謎解きゲーム専門店Movie Rockの第5弾作品『PRISONER 囚われた記憶喪失の男』のプレイが終了しました!
Movie Rock作品は、現在絶版となっている『Cipher』を除き第1弾〜第5弾までプレイしており、本作で4作品目。ストーリー有、探索あり、ボリューム有り、そして謎解きの質も高い――そんな総合力の高さが魅力のシリーズで、個人的にも満足度が高く、本作も期待値高めでプレイしました!
本作の舞台は、荒廃した世界の中で現存する“研究所”。これまでプレイした『アトランティス(第4弾)』や『DEPARTURE(第1弾)』では、危機的状況の中で脱出を目指すシチュエーションでしたが、本作ではすでに世界が崩壊した後の物語が展開されます。そのためスケール感が一段と大きく、より壮大なストーリーに。物語性もこれまで以上に重視されており、質・ボリュームともにしっかり満足できる一作でした。
また、本作では従来の封筒型キットから大きく変更され、カード型の構成へと刷新。探索による情報量が増えている分、カード形式の方が扱いやすく、相性の良さも感じられます。謎解きの難易度は過去作と比べてやや抑えめで“普通”程度ですが、その分ボリュームはしっかりあり、幅広い層が楽しめるバランスに。カードの特性を活かしたギミックも用意されており、過去作とは一線を画す面白さがありました。
目を覚ますとそこは瓦礫に埋もれた古い研究室だった。
PRISONER 囚われた記憶喪失の男
自分がだれでここがどこなのかも思い出す事が出来ない…
果たして主人公に待ち受ける運命とはいったい…
さて、”実際のプレイデータ“、評価”、そして”プレイの感想”を共有したいと思います!

ぼどわん(当サイトの運営者)
- 一般企業勤めの20代後半
- 協力系ボードゲーム、謎解き大好き!
- 負けず嫌いなので対戦系はほどほどに…(笑)
- 100種類以上のアナログゲームを保有、順次紹介!
Contents
実際のプレイデータと評価
本作品はMovie Rockの『PRISONER 囚われた記憶喪失の男』という謎解きキットになります。
本作品はウェブを利用し、ゲームシステムを活用してプレイする謎解きになります。
また本作では折り曲げ、切り離し等は存在せず、非破壊プレイが可能です!
そんな『PRISONER 囚われた記憶喪失の男』をクリアしたので、共有します!
| メーカー | Movie Rock |
| 作品名 | PRISONER 囚われた記憶喪失の男 |
| ジャンル | オンライン謎解き、キット |
| 発売日 | 2020年12月 |
| メーカー価格 | 2,500円(2026/3現在) |
| 推奨人数 | 1~4人 |
| 目安時間 | 約180分(公式) |
| 商品リンク | Amazonリンク |
プレイデータ(人数、時間)
今回の謎解きは謎解き経験者2人でプレイしました!
(私:謎解き中級者レベル、相方:謎解き中級者レベル)
本作の公式目安時間は180分ですが、217分でクリアしましたよ!
プレイ詳細
- プレイ人数:2人
- プレイ時間:217分(3時間37分)
STAGE1:11分
STAGE2:18分
STAGE3:45分
STAGE4:58分
FINAL STAGE:49分
最終問題:36分 - 場所 :自宅(オフライン)
本作品の個人的評価
本作品の評価は以下の通りになります!
謎解きの評価
| 難易度 | :3 | 普通 |
| 時間制限 | :1 | 時間制限なし |
| 面白さ | :4 | 多ジャンル、過去謎の利用が自然 |
| ボリューム | :4 | 謎解き約30問 |
| 価格 | :3 | 普通 |
| おすすめ度 | :5 |
本作の謎解き難易度は「普通」レベルです。
過去のMovie Rock作品と比較すると最も難易度が抑えられている印象ですが、シリーズ全体の基準が高めなため、それでも一定の歯ごたえはあります。FINAL STAGE終盤に差し掛かるまでは小謎中心で難易度は控えめで、過去作に見られた過去謎の再利用も少なく、それが全体的な難易度の低下につながっています。全体としては、さまざまな形式のひらめき重視の謎が多い構成で、終盤にかけて一気に難易度が上がる流れになっています。
問題数は約30問とやや多めで、ボリューム感のある内容です。価格は2,500円と謎解き作品としては標準的で、Movie Rockシリーズの中ではやや上がっていますが、物語の分量やクオリティ、謎解きの内容を踏まえると妥当な水準といえます。もともと同シリーズは価格に対する満足度が高い傾向にあり、本作も十分にコストパフォーマンスの良い作品でした。
【おすすめ度:5】とした理由は、作品全体の完成度の高さにあります。シリーズ共通の独自ゲームシステムを活用した探索要素が取り入れられている点に加え、映像を用いた物語演出も特徴的で、体験としての新しさがあります。さらに、過去作と比べて物語性が大きく向上しており、謎解きも幅広い層が楽しめる難易度に調整されています。カード形式を活かした構成もよくまとまっており、総合的に見て満足度の高い一作でした。
本作品は…
・中級者向け謎解き
・カード形式でアイテム等活用する謎解き
・物語性が高く、物語×謎解きが好印象
プレイの感想
さて、プレイ感想に移ります!
基本的に謎解きはネタバレNGなので、大雑把な感覚を共有できればと思います!

荒廃した世界、研究所そして記憶喪失の男

本作の舞台は、“荒廃した世界に存在する研究所”。主人公である男性は記憶喪失の状態で、気づけば研究室の装置内に収容されていた――というところから物語が始まります。得られる情報は極めて少なく、何をするにも疑心暗鬼。プレイヤー自身も主人公と同じく何も分からない状態から探索していくため、自然と物語に引き込まれ、一体化したような感覚で進めることができました。
本作は『海底基地ネオアトランティス』や『DEPARTURE』といった過去作と比べても、ストーリー性が大きく強化されています。徐々に明らかになっていく真相、そしてラストに至るまでの展開が非常に魅力的で、物語に引き込まれながら謎解きを進められる構成でした。
タイトルの「PRISONER 囚われた記憶喪失の男」もかなり意味深ですが、その真相が見え始めるのは中盤以降。序盤はその名の通り、単なる“研究室に囚われた犯罪者”なのかと思いきや、そこから先はいい意味で予想を裏切る展開が続きます。中盤から終盤にかけての情報の繋がり方も巧みで、当初のイメージとは全く異なる物語へと進んでいくのが印象的でした。
謎解き作品でありながら、ここまで物語としても楽しめる点は大きな魅力。謎解きとストーリーの融合が非常に綺麗で、最後まで飽きずに没入できる一作でした。
過去作から大幅変化した謎解きキットに

本作「PRISONER 囚われた記憶喪失の男」では、過去のMovieRockシリーズから大幅な改変が加えられています。システムや謎解き要素に関する特徴的な点について、ここでは触れていきます。
カード型キットへの変貌
本作『PRISONER 囚われた記憶喪失の男』で、まず明確に異なるのがキットの形態。これまでの封筒型から一新され、今回はカード型が採用されています。
Movie Rock作品では、デバイス上で操作するマップ探索と手元のキットが連動するシステムが特徴で、その点は本作でも健在。ただし今回は探索アクションの幅が広がり、扱う情報量も大きく増加しています。そのため、従来の封筒型ではやや煩雑になりがちな情報管理も、カード形式にすることで直感的に整理しやすくなっており、非常に相性の良い変更だと感じました。
さらに、ステージごとに「今後使用しないカード」と「引き続き使用するカード」が明示される仕様もポイント。不要なカードを適宜除外できるため、手元の情報が整理され、今扱うべき要素に集中しやすくなっています。このあたりのユーザビリティの向上も好印象でした。
手元情報の選択が明確になり、万人受け難易度に
本作の謎解き要素について触れておきます。
本作の謎解き難易度は「普通」で、立ち位置としては中級者向け。ジャンルは“物語系”で、過去作と比べても明らかにストーリーへの比重が高まっています。問題数はおよそ30問前後と、ボリュームも比較的多めです。
まずシリーズ内で比較すると、本作は第5弾までの中で最も難易度が抑えられている印象。ただし、謎解きキット全体で見れば中程度の難易度はしっかりあり、物足りなさを感じるほどではありません。
この難易度低下の要因は、ゲームシステムにあります。本作ではステージごとに「使用しないカード」と「引き続き使用するカード」が明示されるため、不要な情報が明確に切り分けられます。これにより、従来のように“これまでに得たすべての情報を総動員して解く”タイプの大謎は減少し、手元の情報から素直に糸口へ辿り着きやすくなっています。その結果、全体として解きやすさが増し、シリーズの中でも特に万人向けのバランスに仕上がっていました。
謎解きの構成としては、取得した情報と対応する問題を組み合わせて解く形式が中心。中盤まではこの流れでテンポよく進みますが、終盤のSTAGE4あたりから徐々に難易度が上昇していきます。同じ形式ながらも、どの情報を使うかの判断がシビアになり、解法の糸口を見つける段階で悩む場面が増加。さらに仕掛けの多層化やパターンの広がりもあり、終盤に向けてしっかりとしたやりごたえが用意されています。
そして最終盤では、これまでの集大成とも言える大謎が登場。手元のキットに隠されたヒントに加え、過去に除外されたカードが一部復活するなど、シリーズらしい構成が光ります。恒例とも言える“引っ掛け”要素も健在で、素直に解くだけでは辿り着けない一工夫が必要に。過去作をプレイしている人であれば、ニヤリとできるポイントもありましたよ!
システムの特徴を活用した大題2つに苦戦
続いて、実際のプレイ感についてです。
冒頭はおなじみのMovie Rock作品らしく、ムービーによる導入からスタート。シナリオがすっと頭に入ってきて、そのまま自然に世界観へ引き込まれます。探索システムも従来通りで入りやすいのですが、本作ではさらに改良が加えられており、単なる情報収集やキットとの連動に加えて、アイテムカードの活用要素が強化。探索中にカードの番号を入力して使用するなど、よりゲーム的な操作感が増していました。
本作は特に物語面の強化が印象的で、探索中にも手帳や音声といったストーリーに関わる情報源が多く配置されています。キットカードの取得や謎解きに必要な情報収集に加え、物語の進行そのものも重要な要素となっており、やることが多く飽きさせない構成。全5章のストーリーは先の展開が読めず、続きが気になってどんどん進めたくなる魅力がありました。
一方で、探索要素が強化された分、舞台となる研究所の構造も広く複雑に。リアルでも方向音痴な自分としては、ゲーム内でも少し迷いながらの探索になったのは正直なところです(笑)。
謎解きについては、序盤〜中盤は比較的スムーズに進行。ただし物語のボリュームもあるため、プレイ時間自体はしっかりかかります。中盤以降は扱う情報量が増え、探索画面上の情報も含めて考える必要が出てくるため、徐々に複雑さが増していきます。カード型によって手元の情報は整理されているものの、探索要素との掛け合わせによって難易度は適度に保たれていました。
終盤はさらに一段階難化し、特に2つの問題で苦戦。
1つ目は「JQ」の謎。手元のキットだけでは全く糸口が見えず、何を埋めるべきかも分からない状態でした。突破のきっかけは偶然で、探索画面を触っている中で拡大できる箇所に気づき、そこから粘り強く観察してようやく発見。こうした“画面上の気づき”が前提になる点は面白い一方で、画面サイズによる見づらさはやや気になるポイントでした。
もう1つは「No.81」の最終謎。ここはMovie Rock作品らしい集大成とも言えるパートで、毎回楽しみにしている部分です。カード型の要素と、意外な箇所の活用が組み合わさった構成になっており、難易度は高めながらも納得感のある解き心地。しっかりと締めくくりにふさわしい、印象的なラストでした。
全5章のクリアタイムは目安通りの217分。仕掛けに仕掛けを重ねた構成で、最後まで考えさせてくれる、工夫の詰まった良作でした。
