リアル脱出ゲーム

【評価/感想】追憶のハロウィンからの脱出(SCRAP公演)

リアル脱出ゲームを展開するSCRAPの公演『追憶のハロウィンからの脱出』をプレイしました!

本作は2022年に開催された「リアル脱出ゲーム×名探偵コナン」の公演で、いわゆる「コナン脱出」シリーズの10周年記念公演です。2022年公開の劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』をコンセプトに、ハロウィンの季節に執り行われる結婚式を舞台とした謎解き公演となっています。劇場版を彷彿とさせる豪華なセットや雰囲気に加え、本作にはプレイヤー自身が一部のキャストの役割を担う「配役チケット」というユニークな要素も用意されています。SCRAPおなじみの演劇パートにプレイヤーが参加することで、単純に謎を解くだけではない公演体験を楽しめる作品です。

公演形式は、コナン脱出シリーズではおなじみの「ホール型」。大きな会場に各グループのテーブルが用意され、そこを拠点に会場内を移動しながら仕掛けを調べたり、キャストに情報を伝えたりして謎を解いていきます。1チーム最大6名で参加し、制限時間は60分、前後の説明や演劇パートを含めた所要時間は約120分です。

本作の難易度は「難しい」です。もともとコナン脱出は比較的難易度の高い作品が多いですが、その中でもトップクラスの難しさに感じました。一般的な小謎がほとんどなく、公演ならではの謎解きが中心となっていることに加え、演劇パートが多く実際に謎を解く時間が限られていること、追加要素が多く情報整理が難しいこと、そして単純に謎解きギミックそのものが難しいことなど、難易度を引き上げる要素が盛りだくさんでした。

そして今回の結果は……脱出失敗!
しかも、同じ回に参加した5グループがすべて脱出失敗という、なかなかの波乱の展開でした。

私たちのグループは最終謎までたどり着くことには成功しましたが、最後は惜しくもタイムアップ。各段階で詰まりながら進んだため、最終謎に挑戦する時点で十分な時間を残せませんでした。最終謎も3段階ほどの思考を求められる内容で、私たちは1段階進んだところでタイムアップ。かなりスムーズに進めたとしても、あと3分ほどは必要だったのではないかと思います。とはいえ、参加した5グループの中では最も先まで進めていたようです。本公演では進捗度に応じたランク付けがなされ、名探偵ランクは進捗度80%の「普通の名探偵」でした。

そして、本作の大きな魅力が「配役チケット」です。脱出の成否にかかわらず、SCRAP恒例の演劇パートにプレイヤー自身が参加するという体験は非常にユニーク。配役のあるグループなら、単純な脱出体験だけでは味わえない面白さがあります。謎解き自体は中級者以上におすすめしたい難易度ですが、たとえ脱出に失敗しても「楽しかった!」という気持ちがしっかり残る公演でした。難易度の高さとプレイヤー参加型の演出がうまく組み合わさった、コナン脱出10周年にふさわしい作品だと感じました。

「君達なら、この事件の犯人が分かるかい?」

喫茶ポアロを訪れた高木刑事がコナンと安室に語りだしたのは、ハロウィンの季節にとある結婚式で起きた不可解な事件の話だった。

それは、人里離れた山奥の結婚式場で起きた。
新郎の友人のワイングラスに、なんと毒が入れられていたのだ。

会場にいた全員が容疑者だ。

人々が疑心暗鬼に陥る中、第二の事件、第三の事件が起こる…。

【公式】リアル脱出ゲーム×名探偵コナン『追憶のハロウィンからの脱出』

”実際のプレイデータ“、評価”、そして”プレイの感想”を共有したいと思います!

ぼどわん

ぼどわん(当サイトの運営者)

  • 一般企業勤めの20代後半
  • 協力系ボードゲーム、謎解き大好き!
  • 負けず嫌いなので対戦系はほどほどに…(笑)
  • 100種類以上のアナログゲームを保有、順次紹介!

実際のプレイデータと評価

2022年版のコナン脱出公演の『追憶のハロウィンからの脱出』です。

本公演は「ホール型」の公演です。最大6名のグループで参加し、広めの会場に設置された各テーブルを拠点に、ホール内を移動しながら探索したり、キャストへ情報を報告したりして謎を解いていきます。基本的には6名未満で参加した場合、他の参加者と組み合わせて6名のグループになる形式です。

制限時間は60分。イントロダクションやエンディングなどを含めた全体の所要時間は約120分となっています。

メーカー SCRAP
作品名 追憶のハロウィンからの脱出
ジャンル 屋内謎解き:ホール型
開催期間 2022年11月~
メーカー価格 約3,500円(2026/9現在)
参加人数 ~6人
目安時間 約120分(制限時間60分)
商品リンク ー

プレイデータ(人数、時間)

今回の謎解きは謎解き経験者2人でプレイしました!
(私:謎解き中級者レベル、相方:謎解き中級者レベル)

プレイ詳細

  • プレイ人数:2人
  • プレイ時間:60分
  • 場所   :SCRAP店舗(大阪)

本作品の個人的評価

本作品の評価は以下の通りになります!

謎解きの評価

難易度:5難しい
時間制限:5制限時間60分(厳しい)
面白さ:5
ボリューム:4謎解き約15問
価格:2
おすすめ度:5
2022年のコナン脱出公演

本公演の難易度は「難しい」です。制限時間は60分で、謎解き問題数は約15問と、問題数そのものは標準的。ただし、1問ごとの謎解きはやや重めで、扱う情報量の多さはトップクラスでした。さらに各ステップで演劇やムービーが挟まるため、実際に謎解きに使える時間は60分よりもかなり短く、時間的にも厳しい公演です。

本公演ではシンプルな小謎が少なく、基本的には複数の情報を組み合わせて答えを導き出す、重めの謎解きが中心。1問ごとに情報を整理し、頭を使ってじっくり考える必要があります。また、コナンの要素を活用した「探偵っぽさ」が前面に出ているのも特徴で、コナン脱出ならではの謎解きをより強く感じられる内容でした。

謎解きそのものの難易度に加えて時間制限もかなり厳しいため、できるだけ早めに謎解きへ取り掛かることを意識したほうがよいでしょう。詰まった場合はヒントも積極的に活用しないと、場合によっては公演中の謎解きパートの半分程度しか楽しめない可能性もあります。

そんな本公演の【おすすめ度:5】です。

おすすめしたい理由は大きく2つ。1つ目は、「配役チケット」による参加体験です。配役付きチケットを購入すると、事前に公演内での主要な登場人物として役割が設定され、キャストと一緒に公演を作り上げるポジションの一部を担うことができます。プレイヤー自身が物語の一部になることで没入感が高まり、単純に公演中に笑いが起こるような場面もあって、とても面白い体験でした。

そして2つ目が、セットやシステム面の豪華さです。結婚式という舞台設定に加え、コナン脱出10周年という節目の公演だったこともあってか、セットや演出、ゲームシステムの完成度は非常に高く、これまでのコナン脱出とは一線を画す豪華さでした。

謎解きだけを見るとかなり厳しい公演ですが、それを補って余りあるほど、「その場に参加していること自体が楽しい」公演体験が用意されています。特に配役チケットを利用した際の没入感は本作ならではで、謎解き以外の部分も含めて非常に満足度の高い公演でした。

本作品は…
・上級者向け謎解き
・ホール型公演
・「コナン脱出」シリーズ10周年記念公演

プレイの感想

さて、プレイ感想に移ります!
内容のネタバレはNGとされていたので、簡単な感想をお伝えできればと思います。

『追憶のハロウィンからの脱出』の公演概要

本公演は、2022年に開催された「リアル脱出ゲーム×名探偵コナン」シリーズ10周年記念公演『追憶のハロウィンからの脱出』です。

「コナン脱出」シリーズは、2013年の『摩天楼からの脱出』から始まり、劇場版『名探偵コナン』とコラボしたリアル脱出ゲームを展開してきた人気シリーズ。コナンならではの世界観やキャラクターと、SCRAPの謎解きが組み合わさることで、作品の世界に入り込んで事件を解決していくような没入感の高い公演が魅力です。10周年を迎えた2022年には、これまでに累計150万人以上が参加するシリーズとなっていました。

本作『追憶のハロウィンからの脱出』は、2022年公開の劇場版「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」をコンセプトにした公演で、舞台はハロウィンの季節に執り行われる結婚式。作中でも活躍する高木刑事や安室透などのキャラクターが登場し、プレイヤーは事件に巻き込まれながら謎を解いていきます。

10周年記念ということもあって、結婚式という華やかな舞台を再現したセットや演出にもかなり力が入っており、キャストによる演劇パートも含めて非常に豪華。さらに後述する「配役付きチケット」によるプレイヤー参加型の演出まで加わることで、謎を解くだけではなく、公演そのものを体験する楽しさが強く感じられる作品になっていました。

個人的にも、これまでのコナン脱出と比べて「謎解き公演」という枠を少し飛び越えたような豪華さがあり、10周年記念公演にふさわしい力の入った作品だと感じました。

『追憶のハロウィンからの脱出』の配役チケットとは?

さて、この記事で何度も触れてきた「配役チケット」について詳しく説明します。

本公演では通常チケットとは別に「配役チケット」が用意されており、通常の謎解き公演とは一味違った楽しみ方ができるユニークな仕組みになっています。ちなみに、通常チケットと配役チケットで謎解きの内容に違いはなく、あくまで「物語への参加方法」が異なるチケットです。

この配役チケットの魅力は、大きく2つあります。

1つ目は、演劇パートにプレイヤー自身が参加できることです。公式ページには「医者役」の存在が公開されていますね。

通常のリアル脱出ゲームでは、キャストが物語を進行させ、プレイヤーはその物語を見ながら謎を解いていくのが基本です。しかし配役チケットでは、その演劇の一部をプレイヤー自身が担い、キャストが作り上げる物語の中に登場人物として参加することができます。これによって、単に謎を解くだけでは得られない没入感を味わえるのが大きな魅力でした。

とはいえ、「演劇に参加する」と聞くと、ちゃんと演技できるのか不安になる人もいるかもしれません。私も少し緊張しましたが、基本的なセリフや流れは用意されていますし、アドリブが必要な場面でもキャストさんが非常に盛り上げ上手。こちらが何を言っても上手く拾ってくれるので、思った以上に気楽に参加できました。むしろ、キャストさんとの掛け合いそのものが楽しかったですね。

そして2つ目の魅力が、「MISSION」です。

配役チケットでは、それぞれの登場人物に役割が与えられており、詳しい内容は伏せますが、公演開始前や公演中にさまざまな「MISSION」をこなすことになります。

これが謎解きとは違ったワクワク感があって面白いんです。「この行動はいったい物語にどう関係してくるんだろう?」と考えながら進めるため、自分の行動がこの後の展開にどう影響するのか、ドキドキしながら公演を楽しめました。「自分もこの物語を動かしている」という感覚を味わえるのが非常に良かったですね。

私自身、今回は配役チケットを購入してプレイしましたが、総合的に見ると通常の謎解き公演以上の面白さと満足感を得ることができました。

また、配役チケットの購入者を身内で揃えるのもおすすめです。知り合い同士で配役を担当すると演劇パートでの盛り上がりが増しますし、配役チケットを2人分だけ購入した場合でも、他の配役チケット購入者と自然に交流する機会が生まれます。私の場合も、他の配役チケット購入者とのやり取りが謎解きの進行にも良い影響を与えた印象がありました。

「謎を解く」だけではなく、「物語の登場人物として公演に参加する」。この体験を味わえる配役チケットは、本作をより楽しむためのプラスワン要素として非常におすすめです。

配役チケットの購入者にはこんな嫌疑が…

『追憶のハロウィンからの脱出』の謎解き・探索要素

次に、謎解き要素について触れていきます。
※内容や具体的な解法に関する言及は一切ありません。

本作の公演難易度は「難しい」で、上級者向けの内容です。クリア率は公開されていませんでしたが、私が参加した回では同じタイミングでプレイしていた5グループがすべて脱出失敗。ヒント未使用でのクリア率は、体感では10%以下ではないかと推測します。

制限時間は60分。謎解き問題は約15問とボリューム自体は標準的ですが、1つ1つの謎が重めであることと、演劇とムービーの量が多く実行の謎解き時間が短いことが難易度を相当引き上げています。ただ難しいながらも各々で役割分担して解決するタイプではなく、グループ一緒になって謎解きを解き進めることができるので、分からなくても置いて行かれた感は少ないと思います。

本作の謎解きは、いわゆる「小謎を何問も解いて最後の大謎へ進む」という一般的なリアル脱出ゲームとはかなり異なります。会場内に用意された証拠品や、演劇・ムービーなどから得られる情報を集め、それらを整理・分析しながら事件の真相を推理していく形式が中心となっています。

そのため、単純なひらめきだけではなく、集めた情報を正しく整理する力や、そこから何が導き出せるのかを考える推理力が重要になります。特に本作は、謎を解いている最中にも新しい情報が次々と入ってくるため、「何が分かっていて、何がまだ分かっていないのか」を整理しながら進める必要がありました。

また、コナン脱出らしく「探偵として事件を解決する」感覚が強く、一般的な謎解きというよりも、リアルタイムで進行する推理ゲームに近い印象です。実際に目の前で起こる出来事を観察したり、会場内を動いて情報を集めたりと、自分から積極的に動くことも重要でした。

一方で、演劇やムービーが入るたびに手を止める必要があるため、60分という制限時間をフルに謎解きへ使えるわけではありません。次々と与えられる情報を整理しながら、限られた時間で推理を進めなければならないため、体感的な難易度はかなり高めです。

そのため、本作は「たくさんの小謎をテンポよく解きたい」という人よりも、情報を集めて推理し、事件の真相に迫っていくタイプの謎解きが好きな人に特におすすめしたい作品です。

『追憶のハロウィンからの脱出』のプレイ感想

では最後に、実際のプレイ感について触れていきます。

今回は大阪での用事ついでに、恒例のSCRAP公演へ行ってきました。ちょうどコナン脱出のいくつかの公演がリバイバルされていたため、今回はまだ遊んだことのない公演を選ぶことに。その中でも、タイトルだけを見て「これ面白そう!」と選んだのが、今回の『追憶のハロウィンからの脱出』でした。

公演について調べていると「配役チケット」というものがあることを知ります。公式ページには「医者役」などの配役が用意されているとあり、プレイヤー自身が演劇に参加するタイプの公演だと分かりました。多少の緊張はあったものの、レビューを見ていると「配役チケットを選んだほうが圧倒的に楽しい」という声も多かったため、思い切って配役チケットを購入することにしました。

会場に入ってまず驚いたのが、結婚式を再現した舞台セットの豪華さ。ホール内にはさまざまな装飾が施され、結婚式を模したテーブルも用意されています。これからここで謎解きが始まるのかと思うと、それだけでウキウキしてきますね。

配役チケットの購入者には、公演開始前に自分の配役やMISSIONについての説明があります。これから何が起こるのかを確認すると、通常の謎解き公演以上にドキドキ。私自身、自分のMISSIONが気になってしまい、公演が始まってからもしばらく頭が浮ついたままでした(笑)。そのせいで序盤は謎解きに十分集中できず、グループのみんなには申し訳なかったですね。

いざ謎解きが始まると、参加者が一斉に動き出します。今回の謎解きは、会場内で集めた情報やアイテムを拠点に持ち帰り、そこでじっくり謎を解いていくタイプ。自分がすべての謎を同時に追わなければならないわけではないため、多少進捗が遅れていてもグループ内でフォローしやすい公演でした。

序盤は比較的サクサク進められた印象ですが、要所要所には難しい謎が待ち構えています。特に今回はコナンの世界観に合わせて、現場検証や推理を意識した謎解きが多く、単純に時間をかけて考える必要がある問題も多かったですね。

そして、謎解きの途中には演劇パートが挿入されます。さらに配役チケットの購入者が次々と演劇に参加し、会場内で笑いが起こって盛り上がる。もちろん楽しいのですが……そのたびに謎解きが一瞬頭から消えます(笑)。

本公演は演劇やムービーの挿入が多いことに加え、謎解きを進めるたびに新しい情報が追加されていきます。そのため、これまでに得た情報を整理しながら新しい情報を処理していく必要があり、単純に謎そのものが難しいだけではなく、情報整理能力もかなり求められる印象でした。

後半になると演劇パートもある程度落ち着き、いよいよ謎解きに集中。しかし、感覚的には制限時間に対して謎解きの進捗が少し遅れている状態で、徐々に焦りが募っていきます。それでも配役を一緒に担当したメンバーとも一丸となり、最後まで突き進みました。

ただ……届かない!

残り数分でなんとか最終謎までたどり着きましたが、この最終謎も、それまでに集めた情報の整理が必要となるかなり重めの内容。数分では1段階進むのが精いっぱいで、あえなくタイムアップとなりました。

今回の結果は……脱出失敗!

ただ、本公演では脱出の成否だけではなく、事件の攻略進捗度に応じた「名探偵ランク」が設定されています。私たちの回では参加した5グループがすべて脱出失敗となりましたが、その中で私たちのグループは最も先まで進んでいたようで、進捗度80%の「普通の名探偵」という結果でした。

いつもの公演なら、脱出失敗となると「楽しかった!」という気持ちと同時に、やっぱり悔しさも残ります。しかし今回は、配役チケットそのものの面白さに加えて、配役を通じて他のメンバーとの一体感が生まれたことで、通常の謎解き公演とはまた違った楽しさがありました。

脱出には失敗してしまいましたが、それ以上に「楽しかった!」という満足感が強く残る公演でしたね。

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二人協力ゲーム専門のレビューブログ
年齢:20代後半
職業:普通の会社員×2
好物:ジャンル問わず協力型
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