正統派RPGの名作「グルームヘイヴン」シリーズのスタートセット『グルームヘイヴン:獅子のあぎと』をプレイしました!
『グルームヘイヴン:獅子のあぎと』は、世界的な人気を誇る重量級ボードゲーム『グルームヘイヴン』の戦闘システムを受け継ぎながら、遊びやすさを重視して再構成された協力型RPGボードゲームです。プレイヤーはそれぞれ異なる能力を持つ4人の傭兵からキャラクターを選び、仲間と協力しながら、港町グルームヘイヴンで発生した連続失踪事件の謎を追っていきます。
本作は全25本のシナリオからなるレベルアップ等の引継ぎ要素を含むキャンペーン型の作品で、冒険を通じてキャラクターを成長させながら物語を進めていきます。最大の特徴は、シナリオブックそのものがゲーム盤になること。従来の『グルームヘイヴン』では、マップタイルを組み合わせて盤面を作る必要がありましたが、本作ではシナリオブックを開いてキャラクターや敵を配置するだけで準備が整います。さらに、最初の5シナリオはチュートリアルになっており、遊びながら少しずつルールを覚えられるため、中量~重量級ゲームに慣れていない方でも挑戦しやすくなっています。
プレイ難易度は「普通」です。ルールを段階的に学べる一方、戦闘では限られた能力カードから行動を選び、敵の動きや仲間の状況を考慮しながら戦略を組み立てる必要があります。カードを使い切ると行動を続けることが難しくなるため、目の前の敵を倒すだけでなく、今後の戦闘も見据えたカード管理が重要です。仲間との連携や行動の組み合わせ次第で戦況が大きく変わるため、シンプルな戦闘の繰り返しではなく、毎ラウンド考え抜く楽しさがあります。
実際に遊ぶと、準備の手軽さやルールの学びやすさに加え、戦略性の高い戦闘やキャラクターの成長といった、シリーズならではの魅力もしっかり味わえます。スタートセットという位置づけながら、全25シナリオを収録しており、これだけでも十分に遊び込めるボリュームです。
本格的な協力型RPGが好きな方はもちろん、『グルームヘイヴン』や『フロストヘイヴン』に興味はあるものの、価格やゲームの重さが気になっていた方にもおすすめです。まずは本作でシリーズの魅力に触れ、気に入ったら超重量級の本編に挑戦してみてはいかがでしょうか。
「ゴールデンギーク賞2017」で大賞に輝き、2022年現在もBGGランキング1位に輝き続けている『グルームヘイヴン』に、単体で遊べるだけでなく、基本セットに混ぜて遊ぶこともできる独立型拡張が登場!
グルームヘイヴン スタートセット 獅子のあぎと 完全日本語版 - ArclightGames Official
プレイヤーは、港町グルームヘイヴンでも著名な《獅子のあぎと》傭兵団四人組の一員となり、町で起きている連続失踪事件の謎を解明します。『グルームヘイヴン』のゲームシステムはそのままに、全25本のシナリオが紡ぐファンタジー世界での冒険に挑みましょう。
本作ではシナリオブックがそのまま盤面になるため、セッティングの手間が省けてより手軽に遊ぶことが出来ます。また、プログラム学習方式を導入しており、遊びながらルールを覚えられる設計でエントリーモデルとしても、既存の(既に基本セットを遊んでいる)プレイヤーにもおススメです!
”実際のプレイデータ“、評価”、そして”プレイの感想”を共有したいと思います!

ぼどわん(当サイトの運営者)
- 一般企業勤めの20代後半
- 協力系ボードゲーム、謎解き大好き!
- 負けず嫌いなので対戦系はほどほどに…(笑)
- 100種類以上のアナログゲームを保有、順次紹介!
グルームヘイヴンの紹介記事、遊び方に関してはコチラから!
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実際のプレイデータと評価
まずは、実際のプレイデータと評価を記載していきますね!
本作品は2022年に発売された『グルームヘイヴン』シリーズのスタートセットです。不朽の名作である正統派RPGの「グルームヘイヴン」が遊びやすく登場しました。単独で遊ぶことができ、既存のグルームヘイヴンと混ぜて遊ぶことも可能な独立拡張セットになります。
世界最大級のボードゲーム情報サイト「BoardGameGeek(BGG)」のランキングでは、約3万作品が掲載される中で12位(2026/10現在)にランクインしており、協力型ボードゲームの中でも非常に高い評価を受けている作品です。

| 作品名 | グルームヘイヴン:獅子のあぎと |
| プレイ人数 | 1~4人 |
| プレイ時間 | 30分/1プレイ |
| ジャンル | RPG型:カード、協力、戦闘 |
| プレイ方式 | 引継ぎキャンペーン型 |
| メーカー価格 | 9,900円(2026/6現在) |
| 関連作品 | 5作品 |
| BGG ranking | Rate 8.088:rank:12位/31498 (2026.10) |
| 商品リンク | Amazonリンク |
『グルームヘイヴン:獅子のあぎと』の目的
『グルームヘイヴン:獅子のあぎと』では、プレイヤーは港町グルームヘイヴンでも著名な傭兵団《獅子のあぎと》の一員となり、町で起きている連続失踪事件の謎を追います。事件の真相を解き明かすため、仲間と協力しながら、さまざまなシナリオに挑んでいきます。
各シナリオでは、敵の全滅や特定の場所への到達など、指定されたクリア条件の達成を目指します。プレイヤーはそれぞれ異なる能力を持つ傭兵を操作し、敵との戦闘や探索を進めながら、シナリオの攻略を目指します。
戦闘では、手札から能力カードを2枚選び、それぞれの上段・下段の能力を組み合わせて行動します。移動して敵に接近したり、攻撃して敵を倒したり、仲間を支援したりと、状況に応じて行動を選びましょう。ただし、カードには使用回数の制限があり、使い続けると手札が減っていきます。体力やカードの残り枚数も考慮しながら、目の前の敵を倒すことと、先を見据えて戦力を温存することのバランスを取る必要があります。
こうして仲間と連携しながらシナリオのクリア条件を達成できれば勝利です。限られたカードと体力をどう使い、どの敵から倒し、仲間とどのように協力するか。先を見据えた戦略を立てながら、連続失踪事件の真相へと迫りましょう。
・各キャンペーンを進め、連続失踪事件の謎に迫る
・各シナリオ中では指定のクリア条件を満たすよう戦闘・調査を進める
・プレイヤーは各シナリオを通じてキャラクターの能力を引き上げカスタマイズ
プレイデータ(人数、時間)
本作は、前のシナリオでの状況を引き継ぎながら進める引継ぎキャンペーン型のゲームです。使用できるキャラクターは4種類あり、選ぶキャラクターによって戦闘での立ち回りが大きく変わります。例えば、敵の攻撃を引き受けるタンク役や、攻撃に特化したアタッカー、仲間を回復するヒーラー、障害物を活用するキャラクターなど、それぞれ異なる強みを持っています。
さらに、使用するカードセットをカスタマイズすることで、仲間との相乗効果を生み出すこともできます。キャラクターやカードの組み合わせによって戦略が変わるため、異なる構成で遊ぶと新鮮な気持ちで楽しめました。なお、2人プレイではシナリオ開始時のレベルアップによってキャラクターを変更しにくくなるため、今回は2周に分けて異なる組み合わせを楽しみました。
その結果、全シナリオを2周し、合計46回プレイ。総プレイ時間はなんと56時間に及びました。
公式のプレイ時間の目安は1シナリオあたり30分ですが、実際には準備やプレイ後の処理なども含めると、1回につき1時間強かかりました。じっくり遊ぶタイプのゲームなので、まとまった時間を確保してプレイするのがおすすめです。
プレイ詳細
- プレイ人数:2人
- プレイ時間:55時間58分(1プレイ約73分)
- プレイ回数:全46回
レッドガード&ハチェット(1周目)
デモリショニスト&ヴォイドワーデン(2周目) - プレイ期間:約4ヶ月(2025年7月~2025年11月)
『グルームヘイヴン:獅子のあぎと』の個人的評価
実際にプレイしてみて、『グルームヘイヴン:獅子のあぎと』の評価はコチラの通りになります!
プレイ評価
| 盛り上がり | :5 | |
| 難易度 | :3 | |
| 知略 | :4 | |
| 運要素 | :2 | |
| コスパ(ボリューム/時間) | :5 | |
| おすすめ度 | :5 |
『グルームヘイヴン:獅子のあぎと』は、町で起きている連続失踪事件の謎を追う、正統派RPGのような協力型ボードゲームです。
グルームヘイヴンシリーズの根幹をなすゲームシステムはやや複雑で、覚えるまでは少し大変です。しかし、ひと通り理解すれば、RPGの世界に没頭できる楽しさが待っています。戦闘前のカードセット選びから、戦闘中の移動や攻撃の戦略、金貨や宝箱の獲得、シナリオ終了後のレベルアップや装備の売買まで、RPGでおなじみの要素がふんだんに盛り込まれています。
本作の難易度は「普通」です。選ぶキャラクターやカードの組み合わせによって戦術は大きく変わりますが、今回プレイした2種類の組み合わせでは、難易度に極端な差は感じませんでした。難しすぎず、テンポよく攻略を進められる一方、個々のキャラクターの性能だけで突破できるほど簡単でもありません。敵の攻撃対象となるヘイトの管理や、仲間との役割分担など、協力型ゲームならではの連携が重要になる点も魅力です。
本作の【おすすめ度:5】としました。
ボードゲームでありながら、ここまでRPGの要素を盛り込み、グルームヘイヴンの世界に没頭できる作品はなかなかありません。NPCとの会話のような細かな要素までゲームに落とし込まれており、戦闘の準備からシナリオ攻略、終了後のキャラクター育成まで、プレイのあらゆる場面を楽しめました。BGGランキングでも総合12位(2026年10月現在)と高く評価されており、期待を裏切らない面白さでした。
ボードゲームとしては標準より高めの価格ですが、55時間も飽きずに遊べたことを考えると、コストパフォーマンスはかなり良好です。中量級~重量級のRPG作品が好きな方には、ぜひおすすめしたい一本。名作『グルームヘイヴン』の世界に触れる入り口としても、ぜひプレイしてみてほしいですね。
プレイの感想(ネタバレなし)
さて、本ゲームのプレイ感想に移ります。
本作品の個人的に感じた良い点と悪い点を挙げていきます。
GOOD!
- 正統派RPGのすべての要素がつまる
- 戦術性の高いタクティカルRPG
- キャラクターの違いによる戦術変化とリプレイ性
BAD…
- 特になし!
〇:正統派RPGのすべての要素がつまる
『グルームヘイヴン』シリーズは、約3万種類ものボードゲームが登録されているBoardGameGeek(BGG)で、初代『グルームヘイヴン』が総合4位、『グルームヘイヴン:獅子のあぎと』が12位、続編の『フロストヘイヴン』が20位にランクインするほど高い評価を受けています(2026年10月現在)。その魅力のひとつは、まさに正統派RPGで味わいたい体験が、協力型ボードゲームとして見事に凝縮されていることです。
まず、物語に沿って冒険を進めるキャンペーン形式を採用しており、シナリオをクリアするたびに物語が展開していきます。戦闘では敵を倒すだけでなく、宝箱や金貨の回収を狙うことも重要です。どの敵を優先して倒すか、どこまで探索するか、限られたカードをどのように使うか。こうした判断によってシナリオの攻略結果が変わり、獲得できる経験値やお金にも差が生まれます。

そして、冒険の成果はキャラクターの成長へとつながります。レベルアップでは新たな能力カードを選んで攻撃手段を増やしたり、キャラクター固有の強化を選択したりできるため、同じキャラクターでも育成方針によって個性が出ます。獲得したお金で装備を購入し、次の戦闘に備えるのも楽しみのひとつ。さらに、シナリオの合間にはイベントを通じて選択を迫られることもあり、NPCとの会話や街での出来事を楽しむような、RPGらしい冒険の手触りまで味わえます。

これだけ多くの要素を詰め込んだゲームは、コンピューターRPGであればシステムが自動で処理してくれる部分も多いでしょう。しかし、本作ではカードを選び、盤面を確認し、仲間と相談しながら一つひとつの行動を決めていきます。処理に手間がかかる場面もありますが、だからこそ自分たちの判断で戦況を切り開いていく実感があり、仲間と協力して難局を乗り越えたときの達成感もひとしおです。
しかも、この壮大な冒険はスタートセットである『獅子のあぎと』だけでも全25シナリオと、十分に遊び応えのあるボリュームを備えています。さらに、初代『グルームヘイヴン』は95シナリオを収録し、続編の『フロストヘイヴン』も大規模なキャンペーンを楽しめる作品です。 じっくり遊び込めば、数か月、あるいは年単位で付き合うことになるかもしれません。キャラクターを育て、仲間と戦略を練り、少しずつ物語の先へ進んでいく。そんな長い冒険を本格的に楽しめることこそ、本シリーズが多くのプレイヤーを惹きつける理由なのです。
まずはそんなグルームヘイヴンシリーズの入り口として獅子のあぎとはプレイヤーに魅力を存分に伝えてくれます。
〇:戦術性の高いタクティカルRPG

本作の戦闘は、独自のカードシステムとマス目状の盤面を組み合わせた、戦術性の高いものになっています。毎ラウンド、手札から2枚の能力カードを選び、それぞれの上段・下段の能力を組み合わせて行動します。カードごとに攻撃や移動などの性能が異なるうえ、強力なカードを使い続ければ手札が減り、いずれ行動を継続できなくなる危険もあります。そのため、目先の敵を倒すだけでなく、行動順や移動距離、今後の戦闘まで見据えてカードを選ぶ必要があります。
さらに、戦闘では盤面上の位置取りも重要です。敵との距離や攻撃範囲、移動できるマスを考慮しながら、どこに移動して誰を攻撃するかを判断します。強力な攻撃カードを選んでも、敵が射程外にいれば思うように活用できません。逆に、仲間と連携して敵の近くに移動したり、攻撃しやすい位置を確保したりすることで、戦況を有利に進められます。カードの性能だけでなく、盤面上の状況まで踏まえて行動を組み立てることが大切です。
また、シナリオごとに攻略すべき課題が異なる点も魅力です。敵の全滅を目指す場面もあれば、特定の条件を満たすことが重要な場面もあり、敵を倒すことだけに集中していては攻略できないこともあります。目標や敵の配置に応じて、誰が前に出るのか、どの敵を優先するのか、限られたカードをどこで使うのかを仲間と相談しながら考えます。

カードの組み合わせ、盤面上の位置取り、そしてシナリオごとに変わる攻略課題。これらが組み合わさることで、毎回異なる判断が求められます。単にキャラクターを強化して敵を倒すだけではなく、その場の状況に合わせて作戦を組み立て、仲間と協力して突破口を見つける。そんな頭を使う戦闘が、本作の大きな魅力です。
〇:キャラクターの違いによる戦術変化とリプレイ性


本作では、性能や戦い方が大きく異なる4種類のキャラクターを使用できます。攻撃手段や得意な立ち回りがそれぞれ違うため、誰を選ぶかによって戦闘で取るべき戦略は大きく変化します。同じシナリオであっても、使用するキャラクターが変われば攻略方法もガラッと変わるため、組み合わせを変えて遊ぶ楽しさがあります。
一方、本作はキャラクターのレベルアップなどを引き継いで進めるキャンペーン型のゲームです。そのため、基本的にキャンペーンの途中で別のキャラクターに乗り換えることはできません。プレイヤー同士で進行状況が同じキャラクターを入れ替えることはできますが、育成してきたキャラクターを未使用のキャラクターに変更することはできないため、最初に選んだキャラクターで冒険を進めていくことになります。
しかし、これは裏を返せば、2人プレイなら最初に使用しなかったキャラクター2種類の組み合わせで、もう一度キャンペーンを楽しめるということでもあります。実際に今回は、まず好きな2キャラクターで全シナリオをクリアした後、残る2キャラクターに切り替えて再びプレイしました。
2周目はシナリオの展開をある程度把握しているため、初回よりもスムーズに攻略できる場面があります。それでも、キャラクターの戦闘特性が大きく異なるため、前回と同じ戦い方が通用するとは限りません。新たなキャラクターの能力を理解しながら攻略法を探る楽しさがあり、レベルアップで新しい能力が解放されるたびにワクワクできました。
キャンペーン型ならではの育成の積み重ねを楽しみつつ、キャラクターを変えることで新鮮な気持ちで再挑戦できるのは、本作の意外な魅力です。1周クリアして終わりではなく、異なるキャラクターの組み合わせでもう一度遊びたくなるリプレイ性の高さを感じました。
プレイの感想(ネタバレあり)
次はネタバレを含めながら感想を伝えていきます。
『グルームヘイヴン:獅子のあぎと』のストーリー
※以下、物語のネタバレを含みます。
港町グルームヘイヴンでは、人々が次々と姿を消す連続失踪事件が発生していました。《獅子のあぎと》の傭兵4人は、行方不明になった鍛冶屋の捜索依頼を受け、事件の調査に乗り出します。手掛かりを追うなかで、町の地下に潜むヴァームリングたちの存在や、失踪した人々の遺体が何者かに引き渡されている事実が明らかになります。さらに、取引の記録からローランドという謎の人物の名前が浮かび上がり、4人は彼を追って調査を続けることになります。
やがて彼らがたどり着いたのは、黒い液体や遺体を用いた不気味な儀式の数々でした。そこでは、異界の力によって生み出された怪物が人々を襲い、血の神を崇拝する教団が暗躍していました。事件は単なる誘拐や殺人ではなく、何者かが人間を利用して異形の生命を生み出す、おぞましい計画の一端だったのです。4人は教団の拠点を次々と調査し、怪物を生み出す仕組みや、その背後にある目的を探っていきます。
しかし、教団の活動を止めても脅威は消えません。黒い液体から生み出される怪物はさらに危険な存在となり、教団は町の水源を利用して民衆に黒い液体をばら撒く危険な計画を水面下で進めようとしていました。もし計画が実現すれば、被害は失踪事件の犠牲者だけにとどまらず、町の人々全体へと広がってしまいます。4人は大学の研究者にも協力を求め、汚染への対処法を探る一方、教団の計画を阻止するために奔走します。調査が進むにつれて、事件の黒幕であるローランドが血の神の力を利用し、計画を主導していたことも明らかになっていきます。
そして、ついにローランドが最後の計画を実行に移します。異形の力によって肉体を変貌させたローランドは、怪物たちを従えて町を脅かします。4人は町を守るために最後の戦いへと挑み、激闘の末、ローランドを打ち倒します。彼が倒れると、従えていた怪物たちも消え去り、血の神の力を利用した計画は阻止されました。
こうして、連続失踪事件から始まった一連の騒動は終息を迎えます。4人は事件の真相を明らかにし、町を脅かす脅威を取り除くことに成功しました。失踪した鍛冶屋を救うことは叶いませんでしたが、残された家族には事件の結末が伝えられます。大きな危機を乗り越えた《獅子のあぎと》の傭兵たちは、再び酒場へと戻り、町に平穏が戻ったことを確かめるのでした。
『グルームヘイヴン:獅子のあぎと』のキャラクター
『獅子のあぎと』では、4種類のキャラクターから好きなキャラクターを選んで冒険に挑みます。それぞれ戦い方や得意分野が大きく異なるため、キャラクター選びによって戦闘の進め方も変わってきます。
初めてプレイする方には、遠距離から安定してダメージを与えやすい「ハチェット」や、攻撃と防御のバランスに優れた「レッド・ガード」が癖が少なく強力なため、おすすめです。一方、「デモリショニスト」は障害物や地形を活用する立ち回りが特徴的で、「ヴォイドウォーデン」は味方への支援や敵の行動を利用するなど、状況に応じた判断が重要になり、やや扱いに癖があります。
どのキャラクターにも独自の強みがあり、単純な強さだけでなく、扱いやすさや好みの戦い方で選ぶのもよいでしょう。自分に合ったキャラクターを見つけることで、戦略性の高い戦闘をより楽しめます。
役職
- ハチェット:おすすめ度
遠距離アタッカー - レッド・ガード:おすすめ度
前衛タンク - デモリショニスト:おすすめ度
近接アタッカー、障害物活用 - ヴォイドワーデン:おすすめ度
回復役、敵使役
ハチェット:おすすめ度

■ 長所
遠距離から安定してダメージを与えられ、敵に近づきすぎずに戦える。特定の手斧を投げて回収する仕組みを活用すると、高い火力を発揮する。
■ 短所
手斧の回収や位置取りを意識する必要があり、接近された場合の対応には注意が必要。
ハチェットは、高い攻撃力と扱いやすさを兼ね備えた遠距離アタッカーです。敵を素早く倒すことが重要な場面で特に頼りになります。
『グルームヘイヴン』では、装甲によるダメージ軽減や回復能力を持つ敵も登場するため、それらを上回る高い攻撃力を持つこと自体が大きな強みです。また、遠距離攻撃が主体なので、敵との距離を保ちながら戦いやすく、複数の敵から攻撃対象を選びやすいのも魅力。盤面や敵の配置に左右されにくく、状況に応じて攻撃の優先順位を決めやすいため、戦略を組み立てやすいキャラクターといえます。
一方、耐久力は高くないため、敵に囲まれるような位置取りをしてしまうと、一気に窮地に陥る危険があります。また、ハチェットには、投げた手斧を回収することで攻撃力を高められる独自の仕組みがあります。強力な攻撃を活かすには、手斧を回収できる位置まで移動することも考慮しなければならず、攻撃のタイミングや移動先を計画的に選ぶ必要があります。
レッド・ガード:おすすめ度

■ 長所
高い耐久力に加え、シールド、防御、回復、敵の移動操作などを使える。攻撃もこなせるため、幅広い状況に対応しやすい。
■ 短所
ハチェットほどの単純な火力特化ではなく、敵を引き寄せる位置や防御能力を使うタイミングが重要。
レッド・ガードは、高い耐久力を備えた前衛タンクです。
最大の魅力は、複数の敵を相手にしても安定して戦線を維持できる耐久力と、敵の攻撃を利用する反撃能力です。ほかのキャラクターは基本的に耐久力が低く、複数の敵に囲まれると一気に危険な状況に陥りやすい一方、レッド・ガードは敵の攻撃を受け止めながら戦うことができます。敵の注意を引きつけることで、味方が攻撃に専念しやすくなるのも大きな強みです。また、敵を引きつけている間に、味方が目標地点への移動や特定の条件の達成に専念できるため、敵の全滅以外をクリア条件とするシナリオでも活躍します。
さらに、自己回復や反撃に加え、敵の移動を操作する能力も備えており、単に攻撃を受け止めるだけでなく、戦場そのものをコントロールできるのも魅力です。特に難易度の高いシナリオでは、レッド・ガードがいるかどうかでパーティー全体の立ち回りが大きく変わることもあり、攻略の安定性を高めてくれる頼もしい存在です。
一方で、高い耐久力を過信して敵に囲まれすぎると、レッド・ガードであっても危機に陥ります。必要なタイミングで防御や回復の能力を使えなければ、思わぬ大ダメージを受けて倒されてしまうこともあります。そのため、敵の行動を見越してカードを選び、防御や回復が必要な場面に備えて手札を管理することが重要です。
生存力と汎用性に優れ、2人プレイではパーティーの土台となるキャラクターです。敵を受け持つタンクの役割でありながらも、上手く運用できれば想像以上に火力も出る奥深いキャラクターです。安定した攻略を重視するなら、特におすすめしたいキャラクターといえます。
デモリショニスト:おすすめ度

■ 長所
強力な近接攻撃を持ち、障害物を破壊したり、地形を利用して追加効果を得たりできる。
■ 短所
近接戦闘では敵の反撃を受けやすく、障害物を活用できるかどうかで能力の発揮しやすさが変わる。
デモリショニストは、障害物を活用して戦う、ひと癖ある近接アタッカーです。
一般的な近接アタッカーは、敵に接近して攻撃することが主な役割ですが、デモリショニストはそれだけではありません。障害物を破壊することで攻撃の威力を高めたり、新たに障害物を作り出したり、罠を利用したりと、地形を活かした戦術を得意としています。そのため、障害物の多いマップでは能力を発揮しやすく、盤面をどのように利用するかが重要なキャラクターです。
戦い方も、敵の攻撃を受け止めながら味方を守るレッド・ガードとは大きく異なります。デモリショニストは障害物や状態異常などを利用して敵の動きを制限し、複数の敵に囲まれない状況を作りながら、隙を見て攻撃するのが基本です。耐久力は極端に低いわけではありませんが、敵の攻撃を正面から受け続けられるほど頑丈ではありません。盤面をうまくコントロールし、敵を分断して各個撃破する立ち回りが求められます。
一方で、近接戦闘のリスクを抱えながら、地形や手札の運用にも気を配る必要があるため、扱いはやや難しめです。障害物の配置や敵の動きを考慮せずに行動すると、持ち味を活かせないまま危険な状況に陥ることもあります。
地形や敵の配置が噛み合えば高い攻撃力を発揮できる一方、状況によって性能が左右されやすいキャラクターです。単純な攻撃だけでなく、盤面を組み立てる戦略性を楽しみたい中級者におすすめです。
ヴォイドワーデン:おすすめ度

■ 長所
味方への支援や回復、敵同士を攻撃させる能力など、ほかのキャラクターにはない戦術を使える。
■ 短所
能力の多くが味方や敵の行動に依存するため、状況判断や連携が重要。自分自身でダメージを稼ぐ役割とは少し異なる。
ヴォイドウォーデンは、味方への支援や回復に加え、敵の行動を操って戦う特殊なサポートキャラクターです。
味方へのバフや回復能力を持つため、前衛キャラクターと組み合わせることで真価を発揮します。ただし、一般的なヒーラーとは異なり、敵を操って攻撃させる能力を数多く持っているのが特徴です。敵同士を戦わせたり、敵の行動を利用して有利な状況を作り出したりと、戦場をコントロールしながら攻撃にも貢献できる、いわば闇の魔術師のような立ち位置のキャラクターです。
一方で、自身の耐久力は低く、複数の敵に接近されると倒される危険が高いため、位置取りには細心の注意が必要です。立ち回りを誤ってダメージを受けると、自分の生存のために回復や防御を優先せざるを得なくなり、味方への支援や攻撃面での貢献が難しくなってしまいます。また、回復能力だけでパーティーを支えられるわけではなく、支援に偏りすぎると、パーティー全体の火力不足にもつながります。
そのため、ヴォイドウォーデンを使いこなすには、味方の支援と回復だけでなく、敵を操る能力を積極的に活用することが重要です。敵の行動を利用すれば、自分自身の攻撃力だけでは補いきれない部分をカバーしつつ、敵の数を減らしたり、味方が攻撃しやすい状況を作ったりできます。ただし、直接的な攻撃力はアタッカーに及ばないため、限られた手札の中で支援・生存・敵の操作をどう使い分け、継続的に戦闘へ貢献するかが問われます。
4キャラクターの中でも選択肢が多く、それぞれの能力に独特の癖があるうえ、耐久力の低さも立ち回りの難しさにつながっています。能力の使いどころや位置取りを的確に判断する必要があるため、扱いは上級者向けです。単純な火力ではなく、敵や味方の行動を利用して戦況を組み立てる戦略性を楽しみたい方におすすめのキャラクターといえます。
『グルームヘイヴン:獅子のあぎと』のプレイ感
昔からRPG作品が大好きなこともあり、ボードゲーム界のトップ層に君臨し続ける名作『グルームヘイヴン』に挑戦してみることにしました。
実際にプレイしてみると、RPGの面白さが見事にボードゲームへと落とし込まれており、その完成度の高さに感嘆! ボードゲームは準備や後片付けが面倒になりがちですが、本作ではプレイ前の準備段階からしっかり楽しめるのが印象的でした。シナリオの物語を読み、敵の能力や配置を確認し、どう攻略するかを考えながら使用するカードを選ぶ。この作戦会議がまた面白く、気づけば30分近く悩んでいることも珍しくありませんでした。
もちろん、戦闘中の楽しさも格別です。敵を全滅させるだけでなく、シナリオごとに異なるクリア条件が用意されているため、毎回違った攻略を考える必要があります。さらに、プレイ中の行動によって獲得できる経験値や金貨の量が変わるのも面白いところ。目の前のシナリオをクリアするだけでなく、どれだけ経験を積み、どれだけ報酬を持ち帰るかまで考えることになります。
そして、戦闘が終わってからも楽しみは続きます。レベルアップ時の能力強化や、新たに使用できるカードの選択、獲得した金貨を使った装備の購入・強化など、キャラクターを育てる楽しさが盛りだくさん。さらに、NPCとのイベントによって思わぬ恩恵を得られることもあれば、逆に厄介な事態を招くこともあります。冒険の準備から戦闘、そして次の冒険に向けた育成まで、RPGで味わいたい要素がぎっしり詰まっており、その一つひとつがしっかり面白さにつながっていました。

もちろん、そのぶん1回のプレイにかかる時間は長めです。しかし、本作は『グルームヘイヴン』の入門編にあたる作品ということもあり、遊びやすさへの配慮も行き届いています。マップとストーリーが一体化したシナリオブックを開けば、必要な情報を確認しながらゲームを進められるため、マップを一から組み立てる手間も大幅に軽減されています。あとは敵やキャラクターのコマなどを準備するだけでよく、重量級ゲームとしてはかなり遊びやすい設計です。
さらに、シナリオ5まではチュートリアルとなっており、複雑なルールを段階的に学べるようになっています。最初から大量のルールを覚えなければならないわけではなく、実際に遊びながら少しずつ理解を深められるのは非常に親切。重量級RPGの面白さを味わいつつ、遊び始めるまでのハードルを下げてくれる、優秀な入門作品だと感じました。
全25シナリオのうち、5つは各キャラクター固有のシナリオとなっているため、1周でプレイする通常シナリオはおよそ20種類。実際に遊んでみると、失敗したシナリオは数えるほどで、標準難易度であれば極端に難しいという印象はありませんでした。ただし、本作には「簡単」「標準」「逆境」「逢魔」の4段階の難易度が用意されています。今回は標準でプレイしましたが、その上にさらに2段階も難しい設定があるのだから驚きです。特に最上位の「逢魔」ともなると、かなり歯ごたえのある戦いが待ち受けていそうです。
今回は2人プレイで、キャラクターを一通り使うためにキャンペーンを2周しました。それだけ遊んでも、さらに難易度を変えて再挑戦する余地が残されています。シナリオごとに異なる攻略を楽しめるうえ、キャラクターの組み合わせや難易度を変えることで新鮮な体験ができるため、長く遊べる作品だと感じました。


ちなみに、実際に使ってみて最も強いと感じたのは、圧倒的にレッド・ガードです。敵の攻撃を受け止めるタンク役でありながら、継続的にダメージを与えることもでき、守り一辺倒にならない奥深さがありました。パーティーの安定感を大きく高めてくれる、非常に頼もしいキャラクターです。
一方、個人的に使っていて最も楽しかったのはヴォイドウォーデンでした。かなり癖の強いキャラクターで、支援・回復・敵の操作など、できることは多いものの、うまく運用できなければ活躍できないまま終わることもあります。下手をすると「自分はいったい何をしていたんだ……?」となりかねない難しさですが、そのぶん考える余地は圧倒的。どう動けば味方を助けられるか、どうすれば敵の行動を利用できるかと、頭をフル回転させながらプレイする楽しさがありました。
なかでも、敵を操って敵同士をひたすら同士討ちさせる戦い方は、個人的にたまらないものがありました。自分で直接攻撃するだけが戦闘ではないという、本作ならではの面白さを存分に味わえたキャラクターです。扱いは難しいものの、こうした一筋縄ではいかない戦術を楽しみたい方には、ぜひ一度使ってみてほしいですね。
『グルームヘイヴン:獅子のあぎと』の印象的なシナリオ
ここでは、実際にプレイした中で特に印象に残っているシナリオを3つ紹介します。シナリオ5まではチュートリアルとなっているため、今回は中盤のシナリオ11と、終盤にあたるシナリオ15・17をピックアップしました。それぞれ異なる魅力があるので、印象に残ったポイントとともに振り返っていきます。
印象的なシナリオ
- シナリオ11:不浄の下水路
- シナリオ15:汚れし血
- シナリオ17:赤き黄昏
シナリオ11:不浄の下水路
シナリオ11は、初めてプレイに失敗した、特に印象深いシナリオです。

『獅子のあぎと』では、特定のマスに到達するとイベントが発生し、指定された文章を読むことで新たな展開が明らかになる仕組みがあります。イベントによって追加のモンスターが出現したり、新たなマップが解放されたりするため、実際に到達するまでは何が起こるのか分かりません。こうした先の読めない展開が、冒険の緊張感を高めてくれます。
シナリオ11では、この仕組みに見事にしてやられました。ある程度マップの全容を把握できるシナリオで、目的地は最奥のチェックポイント。道中には大量のモンスターが待ち構えており、部屋をつなぐ通路も狭いため、跳躍によって敵を飛び越えられなければ、進路を塞ぐ敵を倒しながら進む必要があります。
初回プレイでは、厳しい戦闘を繰り広げながらも、何とか一番左の部屋から一番右の部屋まで到達。最奥のチェックポイントにたどり着いたときは、これでシナリオクリアだと思っていました。しかし、そこで明らかになった本当のクリア条件は、なんと中央の部屋からの脱出!
ここまで敵を必要最低限しか倒さずに進んできたため、中央の部屋へ戻る道中にはまだ大量のモンスターが残っています。しかも、移動距離もそれなりにあるため、戻るだけでもかなりのターンが必要です。ところが、最奥に到達すれば終わりだと思い込んでいた私たちには、残されたターンがほとんどありません。結局、脱出が間に合わず、初のシナリオ失敗となりました。

目的地にたどり着いたのに、そこからが本番だったとは……。完全に想定外の展開にやられましたが、だからこそ強く印象に残っています。プレイ前からすべての情報が明かされているわけではなく、シナリオ中のイベントによって目的や状況が変化する仕組みは、本作の大きな魅力です。先の展開を予想しながら進み、時にはその予想を裏切られる。そんなドキドキ感を存分に味わえたシナリオでした。
シナリオ15:汚れし血
初回プレイで2度目の敗北を喫したのが、シナリオ15「汚れし血」です。

このシナリオでは、大きなマップの上下左右に小部屋が配置されており、それぞれの部屋で調合されている黒い液体を破壊する必要があります。ここまでのシナリオでは、役割分担をしつつも2人でまとまって行動できる場面が多くありました。しかし、今回はターン数に余裕がなく、マップを二手に分かれて複数の小部屋を攻略しなければ、とても間に合いません。
さらに厄介なのが、黒い液体を放置していると、そこから毎ターン敵が出現すること。時間をかけるほど敵が増えて状況が悪化するため、できるだけ早く破壊する必要があります。つまり、敵が出現し続ける危険な場所へ単独で突っ込み、奥にある黒い液体を破壊するという過酷な任務を、複数回こなさなければならないのです。

本作では、複数の敵を相手にしながら安定して戦えるのは、基本的に耐久力の高いレッド・ガードくらいです。それ以外のキャラクターは敵に接近されると一気に危険な状況に陥りやすいため、単独行動には大きなリスクが伴います。それでも、時間内に目標を達成するには危険を承知で進むしかありません。敵に囲まれる前に目的を果たせるのか、プレイ中はかなりの緊張感がありました。
実際の攻略では、早い段階から強力なカードを使い、黒い液体を優先的に破壊することで敵の出現を抑えました。目の前の敵をすべて倒そうとするのではなく、増援の発生源を先に潰すことで、最終的に対処しなければならない敵の総数を減らす作戦です。もちろん、敵の配置や移動先を誤れば、そのまま包囲されて身動きが取れなくなる危険もあります。特にレッド・ガード以外は、敵との距離や退路を意識した立ち回りが欠かせません。
時間との戦いに加え、敵の増援を止めるための優先順位や、単独行動のリスク管理まで問われるシナリオでした。敵を倒すことだけが正解ではなく、何を優先して行動すべきかを考える重要性を実感できる、緊張感のある戦闘だったと思います。
シナリオ17:赤き黄昏
シナリオ17は、『獅子のあぎと』における最終決戦。物語の黒幕であるローランドとの戦いです。

幸い、初回プレイでも2周目でも一発でクリアできましたが、このシナリオで重要だったのは、ローランド本体との戦闘以上に、そこへたどり着くまでの敵をどう処理するかでした。
マップはローランドが待ち受ける最奥のエリアまで一本道でつながっており、道中には大量の敵が立ちはだかります。特に厄介なのが、HPの高い「血の怪物」が次々と現れること。まともに相手をしていては、倒すだけで多くのターンを消費してしまいます。最終決戦である以上、ローランドとの戦闘に十分な時間を残しておきたいところですが、道中の敵を放置しすぎると、今度はボス戦の最中に雑魚敵が押し寄せてきて、思うように戦えなくなってしまいます。
つまり、道中の敵をすべて倒す余裕はないものの、無視しすぎても危険という悩ましい状況です。そこで鍵になったのが、移動能力を活かして敵を素早く突破することでした。特に、敵を飛び越えられる「跳躍」は貴重な移動手段なので、使いどころを見極めながら温存し、一本道の通路では積極的に活用して進みます。
さらに面白かったのが、移動の遅い血の怪物を通路に残し、後続の敵の進行を妨げるという立ち回りです。敵を倒すのではなく、通路を塞ぐ存在として利用することで、後ろから押し寄せる敵への対処を遅らせ、その隙に先へ進む。敵を撃破することだけが正解ではなく、敵の移動速度や通路の構造まで利用して突破する戦術が重要でした。

ローランド自身も強力な敵ではありますが、実際に苦労したのは、むしろそこへたどり着くまでの大量の敵でした。ボスとの決戦に備えてターンを節約しながら、道中の敵をどうさばくか。最後まで戦術的な判断を求められる、まさに最終決戦にふさわしいシナリオだったと思います。
まとめ
『グルームヘイヴン:獅子のあぎと』は、キャラクターの育成や装備の強化、戦略性の高い戦闘、先の気になるストーリーなど、RPGの面白さがぎっしり詰まった協力型ボードゲームです。キャラクターごとに異なる戦い方を楽しめるうえ、全25シナリオのボリュームもあり、長く遊べる作品に仕上がっています。
重量級ゲームならではの考えどころはありますが、チュートリアルも充実しており、『グルームヘイヴン』シリーズの入門作としてもおすすめです。じっくり考える戦略ゲームや、仲間と協力して冒険を進めるRPGが好きな方は、ぜひチェックしてみてください!