ホビーステーションから2020年12月に発売された『ミクロマクロ クライムシティ』のプレイが終了しました!
ミクロマクロシリーズは、プレイヤー全員でマップを囲んでプレイする協力型ボードゲームで、描き込まれた街の中から事件の真相を見つけ出し、犯人の動機や犯行の経緯を暴いていく推理系の作品です。
本作には全16種類の事件が収録されており、それぞれの事件に対して段階的に解決へ導くための事件カードが合計120枚用意されています。マップ上にはキャラクターの時系列を含んだ行動が細かく描写されており、被害者や関係者の動きを追いながら情報をつなぎ合わせ、事件の全貌を解き明かしていきます。
各事件は独立しているため、連続して遊ぶ必要はなく、1プレイは約15〜30分程度。いわゆる「軽量級ボードゲーム」に分類されます。ルールもシンプルで、準備もマップを広げて事件カードを用意するだけと非常に手軽です。
難易度としては、答え自体は必ずマップ上に存在するため、時間をかければ確実にたどり着ける設計で、全体としては比較的やさしめ。推理を楽しみながら進められるため、子どもから大人まで幅広い層におすすめできる作品でしたね!
この記事では、”実際のプレイデータ“、評価”、そして”プレイの感想”を共有したいと思います!

ぼどわん(当サイトの運営者)
- 一般企業勤めの20代後半
- 協力系ボードゲーム、謎解き大好き!
- 負けず嫌いなので対戦系はほどほどに…(笑)
- 100種類以上のアナログゲームを保有、順次紹介!
ミクロマクロシリーズの紹介記事、遊び方に関してはコチラから!
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【ボドゲ紹介】「ミクロマクロ」シリーズ徹底解説
今回紹介するゲームは【ミクロマクロ】シリーズです! ミクロマクロシリーズは、地図上に描かれた街の住人たちの行動を手がかりに、街で起きた事件の真相を解き明かしていく“推理型の協力ボードゲーム”です。 プ ...
Contents
実際のプレイデータと評価
まずは、実際のプレイデータと評価を記載していきますね!
本作、ミクロマクロシリーズの第一弾はBBGランキングにて約3万作品の中で598位(2026/4現在)にランクインする高評価のボードゲームです。2021年のドイツ年間ゲーム大賞に選ばれている作品になります。

| 作品名 | ミクロマクロ:クライムシティ |
| プレイ人数 | 1~4人 |
| プレイ時間 | 15-45分/1プレイ |
| ジャンル | 協力型:事件解決、探偵、推測 |
| プレイ方式 | キャンペーン型 |
| メーカー価格 | 4,400円(2026/4現在) |
| 関連作品 | 6作品 |
| BGG ranking | Rate 6.913:rank:598位/29836 (2026.2) |
| 商品リンク | Amazonリンク |
全16種の事件をコンプリート!
本作品は全16種の事件が収録されており、個々に異なる体験が得られるキャンペーン型のボードゲームです。二人プレイで本作品を進め、全事件の完遂までに計16回プレイしました。後半戦の9種目の事件からは上級モードでプレイしました。
プレイデータ
- プレイ人数 : 2人
- プレイ時間 : 3時間44分(1プレイ約14分)
- プレイ回数 : 16回
- プレイ期間 : 約2ヶ月(1月21日~3月29日)
推理、視覚探索系のゲームが好きなら!
実際にプレイしてみて、『ミクロマクロ クライムシティ』の評価はコチラの通りになります!
プレイ評価
| 盛り上がり | :3 | |
| 難易度 | :1 | |
| 知略 | :2 | |
| 運要素 | :1 | |
| コスパ(ボリューム/時間) | :3 | |
| おすすめ度 | :2 |
「ミクロマクロ」はボードゲームの中でも珍しい視覚探索×推理系の作品です。
視覚探索系の名作であるウォーリーをさがせ!に、時間軸の概念と推理要素を組み合わせたユニークな作品です。単なる“探す楽しさ”にとどまらず、事件の真相を解き明かしていくストーリー性が加わっている点が大きな魅力となっています。
各事件の裏側には、それぞれ異なる動機や経緯が隠されており、それらを一つひとつ紐解いていくことで、推理がつながった瞬間の盛り上がりをしっかりと味わうことができました。
次に、プレイ感についてです。
本作は視覚探索がベースとなっているため、時間をかければマップ上からすべての情報を見つけ出すことが可能です。そのため運要素はほとんど存在せず、推理という知略的な要素はあるものの、「情報さえ揃えば正解に辿り着ける」構造になっています。極端に飛躍した展開も少なく、納得感のある解決に至りやすい点は特徴と言えるでしょう。
一方で、成功/失敗といった緊張感を求める場合は、事件カードを見ずに推測する上級モードでのプレイがおすすめです。こちらは推測の比重が大きくなるため難易度もやや上がり、必ずしも正解に辿り着けるとは限らなくなります。ただし、それでも一般的なボードゲームと比較すると、全体的な難易度は控えめな印象です。
【おすすめ度2】とした理由としては、上級モードであれば大人でも十分に楽しめる難易度はあるものの、基本的な流れが「視覚探索→推理」の繰り返しである点にあります。事件ごとに内容は異なるものの、プレイ体験そのものには大きな変化が少なく、ややマンネリを感じる場面もありました。非常に評価の高い作品であることは納得できますが、個人的にはターゲット層からやや外れていたのかもしれません。大人同士でじっくり遊ぶ場合はやや物足りなさを感じる可能性がありますが、大人と子どもが一緒に遊ぶ用途であれば、満足度の高い作品だと感じました。
プレイの感想(ネタバレなし)
さて、本ゲームのプレイ感想に移ります。
本作品の個人的に感じた良い点と悪い点を挙げていきます。
GOOD!
- 視覚探索×推理系でユニークなボドゲ
- ルールがシンプル、準備も簡単
BAD…
- 事件ごとの体験がほぼ同じでマンネリ
- 難易度低めで大人×大人は微妙かも
〇:視覚探索×推理系でユニークなボドゲ
本作の魅力は「視覚探索×推理系」のユニークなボードゲームである点です。
ボードゲームにはRPG系やトリックテイキング系、陣取り系などさまざまなジャンルがありますが、本作のように“視覚探索”と“推理”を組み合わせた作品は非常に珍しく、独自のプレイ体験を味わうことができます。このジャンルは運要素の介在が少なく、主に観察力と考察によって進行するため、気軽に会話を楽しみながらワイワイと遊べる点も魅力です。
また、年齢差による有利・不利が出にくい点も特徴のひとつです。小さなお子さんでも直感的に参加でき、大人と一緒に推理を進めながら同じ体験を共有できるため、幅広い層で楽しめる作品となっています。
ウォーリーをさがせ!のような“探す楽しさ”や、間違い探しのような遊びが好きな方であれば、思わず時間を忘れて没頭してしまうはずです。気軽に楽しめる推理ゲームとして、ぜひ一度プレイしてみてほしい作品です。
〇:ルールがシンプル、準備も簡単
次に挙げられる魅力は、「ルールがシンプルで、準備も簡単である」点です。
一般的にボードゲームは、事前のルール把握や盤面の準備が煩雑になりがちなものも多く存在します。特に重量級の作品ではその傾向が顕著ですが、軽量級であってもルールがやや複雑であったり、準備に手間がかかるケースは少なくありません。プレイ時間自体は短くても、ルール確認やセッティングを含めると意外と時間がかかり、それがプレイの心理的なハードルになってしまうこともあります。
その点、本作ミクロマクロ:クライムシティは非常に手軽です。
準備はシンプルで、巨大なマップを机や床に広げ、事件カードが入った封筒を取り出すだけ。事件ごとに封筒が分かれているため、カードを仕分ける必要もなく、すぐにプレイを始めることができます。そしてゲームが始まれば、基本的には事件カードの指示に従って進めていくだけ。提示された状況をもとに事件の経緯を推測し、その根拠となる描写をマップ上から探し出す――ルールはこれだけです。
複雑な手順や細かな例外処理を覚える必要がないため、ボードゲームに不慣れな人でもすぐに遊び始めることができ、気軽に楽しめる点が大きな魅力となっています。
×:事件ごとの体験がほぼ同じでマンネリ
ここからは、本作ミクロマクロ:クライムシティの気になる点についても触れていきます。
まず1点目は、「事件ごとの体験が似通いやすく、ややマンネリを感じる可能性がある」という点です。
本作には全16種類の事件が収録されており、それぞれに異なる犯行内容や動機、事件の経緯が用意されています。また、事件ごとに難易度にも変化があり、ボリュームとしては十分です。
しかし、ゲームの根幹となるプレイの流れは一貫しており、「視覚探索 → 推理」という基本構造は序盤から終盤まで変わりません。新たなルールやシステムが追加されるわけではないため、プレイを重ねるにつれて、やや単調さを感じる場面が出てくるのも事実です。特に後半になると、良くも悪くも慣れが生まれ、「淡々と事件を解決していく」感覚になることもあります。
ゲーム性の特性上、強い刺激や大きな変化を求める方にとっては、やや物足りなさを感じる可能性があるでしょう。
×:難易度低めで大人×大人は微妙かも
2つ目の欠点は、「難易度が控えめで、大人同士だとやや物足りなく感じる可能性がある」点です。
本作ミクロマクロ:クライムシティは、子どもから大人まで幅広い層が楽しめるよう設計されています。そのため全体的な難易度は抑えられており、事件ごとに違いはあるものの、いずれも比較的やさしい範囲に収まっています。
その結果、大人同士でプレイした場合、序盤は新鮮さや発見の楽しさを味わえる一方で、プレイが進むにつれて難易度の伸び幅が小さく、後半はやや物足りなさを感じる可能性があります。
ただし、本作には通常モードに加えて、事件カードを見ずに推理を進める上級モードも用意されています。より歯ごたえのあるプレイを求める場合は、こちらに切り替えることで難易度が上がり、違った楽しみ方ができるでしょう。
プレイの感想(ネタバレあり)
ここからは、本作のコンテンツをより詳細に紹介しながら感想を共有します。
本作では、プレイ方式(通常、上級)と事件の種類による差異が主な体験の変更点になります。
プレイ方式
プレイ方式は“通常モード”と“上級モード”が存在します。
通常モード
各事件には、解決すべき複数の課題が用意されています。プレイヤーはマップ上からそれらに該当する情報を見つけ出していくことで、少しずつ事件の全貌を紐解いていきます。そして、すべての事件カードの内容を明らかにすることで、最終的に事件の真相へとたどり着くことができます。
通常モードでは、まず事件カードの内容を確認し、その手がかりをもとにマップ上から該当する描写を探します。見つけた後はカードを裏返して正誤を確認し、次のカードへ――という流れで進行していきます。
このように、事件カードに沿って段階的に進めていく構成となっており、プレイの中心は視覚探索に置かれています。
上級モード
通常モードに対して上級モードでは、各事件カードを順に確認するのではなく、最初のカードのみを参照し、「事件の概要」と「被害者の情報」だけを把握した状態でスタートします。その後はマップ上の情報だけを頼りに、被害者が事件に至るまでの行動や関係人物の動きをすべて洗い出し、そこから犯行の経緯や動機を自分たちで推測していきます。一通り推理を終えた後で、事件カードを順に確認しながら答え合わせを行う、という流れになります。
このように上級モードでは、事件カードに沿って進めるのではなく、マップそのものを手がかりにプレイすることになるため、視覚探索に加えて推測の比重が大きくなるのが特徴です。
個人的には、通常モードのように「点と点を見つける」遊び方にとどまらず、上級モードで情報を総合的に整理しながら「点と点を線でつなげていく」プレイの方が、難易度・やりごたえともに高く感じられました。また、事件全体の流れを意識して推理することになるため、ストーリー性をより強く感じられる点も魅力です。
さらに、所要時間の面でも、通常モードで一つずつ確認していくよりも、上級モードで一気に情報を探し出す方が、結果的に短く感じられる場面もありました。
全16種の事件
本作では全16種の事件が存在し、各事件が独立したキャンペーン型のボードゲームです。
第14の事件:仮面アベンジャー

印象に残った事件の1つ目は、「仮面アベンジャー」です。
仮面の男はひときわ目立つ風貌をしており、他の事件をプレイしている最中にも何度も目に入り、そのたびに強く印象に残る存在でした。そして第14の事件にて、ついにその正体と向き合うことになります。

この事件で特に印象的だったのは、事件カード7枚目にあたる「事件の顛末」を探し出す場面です。その描写は、一度見つけてしまえば誰の目にも明らかな“物語の終着点”として提示されます。
仮面アベンジャーという名の通り、数々の復讐を遂げてきたこの男。しかしその結末は、すべてをやり遂げた先で、自らの傲慢さゆえにビルから転落し、命を落とすという皮肉なものでした。まるで、自身の罪に焼かれるかのような最期です。
コンパクトな一編でありながら、登場時の存在感、連なる復讐劇、そして鮮烈な結末までが強く印象に残り、本作の中でも特に記憶に残る体験となりました。
第16の事件:カーニバル

印象に残った2つ目の事件は、「カーニバル」です。
本作ミクロマクロ:クライムシティの最後を飾る事件であり、難易度も最大級。シリーズの集大成らしく、最も手応えのある内容に感じられました。
被害者であるカウボーイ姿の男性は、事件に至るまでの行動の中で、街の至るところで複数人に喧嘩を売るような振る舞いを見せています。しかし実際に行動を追っていくと、第一印象とは異なる一面も垣間見え、この“見えている情報の裏側”を探る楽しさこそが本作の魅力だと感じました。
通常モードでは、事件カードに沿って進行するため、こうした複数のトラブルも順を追って発見でき、見落としにくい構成になっています。一方で上級モードでは、「これで本当にすべてなのか?」という不安を抱えながら、関連する出来事をすべて自力で洗い出す必要があります。そのため、複数の人物や出来事が絡み合う本事件では、推理の難易度が大きく上がり、やりごたえを強く感じました。

中でも特に難解だったのが、ロビンフッドによる殺害の動機です。カウボーイの男性は、喧嘩を売った相手の一人であるロビンフッドに殺害されることになりますが、このロビンフッドの行動を追跡するのが非常に困難でした。
マップ上では道路や建物の外側は比較的目立ちやすく、人物の追跡も行いやすいのですが、建物内部のような細かい描写は見落としやすく、行動を把握するのに苦労します。さらに、事件の背景にある愛憎関係は単純な因果関係ではなく、離れた場所に点在する情報同士を結びつける必要があり、推理の難易度を一層高めていました。
点と点をつなぐ難しさと、それが線としてつながったときの納得感――本事件は、その両方を強く味わえる印象的なエピソードでした。
全体的な所感
ミクロマクロシリーズの初プレイでしたが、本作ミクロマクロ:クライムシティは軽量級ボードゲームらしく、全体的にシンプルな設計となっており、ちょっとした空き時間でも気軽に遊べる点が魅力でした。
また、「視覚探索×推理」というゲーム性は非常にユニークで、これまでプレイしてきたボードゲームとは一味違った体験が得られました。各事件の裏側には想像以上にしっかりとした物語が用意されており、喧嘩や暴力、復讐、愛憎といったさまざまな動機が絡み合っています。それらを紐解いたときの驚きや納得感は、本作ならではの面白さだと感じました。
さらに、本作では事件ごとに暴力的な表現の有無が明示されているため、内容に応じて事件を選ぶことができ、小さなお子さんとでも安心してプレイすることが可能です。ルールも直感的で分かりやすく、ボードゲームに不慣れな人でもすぐに楽しめる点も大きな魅力でしょう。
特に、大人と子どもが一緒に遊ぶようなシーンにおいては、その良さがより発揮される作品だと感じました。