リアル脱出ゲームを展開するSCRAPの公演『びっくり謎工作室からの脱出』をプレイしました!
本作は、SCRAPの「びっくり脱出」シリーズ第2作にあたる作品です。「謎だらけ」シリーズは2020年にスタートし、SCRAPの脱出ゲーム人気が一段と高まり始めた時期の作品群でもあります。いわば、現在の流れにつながる“原点的なシリーズ”と言えるでしょう。これまでに3作品が公演されており、いずれも数年前の作品ですが、最近ではリバイバル公演として再び遊べる機会が増えているのも嬉しいポイントです。
本作「びっくり謎工作室からの脱出」はホール型の公演で、難易度が高く、明確に上級者向けと感じられる公演でした。“工作室”の名の通り、内容は“クラフト系”を軸とした謎解きで構成されています。謎解きキットではなかなか味わえない本格的なクラフト体験が魅力である一方、小謎レベルであっても単純なひらめきだけでは解けない構造になっており、全体的に難易度は高め。もちろん最終謎も例外ではなく、しっかりと壁として立ちはだかってきました。
そして今回の結果はというと……残念ながら脱出失敗でした。これまでのSCRAP公演では、遊園地公演も含めて連戦連勝を続けていただけに、今年に入ってからの「謎だらけの南極大陸からの脱出」、そして本作と初の連敗。ただ、悔しさはありつつも、今回は発想そのものにたどり着けなかった“完敗”という感覚。逆に言えば、それだけ作り込まれた内容だったとも言えるので、また力をつけて再挑戦したいと思える公演でした。
この話がいつのことなのか。
【公式】びっくり謎工作室からの脱出-リアル脱出ゲーム
昨日なのか今日なのか。それともうーーんと昔なのか未来なのか。
とにかくあなたは気が付いたら、不思議な工作室にいました。
見たこともないような道具やよくわからない材料ばかり並んでいます。
「さてみなさーーん!謎が解きたいですかーーー!!??」
どこかで聞いたことのあるような声が響きます。
現れたのはびっくり一家の次男坊である、工作室長クラフト・ツクランカさんです。
ツクランカさんは、工作の世界では知らぬ者はいない、とんでもない有名人です。
あの、大工作時代を作り上げた、工作世界の偉人です。
「みなさんにはまたもやエキサイティングで大興奮、クリエイティブで創造的なミステリー謎解きにチャレンジ挑戦していただきまーーす!」
・・・・(続く)
”実際のプレイデータ“、評価”、そして”プレイの感想”を共有したいと思います!

ぼどわん(当サイトの運営者)
- 一般企業勤めの20代後半
- 協力系ボードゲーム、謎解き大好き!
- 負けず嫌いなので対戦系はほどほどに…(笑)
- 100種類以上のアナログゲームを保有、順次紹介!
Contents
実際のプレイデータと評価
SCRAP店舗の公演『びっくり謎工作室からの脱出』です。
本イベントは、SCRAPの店舗内会場で開催される謎解き公演です。「ホール型」の形式となっており、用意された広い空間の中で複数チームが同時に参加し、それぞれ会場内を行動しながら脱出を目指して進行します。
推奨人数は1~4人ですが、謎解きの観点では4人での参加が特におすすめです。SCRAP側で人数調整が行われるため2人でも問題なく参加できますが、3人の場合はソロ参加者がいない限り4人チームを組めず、やや不利になるケースがあります。なお、制限時間は60分ですが、導入や終了後の演出を含めると、全体の所要時間は約2時間となります。
| メーカー | SCRAP |
| 作品名 | びっくり謎工作室からの脱出 |
| ジャンル | 屋内謎解き:ホール型 |
| 開催期間 | 2020年12月~ |
| メーカー価格 | 約3,600円(2026/4現在) |
| 推奨人数 | 1~4人 |
| 目安時間 | 約120分(制限時間60分) |
| 商品リンク | ー |
プレイデータ(人数、時間)
今回の謎解きは謎解き経験者2人でプレイしました!
(私:謎解き中級者レベル、相方:謎解き中級者レベル)
プレイ詳細
- プレイ人数:2人(+他プレイヤー1人)
- プレイ時間:60分
- 場所 :リアル脱出ゲームSCRAP京都店
本作品の個人的評価
本作品の評価は以下の通りになります!
謎解きの評価
| 難易度 | :5 | 難しい |
| 時間制限 | :4 | 制限時間60分 |
| 面白さ | :4 | 圧巻のクラフト謎 |
| ボリューム | :3 | 謎解き約15~20問 |
| 価格 | :2 | |
| おすすめ度 | :4 |
本公演の謎解き難易度は「難しい」です。制限時間は60分で、問題数は約15~20問と標準的ですが、ほぼすべてがクラフト要素を含む謎解きとなっているため、思考だけでなく作業時間も求められ、時間的にはかなりシビアな構成でした。
ホール型公演ではありますが、会場内を大きく動き回るというよりは、その場でじっくりと作業を進めるスタイルになっています。この点は公式情報からもイメージしやすいでしょう。
【おすすめ度:4】とした理由は、本格的なクラフト謎を体験できる点にあります。SCRAPの公演はエンターテインメント性を重視した体験型の謎解きが特徴で、その分価格はやや高めに設定されがちですが、本作ではさらに一歩踏み込んだクラフト要素が楽しめます。キット作品では味わえない、手を動かして解く刺激と達成感がしっかりと用意されている公演でした。
本作品は…
・上級者向け謎解き(ヒント未使用なら)
・ホール型公演
・圧巻の高難度クラフト謎の連続
プレイの感想
さて、プレイ感想に移ります!
内容のネタバレはNGとされていたので、簡単な感想をお伝えできればと思います。

SCRAP成長初期を支えた「びっくり脱出」リバイバル
本公演は「びっくり脱出」シリーズの2作目、『びっくり謎工作室からの脱出』です。
2020年代から登場した「びっくり脱出」シリーズは過去の人気シリーズ公演で、最近ではその人気からリバイバル公演が各所のSCRAP店舗で再登場しています。
本作は“ホール型”の公演であり、複数のグループが広いスペースで各々脱出に向け取り組む方式。ですが、京都店では他公演の兼ね合いかルーム型で行われていました。ただしやることは変わらず目の前のクラフトに全力を注ぐ内容。むしろ他チームがいないので気が散らない、ネタバレされないで純粋に謎解きに夢中になれましたね。
圧巻の高難度クラフト謎の連続
次に、謎解き要素について触れていきます。
※内容や具体的な解法に関する言及は一切なしでの感想です。
本公演の謎解き難易度は「難しい」で、明確に上級者向けの内容です。今回の結果は「脱出失敗」。なお、京都店でのリバイバル公演ではクリア率は公表されていませんでしたが、体感としては前回プレイした「南極大陸からの脱出」と同等、あるいはそれ以上の難しさを感じました。おそらくクリア率は10%前後ではないかと思われ、いずれにしても公演の中でもかなり高難易度の部類に入るのは間違いありません。
制限時間は60分。謎解きの総ボリューム自体は標準的ですが、本作の特徴である“クラフト系”が難易度を大きく引き上げています。公演名の通り工作要素が中心で、ほぼすべての謎がクラフトを伴う構成。そのため1問ごとの処理が重く、結果的に60分という時間がかなりシビアに感じられました。通常であれば序盤で時間を稼ぎ、最終謎に余裕を残す展開が理想ですが、本作ではそこまで持ち込む余裕を作ることすら難しく、この点からも難易度の高さが際立っています。
構成面でも特徴的で、一般的な公演のように後半に向けて難易度が上がるというより、本作は序盤からしっかり詰まらせてきます。小謎の段階から中級者でも手が止まりかねない難易度で、全体を通して気が抜けるポイントはほとんどありません。内容の詳細には触れられませんが、クラフト系ゆえに定石が通用しづらく、その場での発想力と対応力が強く求められる、“純粋な謎解き力”を試される公演でした。
最終謎についても非常に作り込まれており、構造の巧妙さには唸らされます。ただ正直なところ、制作側が想定したであろう正攻法の糸口に気づくのはかなり難しく、経験者であっても発想の飛躍が求められる印象です。場合によっては、セオリーから少し外れた“メタ的な視点”で突破するプレイヤーも多いのではないかと感じました。
ヒントは用意されているため、詰まった場合でも進行自体は可能です。ただし難易度が高い分、初心者が挑戦するとヒント頼りになりやすく、本来の「自力で解き明かす楽しさ」はやや薄れてしまうかもしれません。そういった意味でも、本作はある程度経験を積んだプレイヤーにこそおすすめしたい公演です。
初連敗のSCRAP公演、元祖人気公演のパワーを存分に。
では最後に実際のプレイ感について触れていきます。
用事で京都を訪れることになり、せっかくなら泊まりで観光+謎解きを楽しもうと、事前にSCRAP京都店の公演をチェック。4月開催のラインナップでは新規公演に強く惹かれるものがなく、今回はリバイバル公演として復活していた「びっくり謎工作室からの脱出」をプレイすることにしました。明らかにクラフト系で、過去体験した公演と異なることも決め手です。
事前情報ではホール型公演と聞いていたのですが、京都店ではなぜかルーム型での開催。内容的にはホール型でも成立しそうでしたが、周囲の進行状況が見えてしまうとネタバレになりかねないタイプでもあったため、結果的にはルーム型で良かったと感じました。一方で、ホール型であれば予約が詰まってない限りは2人でも参加できたりしますが、ルーム型ゆえに人数調整が確実になされ、今回は他プレイヤーと合流して3人チームでのスタートとなりました。
相方はクラフト謎が得意で発想力も高いタイプ。それに対して自分はというと、完全に凡人寄りでクラフト系やパズル系は苦手分野です。こういう謎ってどうしても発想力や直感、いわゆる“地頭”が問われる場面が多くて、なかなか厳しいんですよね(笑)。さらにもう一人のプレイヤーさんも、話を聞く限りでは数年ぶりの参加とのこと。真偽はさておき、このメンバーでどう立ち回るか、自分たちがどれだけアイデアを出して支えられるかが鍵になりそうでした。
数年前に人気を博した公演ということもあり、最近の演出強化された公演と比べると、導入のキャスト演技などはややシンプルに感じる部分もありました。近年は謎解きだけでなく体験全体の演出もかなり進化していますから、その差はどうしても見えてしまいます。ただ、最終的に重要なのは謎解きの面白さ。その点に関しては全く問題なく、むしろプレイ中はほとんど気にならず、質の高さに驚きを覚えもしました。
SCRAPが謎解きジャンルで覇権を取るのも必然だったというわけだね!
そして公演がスタートすると、いきなりクラフト、クラフト、クラフト。公式ページの印象そのまま、徹底的にクラフトに寄せた構成です。正直リバイバル公演ということで少し侮っていた部分もあったのですが、実際に触れてみると現在の新規公演と比べても遜色ないクオリティ。本格的なクラフト謎がこれでもかと詰め込まれていました。
ただし、その分1問ごとの“重さ”はかなりのもの。小謎の段階からクラフト要素が絡むため処理に時間がかかり、序盤で余裕を作るどころか、半分消化した時点で既に30分経過(※総数が事前に分かるため進捗は把握可能)。正直かなり厳しいペースでした。最終謎に到達した時点でも残り時間はわずか5分。SCRAPおなじみの“重い最終謎”を考えると、この時点でかなり勝ち筋は薄かったと思います。
それでもなんとか最終問題の正真正銘最後の謎解きにまではたどり着き、いよいよラスト。しかし結果は完全敗北。意地で解答自体はひねり出したものの全く異なる解答で、あと一歩届かず失敗となりました。これで今年に入ってからの公演はまさかの連敗。難易度の高さは相当なものでしたね。
解答を聞いた瞬間は「マジか…!」と素直に驚かされましたが、自分の中にはその発想が一切なかったので、悔しさよりも「これは無理だったな」という納得感のある完敗でした。むしろゴールの遠さに、どこかスッキリした感覚すらあったくらいです。ただ振り返ってみると、相方や他プレイヤーさんはかなり惜しいところまで発想が伸びていた印象もあり、そこを拾いきれなかったのは自分の反省点。もう少しサポートできていれば結果も変わっていたかもしれません。
本公演は数年前の作品ながら、リバイバルとは思えないほど謎解きの質が高く、現在の公演と比べても遜色のない完成度でした。近年の公演は演出やストーリーなどエンタメ要素が強化されている印象がありますが、当時の作品はそうした演出に頼らず、“純粋な謎解きの面白さ”で評価を確立してきた背景があります。そうした意味でも、本作はSCRAPらしい魅力がしっかり詰まった一作だと感じました。
特に本作はクラフト要素に大きく振り切った構成で、難易度も含めてかなり骨太。高難易度のクラフト謎をじっくり味わいたい人には、間違いなく刺さる内容です。一方で、難しさゆえに人を選ぶ側面もあるため、ある程度経験を積んだプレイヤーにおすすめしたい公演でもあります。
人気の高い作品ということもあり、今回の機会を逃しても再度リバイバルされる可能性は十分ありそうです。気になっている方は、ぜひタイミングを見て挑戦してみてくださいね!