リアル脱出ゲームを展開するSCRAPの謎解き作品『カミとミコ』のプレイが終了しました!
「推しの子」や「かぐや様は告らせたい」でお馴染みの「赤坂アカ」とSCRAPのコラボ作品です。
【ネタバレOK作品】ということで、最後にネタバレを交えて感想を共有します!
本作では、地球上に君臨する「カミ」となり、「カミノイシ」を用いて巫女へ神託を送りながら、人類の進化をアシストしていく「人類創生謎解きアドベンチャー」です。人類史におけるさまざまな時代へと赴き、その時代で起こる問題に対して現代の知識と謎解きの力を駆使し、世界をより良い方向へ導いていきます。時代を超えて転生する「ミコ」と協力しながら、人類の歴史そのものを動かしていく壮大な物語が特徴的ですね。
本作はオンライン謎解き作品となっており、ウェブ上に用意されたSCRAP独自のゲームシステムを使って進めていきます。ドット絵RPG調の画面を移動し、登場人物との会話や周囲の調査から情報を集め、得られた情報を組み合わせて謎を解いていきます。そして導き出した答えを「カミノイシ」を使ってミコへ神託として送る、という流れ。単純に謎を解くだけではなく、「調査→謎解き→神託」という一連の流れがゲームシステムとして組み込まれているのが面白かったです。
全10章に分かれており、エンディングも全5種存在するマルチエンディング方式。公式の想定プレイ時間は5~7時間となっており、オンライン作品としてはかなり遊びごたえのあるボリュームでした。謎解き難易度は「やや簡単」レベルで、中盤までは「神託」システムを中心に進み、終盤になるにつれて神託と謎解きを組み合わせた展開が増えていきます。難関と呼べるような謎は少ないため、初心者でも安心してプレイできる難易度だと思います。
個人的には、ミコとの軽い掛け合いを楽しみながら人類史の進化を見届けていく物語に魅了されました。序盤はコミカルな雰囲気で進みますが、中盤以降は人間同士の思惑が交差し、次第に重い問題へと発展していきます。長い時間をかけてミコと関わっていくからこそ、最後にカミさまが下す結論には、プレイヤーとしてもさまざまな感情を抱かされましたね。
総じて、物語と謎解きが「神託」というゲームシステムを通じて上手く融合しており、『カミとミコ』ならではの体験に仕上がっていました。難易度も低めなので、難しい謎解きよりも「物語を楽しみながら謎を解きたい」という方には特におすすめ。人類史という壮大なテーマを扱いながらも、ドット絵やミコとの掛け合いによって親しみやすく楽しめる作品でした。
ちなみに本作は夏休みや正月などの大型連休にセール対象となることもあり、今回私はサマーセールの16%OFFを利用して購入しました。比較的新しい作品ということもあって割引率は控えめですが、気になっていた方はセールのタイミングで購入して遊んでみるのもアリですね!
出会いは、100万年前――
【公式】カミとミコ
「どうか我々をお救いください!」
とある滅亡に瀕する集落で、巫女と出会う。
しかし、彼女にはこちらの言葉が通じない。
助けを求める巫女の願いに応え、人々を救うことができるのか――。
さて、”実際のプレイデータ“、評価”、そして”プレイの感想”を共有したいと思います!

ぼどわん(当サイトの運営者)
- 一般企業勤めの20代後半
- 協力系ボードゲーム、謎解き大好き!
- 負けず嫌いなので対戦系はほどほどに…(笑)
- 100種類以上のアナログゲームを保有、順次紹介!
実際のプレイデータと評価
本作品はSCRAPの『カミとミコ』という謎解き作品になります。
本作品はオンライン謎解き作品であり、全てウェブ上のシステムを通じてプレイします。
通常版と特装版が存在しますが、手元のキットを活用してプレイすることはありません。一方、特装版には赤坂アカの設定資料集の他、「ミコの最後の挑戦状」というミコの思いをより深く知ることができるおまけ謎も収録されていますので、興味があればコチラを購入ください!
ちなみに、Googlechromeを推奨しており、Edgeでプレイすると時々リロードを挟んでややプレイ状況が戻ることもしばしばありました。オートセーブが細かく存在するので、さほどプレイバックしないのでEdgeでも特に問題なくコンプリートまでたどり着けました。
そんな『カミとミコ』をクリアしたので、共有します!

| メーカー | SCRAP |
| 作品名 | カミとミコ |
| ジャンル | オンライン謎解き、キット |
| 発売日 | 2026年4月 |
| メーカー価格 | 通常版3,500円、特装版6,390円(2026/8現在) |
| 推奨人数 | 1人 |
| 目安時間 | 約5-7時間(公式) |
| 商品リンク | Amazonリンク |
プレイデータ(人数、時間)
今回の謎解きは謎解き経験者1人でプレイしました!
(私:謎解き中級者レベル)
本作の公式目安時間は5~7時間ですが、コンプリートまでに326分でクリアしましたよ!
プレイ詳細
- プレイ人数:1人
- プレイ時間:326分(5時間26分)
第1章:12分
第2章:19分
第3章:22分
第4章:18分
第5章:11分
第6章:27分
第7章:17分
第8章:25分
第9章:39分
第10章+コンプ:136分 - 場所 :自宅(オフライン)
本作品の個人的評価
本作品の評価は以下の通りになります!
謎解きの評価
| 難易度 | :2 | やや簡単 |
| 時間制限 | :1 | 制限無し |
| 面白さ | :4 | |
| ボリューム | :5 | 物語、推理要素多 |
| 価格 | :3 | 普通 |
| おすすめ度 | :3 |
本作の謎解き難易度は「やや簡単」レベルです。中盤までは本作独自の「神託システム」がメインとなっており、集めたカミノイシを組み合わせてミコに意図を伝えていきます。難易度自体はそれほど高くありませんが、終盤からは謎解き要素も加わり、「神託×謎解き」といった展開に。特にカミノイシをどこから見つけ出すのかが重要になるため、終盤にかけて少しずつ難易度が上がっていく印象でした。
問題数は各章で人類史の問題を解決するためのMISSIONが3~4問程度。正確な数ではありませんが、トータルでは約40問ほどの推理パートをこなすことになります。さらに全5種のエンディングが存在するマルチエンディング方式となっており、異なる結末へ辿り着くためのルート変更にも謎解きが絡んできます。プレイ時間だけでなく、やり込みまで含めるとかなりボリュームのある作品でした。
【おすすめ度:3】とした理由は、大きく2点あります。
良かった点は、赤坂アカ監修の作品ということもあり、とにかく物語に惹き込まれるところ。時代を超えて転生するミコは、時代ごとに衣装や話し方が変化していくのですが、これが非常にかわいらしく、彼女との掛け合いも本作の楽しみの一つでした。また、人類が進化していくにつれて人間の感情や思惑も複雑になり、そこから生まれるさまざまな問題には考えさせられるものがあります。ゲームを楽しみながら人類史への理解が深まっていく点も面白かったですね。
一方で惜しいと感じたのは、基本となる神託システムにやや作業感があること。終盤から謎解き要素が加わることで緩和されるものの、一般的な謎解き作品と比べると「謎を解く」こと自体の比重はやや薄めです。そのため、本格的な謎解きを期待する中級者以上の方には、少し物足りなく感じられるかもしれません。
そのため、物語と謎解きの両方をバランスよく楽しみたい方に向いた作品だと思います。特に赤坂アカ作品が好きな方なら、ミコとともに人類史を辿っていく物語にはかなりハマるのではないでしょうか。謎解きだけを目的とするのではなく、人類の歴史や物語、キャラクターとの掛け合いまで含めて楽しむことで、本作の魅力をより味わえる作品でした。
本作品は…
・初心者向け謎解き
・推理系謎解き作品
・人類史における進化の歴史をミコと共に歩む物語
プレイの感想(ネタバレ抜き)
まずは本作品の非ネタバレ部分の感想を述べます。
そのあとで、全エンディングルート攻略を含めたネタバレ有の感想に触れていきます。
ミコと歩む人類進化の歴史を楽しむ
本作では、プレイヤー自身が「カミ」となり、100万年前から始まる人類の歴史を「ミコ」とともに見届けていく物語が展開されます。時代ごとに人類が抱える問題に対して、現代を生きる我々の知識を使いながら神託を送り、人類をより良い方向へ導いていくことになります。人類史を題材にしながらも、コミカルな演出を交えて進んでいくため、重すぎず楽しみながら歴史を追える作品でしたね。
また、時代を超えて転生を繰り返す「ミコ」の存在も印象的でした。時代ごとに衣装や話し方が変化していくのですが、どのミコも非常にかわいらしく、カミからの神託に対する反応を見ているだけでも楽しめます。長い時間をかけてミコと関わっていくことで、単なる「人類を進化させるゲーム」ではなく、次第にカミとミコの関係性そのものにも愛着が湧いてきました。
そして、人類が進化していくにつれて、単純に「文明が発展して良かった」で終わらないのも本作の面白いところ。人間の感情や思惑が複雑になることで新たな問題が生まれ、「人類にとって本当に良いこととは何なのか?」と考えさせられる場面も増えていきます。序盤のコミカルな雰囲気から徐々に物語が深くなっていくため、終盤にかけてかなり引き込まれましたね。
特に、神託によってミコを導くというゲームシステムと物語が上手く噛み合っている点が良かったです。自分にとっては当たり前の知識をミコへ伝えることで、人類の歴史そのものが変化していくため、本当に自分が神様になって人類を導いているような感覚を味わえます。
総じて、人類史という壮大なテーマを扱いながらも、ミコとの掛け合いやコミカルな演出によって親しみやすく楽しめる作品でした。物語が進むにつれて人類の複雑な感情や思惑も描かれるため、単なる歴史ゲームではなく、最後まで物語に引き込まれる作品だったと思います。謎解きだけでなく、キャラクターやストーリーまで含めて楽しみたい方には特におすすめですね。
謎解きよりは推理重視の作品

上述しましたが、本作の謎解きは“推理系”の謎解き作品で、一般的な謎解き作品とは少し異なる独特なシステムになっています。
中盤までは本作独自の「神託」がメインとなっており、カミノイシを集め、それらを組み合わせてミコへ自分の意図を伝えていきます。どのカミノイシを使えばミコに正しく伝わるのかを考える必要はありますが、難易度自体はそれほど高くなく、基本的には情報を集めながら試行錯誤して答えを導いていく形。終盤からは通常の謎解き要素も加わり、「神託×謎解き」といった展開になっていくことで、徐々に難易度も上がっていきます。
謎解き難易度は総じて「やや簡単」。難関と呼べるような問題は少なく、詰まったとしても情報を整理しながら考えていけば解決できるものが中心です。ただし、神託では「何を伝えればいいのか」だけでなく「どのカミノイシを組み合わせれば伝わるのか」を考える必要があるため、単純に目の前の問題を解くだけではない独特の難しさがありました。
また、全10章構成で各章に3~4問程度のMISSIONが用意されており、トータルでは約40問ほどの推理パートを楽しむことになります。さらに全5種のエンディングが存在するマルチエンディング方式となっており、異なる結末へ辿り着くためのルート変更にも謎解きが絡んできます。ボリューム自体はかなり多く、オンライン謎解きとしてはしっかり遊べる作品でしたね。
一方で、一般的な謎解き作品のように「難しい問題を閃きで解く」というタイプではないため、謎解きそのものを目的にプレイすると少し物足りなく感じるかもしれません。あくまで「カミとして情報を集め、神託を送り、ミコとともに人類を導いていく」というゲーム体験の中に謎解きが組み込まれている作品です。
プレイ感想(ネタバレ有)
ここではネタバレを交えながら感想について触れていきます。
また最後の項目で、今回の全5種のエンディングについてのルート攻略についても解説します。
「カミとミコ」のストーリーまとめ
ストーリーは要約すると以下のようになります。
時は100万年前。滅亡の危機に瀕した集落で、巫女である「ミコ」は人々を救うために「カミ」を呼び寄せます。しかし、カミとミコは共通の言葉を持たず、直接会話することはできません。そこでカミは、自身が認識した物事を記号として物質化した「カミノイシ」を通じて、ミコへ神託を送り、人類が抱える問題の解決方法を伝えていくことになります。
カミは長く現世に留まることができず、ひとつの使命を終えると姿を消してしまいます。しかし、ミコとは儀式によって結ばれているため、時代を越えて転生するミコと再び出会うことに。ミコは時代ごとに異なる姿や立場となり、時には権力者として人々を導きながら、カミから受け取った神託を後世へと伝えていきます。
カミが与えた神託の「その後」は次の時代に転生したミコから聞かされることになります。人類そのものは少しずつ発展していく一方で、必ずしもミコ自身が幸せになっているとは限りません。権力を持つ立場になったことで人々から憎しみを向けられたり、自らの国や生活を失ったりと、人類を良い方向へ導こうとするほどミコ自身が苦しんでいく場面も描かれます。
こうして何度も時代を越え、ミコとともに人類の歴史を歩んでいく中で、物語は次第に「人類を発展させることが本当に正しいのか?」というテーマへと変化していきます。長い年月をかけて人類のために尽くしてきたミコも、やがて人類の愚かさを何度も体験することで、人類そのものに憎悪を抱くようになり、カミとの長い関わりによって得た力を使って世界を滅ぼそうとするまでに至ります。
最後には、これまで人類を導いてきたカミが、これまでとは異なる形でカミノイシを集め、自らの想いをミコへ伝えることになります。序盤では「人類を救うための神託」だったものが、長い年月を経て「カミとミコ、そして人類そのものの物語」へと変化していきます…。
クリアまでの謎解き
本作は全10章で構成されています。
SEARCH ACCOUNTエピソード
- 第1章:はじまりのカミとミコ(紀元前)
- 第2章:イノシシとカミとミコ(紀元前)
- 第3章:食べ物とカミとミコ(紀元前)
- 第4章:恋とカミとミコ(紀元前)
- 第5章:戦とカミとミコ(西暦1127年)
- 第6章:流行病とカミとミコ(西暦1786年)
- 第7章:資本主義とカミとミコ(西暦1884年)
- 第8章:戦争とカミとミコ(西暦1943年)
- 第9章:???とカミとミコ(魔法歴81年)
- 第10章:カミとミコ(西暦2026年)

本作では、基本的に中盤までは画面上を移動したり、NPCとの会話や調査を行ったりしながら「カミノイシ」を集めていきます。集めたカミノイシを組み合わせてミコへ啓示を送り、現状抱えている問題の解決策を伝えるのが本作のメインシステム。ミコはカミから受け取った啓示を実行することで、人類をより良い方向へ導いていきます。
中盤までは、ミコとの掛け合いや、現代では当たり前となっているものがまだ存在しない時代の暮らしを見ていく物語が中心。ゲームシステム自体はシンプルですが、それほど気にならないくらいストーリーが面白かったですね。特に第4章までは、「火」や「料理法」、そして「恋」といった概念が人類に生まれていく過程を描いており、「これが後の人類にとって当たり前になるのか」と、その価値や有用性を発見していく展開が印象的でした。ミコも明るく、「なんとかしてあげよう」という気持ちで人類を導いていく感覚が強かったですね。
しかし、西暦に入り第5章以降になると、物語の雰囲気は一変します。第4章で生まれた「恋」の結末は、少年少女の国同士の戦争によって悲劇へと変わり、第5章では戦争の真っただ中にいるミコの国を救うため、「火薬」や「大砲」といった兵器を生み出すことになります。人類にとって偉大な発明であったものが、使い方次第では人を傷つける脅威にもなる――そんな発明の光と影が徐々に描かれていくようになります。

特に印象に残ったのが第6章の流行病です。ミコは薬師として病を終息させようと奔走しますが、多くの犠牲が出たことで人々の憎悪はミコへ向けられ、最終的には魔女狩りのように火あぶりにされてしまいます。かつて人類を守るために生み出した「火」が、今度はミコ自身を焼くために使われる。この対比はかなり印象的で、ここからミコの心にも人類への憎悪が少しずつ積み重なっていくように感じました。
その後も、産業革命による環境汚染や世界大戦など、人類の発展によって生まれた負の側面が次々と描かれていきます。人類をより良い方向へ導こうとするほど、その結果に対する責任をミコが背負うことになり、徐々に心を消耗させていく展開は、序盤との落差もあってかなり重く感じられましたね。

そして第8章以降になると、ようやく本格的な謎解き要素が登場します。ここでは通常の方法では手に入らないカミノイシをどうやって見つけるのかが重要となり、これまで集めた情報を活用したり、視点を変えてゲームシステムそのものを試したりしながら答えを探していきます。謎解きの導入自体はかなり遅めですが、フルコンプリートを目指す場合はここからが後半戦となるため、個人的にはちょうど良いタイミングでの登場でした。
第9章からは物語の焦点が人類そのものから「ミコ」へと移っていきます。長い年月にわたって人類を導き続けたことで消耗したミコは、ついには人類を滅ぼそうと考えるように。そんなミコの本心に気付いたカミは、彼女の行動を止めるために最後の謎解きへ挑むことになります。第10章では直接対決となり、ここでマルチエンディングが分岐。分岐地点からやり直せるため、物語を大幅に巻き戻すことなく全5種のエンディングを回収できるのは非常に親切でした。
最初のエンディング到達までは約4時間弱、全5種のエンディングを回収してクリアするまでのプレイ時間は326分でした。前半は神託を通じて人類の進化を見届け、後半からは謎解きを交えながらミコとの関係に決着をつけていく構成。序盤の明るい雰囲気からは想像できないほど後半はダークな展開が続きますが、だからこそ最後に待つミコとの結末には切なさが残りましたね。

カミとミコの全エンディング攻略(選択肢解説)

さて、本作では以下5種のエンディングが存在します。
各エンディングの突入条件をここでは解説します。
SEARCH ACCOUNTエンディング
- エンディングA:二人は幸せ
- エンディングB:カミとミコの創生記
- エンディングC:ちっぽけな地球の上で
- エンディングD:あなたが望んだ世界なら
- エンディングE:さよなら人類、おやすみミコ
全てのエンディングは第10章のミコが特大生配信を行うスタジアムから分岐します。中断してもスタジアムシーンからの再開なため、特にセーブ云々を考慮する必要はありません。
攻略ルートの関係上、エンディングEから解説します。
分岐に至るまでの状況
物語が進むにつれて、カミがこの世界へ召喚された本当の理由も明らかになっていきます。
実はカミが存在する世界は、人類の発展によって豊かになった一方で、文明を維持するためのエネルギーが枯渇しかけていました。そこで彼らはエネルギーを利用した時空移動を実現し、別の世界線へと移動。ミコのいる世界の人類を可能な限り発展・繁栄させ、最終的には人類から「魂」という膨大なエネルギーを含んだものを回収し、自分たちの世界へ送ることで、滅びかけた世界を維持しようとしていたのです。
つまり、これまでカミがミコに神託を送り、人類をより良い方向へ導いていたのも、表向きは人類のためでありながら、実際には「人類を最大限まで増やし、最後にその魂をエネルギーとして回収する」という目的のため。カミはその使命を果たすためにこの世界へ呼び寄せられており、もし使命に失敗すれば、自身も永久的な地獄へ落とされるという過酷な運命を背負っていました。ただし、カミはミコが行った不完全な儀式により、この直前でようやく自身の使命を思い出すことになります。
そして長い年月をかけてカミと接し続けたミコは、徐々にその真実へと辿り着きます。人類を救うために尽くしてきたつもりが、知らないうちに別世界の人類を救うための計画に加担していた――。これまでの神託が持つ意味そのものが反転する、かなり衝撃的な展開です。
しかし、ここでミコが選んだのは「人類を救う」ことではありませんでした。長い年月の中で人類の醜さや残酷さを何度も目の当たりにしてきたミコは、すでに人類そのものへ強い憎悪を抱いています。そして、心優しいカミが自ら人類を滅ぼすことができないのであれば、自分が代わりに人類を絶滅させようと決意します。
こうして、「人類を救いたいカミ」と「人類を滅ぼそうとするミコ」という、これまで共に歩んできた二人が対立することに。ここから物語は最終局面へ突入し、カミとミコ、そして人類の未来を左右するマルチエンディングへと繋がっていきます。
エンディングE:さよなら人類、おやすみミコ

■本エンディング突入条件
①「人類」と「火」を啓示する
このエンディングでは、カミが本来の使命を遂行し、人類を燃やして魂からエネルギーを抽出するという結末を迎えます。結果として人類は完全に消滅し、この世界にはカミとミコの二人だけが残されることに。
しかし、人類がいなくなったことで、ミコは自らが抱いていた憎悪の正体に気づくことになります。これまで人類を憎んでいたのは、本当に嫌いだったからではなく、心の底では人類を愛していたからこそ、その裏返しとして憎悪を抱いていたのでした。
人類が滅び、誰もいなくなった世界でようやく自分の本心に気づいたミコ。けれど、そこにはもう愛する対象すら残されていません。何もなくなった世界に絶望したミコは、やがて永い眠りにつくことになります。
人類を救うために奔走してきたミコが、最後には人類のいない世界でその愛に気づいてしまうという、あまりにも皮肉で切ない結末でした。
エンディングD:あなたが望んだ世界なら

■本エンディング突入条件
①「ミコ」と「火」を啓示する
このエンディングでは、自身に課せられた使命に逆らい、人類を滅ぼそうとするミコをカミが燃やすことで、この世界の平和を守る結末を迎えます。
カミは自らの使命よりも、人類を愛するミコの心、そして人類そのものを守ることを選択。ミコを燃やして人類の存続を決断しますが、その代償として使命に背いたカミ自身もペナルティを受け、永遠の地獄へ落とされることになります。
ミコはカミのことを愛しているからこそ、自分を犠牲にして人類を救おうとしたカミの決断を受け入れます。人類への憎しみは消えないものの、それでもカミが「人類を存続させる」という選択をしたことには理解を示す姿が印象的でしたね。
結局、二人は別々の形で消え去ることになるため、こちらも切ないBADエンディング。ただ、自らの使命や立場に抗ってでも「自分が正しいと思うこと」を貫いたカミの姿は非常に印象的でした。
エンディングC:ちっぽけな地球の上で

■本エンディング突入条件
①「悪魔」と「αエネルギー」を啓示し、第3章の紀元前時代に戻る
②「ミコ」のカミノイシをMAP上左上の貝塚?に捨てる
③「現代」に戻り、「悪魔」と「火」の啓示あるいは「雷」をカミに落とす
このエンディングでは、ミコを「カミの代行者」という立場から解放し、普通の人間へと戻したうえで、カミ自身が犠牲になることでミコと人類の世界をともに救う結末を迎えます。
このエンディングへ辿り着くには、これまでのゲームシステムを改めて見直し、「代行者」を解任するためのギミックに気づく必要があります。そこには「代行者のイシを廃棄する」という方法が示されているのですが、通常の手段ではミコのカミノイシを捨てることができません。そこで思い出すのが、第3章の紀元前のマップにあった貝塚のような「捨て場」。ここへ戻るために「悪魔」と「αエネルギー」を啓示し、カミがこの世界へ来たときと同じように時空を移動して、ミコのイシを廃棄します。
これによってミコはカミの代行者としての能力を失い、普通の人間へと戻ることに。代行者ではなくなったことで、カミが使命を果たせなかったとしてもミコ自身がペナルティを受けることはありません。そして現世へ戻ったカミは、人類にとっての「悪の根源」ともいえる自分自身を燃やすことで、ミコを生存させたまま人類の世界を守るのでした。
愛するカミを失うことになったミコですが、カミが自分を生かした意味を理解し、その想いを胸に普通の女の子としての人生を歩んでいきます。
個人的には、これが実質的なトゥルーエンドでもいいのではないかと思うほど、最も平和的な解決を迎えるエンディングでした。ミコを救い、人類も守り、そのためにカミ自身が犠牲になる――二人が最後まで互いを想い続けたからこそ辿り着けた結末というのが、非常に印象的でしたね。
エンディングB:カミとミコの創生記

■本エンディング突入条件
①「ギャラリー」を確認し、第4章のミコが出すハートから「ハート」のカミノイシを獲得する
②「ミコ」と「ハート」を啓示し、ミコに思いを伝える。
③その後、「人類」と「火」を啓示する
このエンディングでは、ミコのカミを愛する気持ちにカミが応え、人類を滅ぼしたうえで、二人だけの世界から新たな世界を創り直していく結末を迎えます。
結果だけを見ると、先ほどのエンディングEと同じく人類は滅亡し、世界にはカミとミコの二人だけが残されることになります。しかし、大きく異なるのはカミがミコの想いに応えたこと。空っぽになった世界でミコが絶望するのではなく、アダムとイブのように「ここから二人で新しい世界を始めよう」と前向きに歩み始めます。
このエンディングへ辿り着くためのポイントとなるのが、「ハート」のカミノイシです。カミはカミノイシを通じてしかミコへ意図を伝えられないため、ミコの「愛している」という想いに応えるには、カミ自身が「愛」という感情を認識し、それをカミノイシとして物質化する必要があります。
そこで手掛かりとなるのが、第4章のギャラリー。人類が「愛」を認識した場面を改めて確認し、その光景をカミ自身に認識させることで、「ハート」のカミノイシを生み出すことができます。これまでの物語やゲームシステムを振り返ることで、カミとミコの想いを繋げる答えへ辿り着く展開は、かなり綺麗でしたね。
人類そのものは滅亡してしまうため、決して完全なハッピーエンドとは言えません。それでも、二人が前向きな気持ちで新たな世界を創り始める唯一のエンディングとなっており、個人的には全エンディングの中で一番好きな結末でした。
これまで長い年月をかけて人類を導いてきたカミとミコが、最後には人類そのものではなく「二人の世界」を選ぶ。ここから二人はどんな世界を創っていくのか――そんな想像の余地を残した終わり方も非常に良く、最後までプレイしたからこそ味わえる満足感のあるエンディングでしたね。
エンディングA:二人は幸せ

■本エンディング突入条件
①ここまでのエンディングを確認する
②「ギャラリー」を確認し、第4章のミコが出すハートから「ハート」のカミノイシを獲得する
③「ミコ」と「ハート」を啓示し、ミコに思いを伝える。
④ゲームを中断し「はじめから?」を選択する
⑤これまでのミコとカミの歩みを振り返ることで、「カミとミコ」のカミノイシを獲得する
⑥「カミとミコ」と「火」を啓示する
このエンディングが最後に辿り着く結末であり、いわゆるトゥルーエンドとなります。ここでは、これまで人類史に良くも悪くも影響を与え、結果として人類を滅ぼす計画に加担してしまった「カミ」と「ミコ」が、自分たちの罪に向き合い、二人で燃えて地獄へ落ちることを選択します。その代わり、人類は救われるという結末です。
前段のエンディングと同様、まずカミはミコへ「愛」を伝えます。しかし、ここからは新たなカミノイシを取得できず、通常の選択肢だけでは先へ進めません。そこで一度ゲームを中断してタイトル画面へ戻ると、画面にノイズが走り、これまでとは異なる「はじめから?」という選択肢が現れます。
明らかに変化のあるタイトル画面だったので、さすがにエンディングに繋がる布石かなと思いつつも「はじめから」を選択するのは勇気が必要だったね!

「はじめから?」を選択すると、カミがこれまでミコと歩んできた紀元前からの歴史を改めて振り返ることに。そこでカミは、長い年月をともに歩んできた「ミコ」と、自分自身である「カミ」を認識し、二人が一つになった「カミとミコ」という新たなカミノイシを獲得します。
そして現世へ戻り、「カミとミコ」と「火」を選択することで、二人はともに燃えることを決断。言葉による意思疎通ができない二人ですが、長い年月をともに過ごしたからこそ、人類は自分たちが愛すべき存在であり、滅ぼすべきではないという共通の認識へと辿り着きます。その罪を背負うため、二人は永遠に地獄の業火へ身を投じるのでした。
結果だけを見ると、カミとミコが地獄へ落ちてしまうため、決して明るい結末ではありません。正直、個人的にも「これがトゥルーエンドなのか……」と、少し複雑な気持ちにはなりましたね(笑)。ただ、人類が生み出した最大の発明である「愛」が、最後には二人を繋ぎ止めることになります。地獄の業火に永遠に焼かれることになっても、二人一緒ならば「愛」が勝り、そこで楽しく生きていける――そんな希望を残して、人類は存続し、カミとミコは二人で地獄へ落ちることになります。
それでも個人的には、「永久に地獄の業火に焼かれるって、カミの世界でも最も重い罰なんだよな……」と考えてしまい、二人がどれだけ愛し合っていても、永遠という時間の中でいつか気持ちが変わってしまったらどうするんだろう……なんて、余計な心配までしてしまいました(笑)。とはいえ、これまで積み重ねてきたカミとミコの関係性を考えれば、二人が最後まで一緒にいることを選んだ結末には、非常に大きな意味があったと思います。
いかがでしたでしょうか。セール対象になった本作は、お得な価格ながら大ボリュームの謎解きを楽しめるコストパフォーマンスの高さが魅力です。もちろん通常価格でもボリュームを考えれば比較的安価にプレイでき、完成度の高い謎解きを気軽に楽しむことができます。「推しの子」や「かぐや様は告らせたい」という作品を生み出した赤坂アカのコラボ作品ということも特筆すべき点で、描かれる物語は単純に面白いだけでは表せないほど惹かれるものでした。
