ジーピーの『デックスケープ:実験の時』のプレイが終了しました。
ジーピーはボードゲームジャンルの作品を販売しているメーカーで、本作の「デックスケープ」シリーズはボードゲームジャンルとして紹介されることが多いです。が、一度きりの体験を売りにする謎解き作品でもあります。
カード山札を使用し一番上のカードに記載された謎解きを行い、裏返して解答を確認、間違えたら即ペナルティという流れで進んでいきます。通常の謎解きでは解答が間違っていれば先に進めませんが、「デックスケープ」シリーズではペナルティを受ける形で強制的に先へ進んでいきます。作品自体にも時間制限があるので、時間制限とペナルティを常に天秤にかけ、“この解答で先に進むべきか否か”を考えながらプレイする焦燥感がありますね。

時間制限のない謎解き作品が多いけれど、やはりリアル脱出ゲームのように時間制限があるとよりハラハラして面白いね!
ボードゲーム色も混ざり、通常の謎解きとは異なる面白さを含んでいることも加えて、謎解き自体も約30~40問のハイボリュームかつ納得感ある面白さがあり、良作品でしたね!
「実験の時」は日本語版第一弾。あなたはタイム教授が実施する能力テストを受けることになりました。
しかし、教授の些細なミスにより、研究室に閉じ込められてしまいます。カードを順番にめくって謎を解き進め、時折、選択を迫られることも。あなたの行動次第で、物語の結末は変わります。
暗闇に包まれた研究室からあなたは脱出できるでしょうか?
この記事では、”実際のプレイデータ“、評価”、そして”プレイの感想”を共有したいと思います!

ぼどわん(当サイトの運営者)
- 一般企業勤めの20代後半
- 協力系ボードゲーム、謎解き大好き!
- 負けず嫌いなので対戦系はほどほどに…(笑)
- 100種類以上のアナログゲームを保有、順次紹介!
「デックスケープシリーズ」の紹介記事に関してはコチラから!
Contents
実際のプレイデータと評価

まずは、実際のプレイデータと評価を記載していきますね!
作品名 | デックスケープ:実験の時 |
プレイ人数 | 1~6人 |
プレイ時間 | 60分/1プレイ |
ジャンル | 謎解き型 |
プレイ方式 | 一度きりの体験 |
価格 | 2,200円(25/09) |
関連作品 | 4作品 |
おすすめ度(個人的) | |
BGG ranking | Rate 6.087:rank:2644位/29043 (2025.9) |
ひとこと | 時間制限のある謎解き型ボードゲーム |
謎解きジャンルでもあるため一度きりのプレイ
本作品を二人協力プレイで進め、プレイデータは以下の通り。
プレイデータ
- プレイ人数 : 2人
- プレイ時間 : 1時間(制限時間1時間)
- プレイ回数 : 1回
- プレイ期間 : 1日(9月7日)
謎解きジャンルではありますが、ボードゲームとして紹介されていることが多いのは、本作品は海外発祥でジャンルの区別がないからでしょうか。通常の謎解き作品ではLINEやウェブを解答確認に使用したりしますが、本作品はボードゲームなので本作品だけで完結する完全オフラインプレイが可能です。
また、ボードゲームなので切り取りや折り曲げのない非破壊プレイが可能のため、繰り返し遊ぶことは可能ですが、謎解きジャンルなので解答を覚えてしまうと次プレイで楽しむことができません。忘れた頃にプレイするか、譲渡して次の作品を…という感じにはなります。
ボドゲ+謎解きの中間ジャンルで新鮮
実際にプレイしてみて、『デックスケープ:実験の時』の評価はコチラの通りになります!
プレイ評価
盛り上がり | :4 | |
難易度 | :3 | 謎解き難易度として |
知略 | :5 | 謎解きなので当然知略5 |
運要素 | :1 | |
コスパ(ボリューム/時間) | :1 | |
おすすめ度 | :3 |
ボドゲしかプレイしてない、謎解きキットしかプレイしていない、そんな人がプレイするとより新鮮さを味わえるので特におすすめです。
謎解き作品でありながら、ボドゲ(完全オフライン)として成立させるため、解答はいつでも閲覧できるが誤解答ならペナルティという独特のシステムを構築しています。なので普段謎解きキットをプレイする方でも本作品は異なる感覚で謎解きを楽しめますね!
謎解きジャンルなため、運要素もなく完全に知略型のボードゲームとなってます。思考するのが好きでボードゲームする方も多いと思うので、謎解きジャンルに足を踏み入れるとハマるかもしれませんね。
ボードゲームとしてはほぼ1プレイの体験で2,200円なのでコスパ悪く感じるかもしれませんが、謎解き作品と考えると少し安めの設定ですらあります。非破壊なのでリセールも悪くないため、売却まで考慮に入れるとネックにならない気もします。
プレイの感想(ネタバレなし)
さて、本ゲームのプレイ感想に移ります。
■ 良かった点
・制限時間付きの謎解き作品で焦燥感が楽しめる
・戦略的撤退も可能な独自システムが良い
・謎解き作品としては約30問のハイボリューム
■ 悪かった点
・ボードゲームプレイヤーからすると1プレイ2,200円はコスパが悪い
〇時間制限付き謎解きで焦燥感が楽しめる
普段から謎解きキットをプレイする方であればご存知だと思いますが、謎解き作品で制限時間付きってあまりないです。
リアル脱出ゲームだと制限時間があるので焦燥感がありますが、謎解きキットでは時間制限が無く純粋な謎解き力試しですよね。リアル脱出ゲームのようなハラハラ感を求めるなら本作はうってつけです。
〇戦略的撤退も可能な独自システムが良い
本作はボードゲームベースなので、謎解き作品にあるようなウェブで解答入力して正解なら次に進む…という手順ではありません。カードに記載の謎解きを行い解答を決めたら、山札をめくって答え合わせし、誤解答であればペナルティというシステムです。
「デックスケープ」シリーズを初見であればペナルティの重さを知る由もないわけですが、それでも謎解きに迷って制限時間を浪費するぐらいなら、戦術的撤退の如くペナルティ前提で勝負しにいくのもありです。
本作にはボードゲーム要素があるため、通常の謎解き作品にはあまり見られない、目的を達成するための最善策として“駆け引き”があります。それが非常に新鮮な謎解きでしたね。
〇約30問の謎解き収録のハイボリューム
通常、2,000円代の謎解き作品は小謎大謎合わせて10-20問であることが多いように思います。一方、本作には各カードにほぼ謎解きが存在し、約30問もの謎解きが収録されており、比較的ボリュームが多めです。
また、謎解きのボリュームは多いですが、ボードゲームとしてスペースが必要なわけでも無く、本作はカードの山札4つ分のスペースがあればプレイ可能です。
×ボードゲームとしてはコスパが悪い
欠点を挙げるとするならば、“ボードゲームとしての”コスパが悪いことです。
謎解き作品としてみればコスパは決して悪くないです。ただ1度きりのボードゲームとして考えると、同価格帯でリピート性の高いボードゲームはいくらでもあるかな~と思います。同じ1度きりでも複数のシナリオを持つ(レガシー型の)ボードゲームもありますからね。

そう考えると謎解きって結構お金かかるんだね!
個人的には謎解き作品にも、ボードゲームにも楽しいものには投資しちゃうタイプなので、あまりコスパが~!とはなりませんが…それでもやはり同じ価格でより楽しめるものがあるならそっちを優先する気持ちもわかります。
ただ擁護するとすれば、「プレイしたら売っちゃえばいい」。
本作品はボードゲームユーザーとしても、謎解きユーザーとしても需要があるのでリセールは悪くない。折り曲げ切り取り等もなく破壊も伴わなければ何度も使うわけでもなく美品の状態で売れるので、そう考えると価格面も気にならない…?
プレイの感想(ネタバレあり)
ここからは、コンテンツにもう少し足を突っ込んだ感想を記載していきます!
謎解き要素

本作の謎解き要素について触れていきます。
本作の謎解き難易度は「普通」レベル。単純に時間制限があるので焦燥感を味わいながらプレイしますが、1時間で約30問弱を解くので1つ1つはそれほど難易度は高くないです。ただ海外製の謎解きって少しクセがあって、普段謎解きキットをプレイしていると「なんかいつもと違う…」みたいな感じになりますね。なんというんでしょうか、解答が明確にこれだ!ってならない曖昧さがあるようなイメージです。それも相まって、間違えるとペナルティにさらされるリスクもあり、ハラハラ感を助長させているのでむしろいいスパイスに感じましたね。

ちなみにペナルティは1問の誤解答につき5分加算という激重ペナルティ…。
カードに記載されているのは謎解きがメインですが、一部道具が発見されたりします。道具カードは謎解き攻略に必要不可欠なモノになるので、行き詰ったら手元の道具が上手く使えないか…なんて考えるのが楽しかったですね。
そして、本作では「実験の時」というタイトル、タイム教授という名前、そして表紙の意味深な絵柄から推測できる通り、タイムスリップ要素がシナリオに組み込まれています。最後の選択では、ペナルティを軽減できるチャンスがあるんですが、ここはシナリオについて深く考えた方がいいです。ペナルティ1個軽減されるだけで5分間もクリアタイム変動しますから!
最終的に私は54分でクリア、ペナルティは3つ。
最後の選択肢でペナルティが1つ軽減され、最終クリアタイムは64分でした!

60分以下のクリアタイムで「天才級」だったよ!おしかったな~!
まとめ
ボードゲーム+謎解きジャンルのユニークな作品。時間制限付きの謎解きでハラハラドキドキを皆で楽しむことができましたよ!