

カードセット選択
 無印版では、「遺物」が6種、「宝石」が7種、「呪文」が14種あります。
 この中から、プレイ中にカード獲得できる「遺物」2種、「宝石」3種、「呪文」4種を選択します。
 残りは使用することが出来ません。
 敵の特性に応じたカード選択を行うことが重要となります。
 また、「登場判定カード」と呼ばれるカードを利用してランダムで選ぶこともできますので、プレイ難易度が好きなようにイジれます!

獲得カード選択
 『イーオンズエンド』の基本的な戦闘の進め方として、
 ①宝石を使用してエーテルを得る
 ②獲得したエーテルを使用し、「遺物」「宝石」「呪文」を獲得し、デッキ構築する
 ③獲得した「遺物」「呪文」を使用して戦闘を有利に進めつつ、「宝石」でさらなるデッキ拡張をする

 というようにデッキを強化しながら、敵との戦闘を繰り広げます。
 デッキ構築するための「カード獲得」は現在の状況に応じて、上記で選択したカードセットの中から行います。
 どれを優先して、どれを後回しにするのか。今のエーテル量でどれを獲得するのか。
 すべてはプレイヤーの戦略次第です。

ノーシャッフルシステム
 独自のシステムとして、「ノーシャッフルシステム」があります。
 これは、プレイヤーに与えられた山札を使い切ったら、既にプレイ済みの捨て札を“順番そのまま”で山札に戻すというものです。

 これで何が起こるか、というとカードのプレイ順により後の山札の順番に細工を施すことができるということです。
 極力運要素を低減し、プレイヤーの戦術を前面に押し出したシステムと言えますね。

次に「状況判断」についてです。
味方においては「拠点あるいはプレイヤー」、敵においては「ボスあるいはミニオン」の体力が個別に存在します。
ダメージを受ける、与える際にも状況に応じた選択が必要になります。
“召喚されるミニオンをガン無視してボスの体力をごり押しで削る“というのも必要な戦略だったりします。

この「イーオンズエンド」は総じて知略ゲーであり、ボードゲームの中でも戦略性が高いゲームとなります。が、最後の一押しが“運”だったりするところがこのゲームの魅力と言える部分なのでしょう。

イーオンズエンドシリーズ(独立/拡張)一覧の紹介とレビュー

現在、完全日本語版は第一弾の基本セットを合わせ、9作品が発売されております。

独立で遊べる第1弾~第4弾までの4作品、第1弾、第2弾、第3弾の専用拡張が5作品存在します!

サブタイトルタイプ発売日定価販売状況
無印(1弾)基本セット2020/5/216,380円(税込)
終わりなき戦い(2弾)独立拡張2021/7/296,380円(税込)
レガシー(3弾)独立(レガシー型)2023/1/1914,080円(税込)
新たな時代(4弾)独立拡張(キャンペーン型)2024/2/229,900円(税込)
追放されしもの(5弾)独立拡張(キャンペーン型)2025/6/139,900円(税込)
深層ミニ拡張(1弾用)2023/12/212,420円(税込)
名無きものミニ拡張(1弾用)2023/12/212,420円(税込)
虚空ミニ拡張(2弾用)2023/12/212,420円(税込)
外より来たりし闇ミニ拡張(2弾用)2025/3/72,420円(税込)
埋もれた秘密ミニ拡張(3弾用)2025/3/72,420円(税込)

【基本セット】イーオンズエンド:無印
(シリーズおすすめ度:4)

第一作目である基本セットの「イーオンズエンド」

まずは、この作品からのプレイをお勧めします。

本作品にはプレイヤーが操作するキャラクターが8種、ボスであるネメシスが5種収録されています。

コンポーネント

・プレイヤーマット:8枚
・ネメシスマット:5枚
・プレイヤーカード:203枚
・ネメシスカード:75枚  など

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【評価/感想】イーオンズエンド(無印):デッキ構築の知略と大逆転の興奮がスゴイ!

第一弾の基本セットである『イーオンズエンド(無印)』をプレイが終了しました!本ボドゲの売りである特殊なデッキ構築に対して巡らせる知略、そしてデッキが整った後の圧倒的火力による大逆転は非常に気持ちが良か ...

【独立拡張セット】終わりなき戦い
(シリーズおすすめ度:4)

第二作目は独立拡張セットの「イーオンズエンド:終わりなき戦い」です。

本作品も、第一弾の基本セットと同様に単独で遊ぶことができます。
また、互換性があるので拡張として混合して遊ぶこともできます。
基本的な遊び方は第一弾と同様になります。

本作品の特徴としては、第一弾の無印版よりも呪文の効果が強化され、ボスの攻略難易度も上がっています
なので、難しいゲームをトライしたい、という場合には無印よりコッチを優先してもよいかもしれませんね!

コンポーネント

・プレイヤーマット:8枚
・ネメシスマット:4枚
・プレイヤーカード:204枚
・ネメシスカード:70枚  など

【独立拡張セット】レガシー
(シリーズおすすめ度:5)

第三弾は「イーオンズエンド:レガシー」です。

本作品も独立セットなので、単体で遊ぶことができます。

本作品は、イーオンズエンドに初めてレガシー型が導入されており、キャンペーンの進行に伴うステッカーや箱の開封による「敵の登場」、「キャラクターの育成」などのイベントが発生します。なお、作品の性質上、レガシー型であっても“1周プレイ限り“とはならず一部要素を除き繰り返しプレイすることが可能です!

「イーオンズエンド」シリーズの中で最もボリュームのある作品となっており、レガシーシステムなので楽しめること間違いなしですね!

コンポーネント

・プレイヤーマット:4枚
・英知の封印:7葉
・箱:4箱
・プレイヤーカード:480枚以上 など
※物語の進行に伴い、封印や箱が解禁され新要素が導入されます

【独立拡張セット】新たな時代
(シリーズおすすめ度:5)

第四弾は「イーオンズエンド:新たな時代」です。

本作品も、独立拡張セットなので単体で遊ぶことができます。

前作の「イーオンズエンドレガシー」の流れを受け、旧作とは異なりキャンペーン型を導入しております。
そのため、毎回のキャンペーンを遂行し、物語が進行していく流れとなります。シナリオを進めながら、新要素が徐々に解禁となっていくので、非常にワクワクしながらゲームを進めることができますね!

コンポーネント

・プレイヤーマット:4枚
・ネメシスマット:1枚(初期)
・封筒:7通
・カード:441枚  など
※物語の進行に伴い、封筒が解禁され新要素が導入されます

【独立拡張セット】追放されしもの
(シリーズおすすめ度:5)

第四弾は「イーオンズエンド:追放されしもの」です。

本作品も、独立拡張セットなので単体で遊ぶことができます。

前作の「イーオンズエンド:新たな時代」と同様にキャンペーン型を導入しております。
そのため、毎回のキャンペーンを遂行し、物語が進行していく流れとなります。シナリオを進めながら、新要素が徐々に解禁となっていくので、非常にワクワクしながらゲームを進めることができますね!

コンポーネント

・プレイヤーマット:4枚
・ネメシスマット:1枚(初期)
・封筒:7通
・カード:419枚  など
※物語の進行に伴い、封筒が解禁され新要素が導入されます

【ミニ拡張セット】深層
(シリーズおすすめ度:3)

ここからはミニ拡張の紹介となります。対応する独立セットの拡張要素であるため、単独では遊べません!

まずは、第一弾の「無印」のミニ拡張1つ目の「深層」です。

後述する同ミニ拡張の「名無きもの」と比べ、プレイヤーの収録数が多いのがポイント。
様々なプレイヤーを使って遊びたい、という方にお勧めの拡張となります。

コンポーネント

・プレイヤーマット:3枚
・ネメシスマット:1枚
・プレイヤーカード:45枚
・ネメシスカード:21枚  など

【ミニ拡張セット】名無きもの
(シリーズおすすめ度:4)

第一弾の「無印」のミニ拡張2つ目の「名無きもの」です。

「名無きもの」にはネメシスマット2種収録されています。
なので、「とにかく新しい敵にトライしたい!」という方には1つ目の「深層」よりも「名無きもの」の方がオススメ!

コンポーネント

・プレイヤーマット:1枚
・ネメシスマット:2枚
・プレイヤーカード:38枚
・ネメシスカード:26枚  など

【ミニ拡張セット】虚空
(シリーズおすすめ度:3)

第二弾の「終わりなき戦い」のミニ拡張1つ目の「虚空」です。

コチラも、第一弾のミニ拡張「深層」と同様にプレイヤー3種が新たに収録。
そのため、異なる固有能力で様々な戦術を試したい、そんな人にオススメですね。

コンポーネント

・プレイヤーマット:3枚
・ネメシスマット:1枚
・プレイヤーカード:45枚
・ネメシスカード:18枚  など

【ミニ拡張セット】外より来たりし闇
(シリーズおすすめ度:4)

第二弾の「終わりなき戦い」のミニ拡張2つ目の「外より来たりし闇」です。

本拡張セットにはネメシスマットが2種収録されています。
なので、前述の「虚空」より多くの敵との闘いを楽しむことができます。
もっと難易度の高い敵を他にもプレイしたい、そんな人にお勧めですね!

収録されているネメシスは一癖も二癖もあるユニークな敵キャラですので、きっと楽しめますよ!

コンポーネント

・プレイヤーマット:2枚
・ネメシスマット:2枚
・プレイヤーカード:64枚
・ネメシスカード:21枚  など

【ミニ拡張セット】埋もれた秘密
(シリーズおすすめ度:2)

第三弾の「レガシー」の専用ミニ拡張の「埋もれた秘密」です。

本作品にはプレイヤーマット、ネメシスマットの収録はありません。
なので、ほぼプレイヤーのサプライの拡張のみとなります。
ネメシスカードも収録されているので、多少敵の動向が変化します。

基本的には、もっと違う種類の「宝石」「遺物」「呪文」を試してみたい、そんな人向けのちょい足しセットになります。

コンポーネント

・プレイヤーカード:126枚
・ネメシスカード:9枚  など

イーオンズエンドの遊び方はコチラ

作成中!

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【遊び方】イーオンズエンドのプレイ方法解説(画像/動画付き)

ここでは、ボードゲーム『イーオンズエンド』の遊び方を動画、画像付きで紹介します。 Contents1 ゲーム概要2 プレイ解説動画3 プレイ解説画像3.1 ①準備1(選択)3.2 ②準備2(盤面の準備 ...

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